☆☆☆<怪談 死霊の棲む家>が出来るまで・・・☆☆☆ |
☆原作 「怪談 死霊の棲む家」はご存知の通り、原作がある。 番組のタイトルにもあるように、文藝春秋刊・南海綺譚(津本陽・著)に収録されている短編小説<魔物の時間> である。 初出誌は、(オール讀物1979年6月号)で、後の1980年3月には単行本化されている。 現在は、文春文庫より文庫本化されており、1986年8月25日には第1刷、1992年10月25日には第2刷が 刊行されているので、興味がお有りの方はぜひ一度手にとってご覧いただきたいと思う。 被害者・植谷治助、植谷よしえ夫妻、加害者・川田宏幸はドラマでも同じ役名で統一されているが、立花の上司の 植谷はドラマでは”治郎”に変更されている。 この文庫本のあとがきとして、当時シナリオライターだった高久進氏の解説が記載されている。 そこに一連のシリーズとして成長した作品のことが書かれてあるので、一部を要約して紹介したいと思う。 ![]() ![]() ☆企画の発端 −文春文庫・南海綺譚(津本陽・著)解説より要約<執筆:高久進氏>− Gメン75放送当時の高久進氏があるとき、書店で手にされた津本陽氏の<南海綺譚>。 この時、はじめて津本氏の作品に触れたとのことであった。 本を読まれたとき、これはドラマにすれば面白くなるぞとひらめかれたそうである。 <南海綺譚>の中に<魔物の時間>が掲載されており、この作品をどうしてもドラマ化したいという高久氏の 熱い想いは、文春の担当者を通して津本氏に伝えられドラマ化への快諾が得られたと記されてある。 その作品に描かれた現場に直接立ち会ったかのような臨場感に惹かれたそうである。 津本氏の作風は、まるで実話以上の現実味が感じられ、人間の業の恐ろしさに思わず慄然とすると感じられた とのこと。 深夜読んでいて、思わず背筋がぞくっとし、恐怖が全身を貫いたと記されてある。 人間はなぜ憎しみ合い、殺し合うのだろうか。人間の業の恐ろしさがテーマとなった作品集の一編は、 後の望月源治が中心となる黒谷町シリーズの発端となったのである。 放送当時、東映スタッフの方からお聞きしたことだが、黒谷町を舞台にした一連のシリーズは当初3作目の 「夜歩く魔物の花嫁」で終焉となる予定だったそうだ。しかし好評に次ぐ好評で、No.351「幽霊の指紋」そして Gメン82No.16「花嫁強盗団」まで計11作を数えるシリーズとして成長していった。 <望月源治>のキャラクターの原点である<徳永清一>が登場する「梟の森みな殺しの夜」も再放送の際は お見逃しなく。 |