マザー2 ギークの逆襲

タイトル画面
発売日 1994/08/27
発売元 任天堂
ジャンル RPG

ゲームって商品?
それとも作品?

お勧め度★★★★★
思い入れ★★☆☆☆
任天度★★★★★


私が、大人になってからプレイした、名作と言われているゲームの一つである。

ごく普通の少年である主人公(喋らない)が、世界を征服しようとしている邪悪な存在に気付き、仲間を集めながら冒険に出る、というストーリである。
このゲームの特徴は、その何とものんびりした世界観にある。
アメリカの片田舎風の町や荒野を舞台とし、襲ってくる敵も凶悪な怪物ではなく、そのへんにいそうな動物や、人物。
主人公達は魔法の変わりに超能力を、剣の変わりに野球のバットを持って敵と戦う。

物語が進み、世界を救うような戦いに臨んだとしても、どこか緊張感が無い
町の人などの台詞も、ストーリーと関わりの無い、それでいてどこか現実的で面白いものばかり。
一言で言うならば、野蛮さがあまり無いのである。

と、ここまでは、「ほのぼのとしたドラクエ」と言った感じ。
だが、本作が未だに根強い人気を誇り、ファンの心を捉えて止まない理由は、それだけではあるまい。

ゲーム画面

このゲームの魅力、それは、「どこか怖い」というところではいだろうか。
主人公が超能力を使えることに対する理由は無い。
人々を守り世界を救う理由も無い。
無意味に襲ってくる、魔物ではない敵。
それでいて、人間臭さを感じさせる人々と、ほのぼのした世界。
説明しようのない、心の中の不安をくすぐられるような感覚を覚えるのである。

だが、怖いだけでは名作とは言われないだろう。
何も喋らない主人公と、それを支えてくれる家族、仲間達。
多くを語らない彼らが、その恐怖と戦っていくところに、頼もしさや優しさを感じる。

私は大人になってからこのゲーム初めてプレイしたが、子供の頃に出会っていたら、恐らくもっと素直に遊べただろう。

余談だが、ゲームボーイアドバンスで発売された「マザー3」をプレイした。
やられた。
やっとマザーシリーズの偉大さに気付いた。
目新しい要素は何も見当たらないゲームである。
しかし、プレイヤーに対して多くを語らないその世界に、今のドラクエとFFが無くした何かを感じた。
おそらく、このマザーは単純な「商品」では無い
糸井重里氏と、開発者達の個性と感性が詰まった、「作品」でもあるのだ。

作品である故に掴みどころが無い。
好みも分かれるところであろうから、まだプレイしたことの無い人は、是非一度手にとってみることを薦めたい。

2006/05/27



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