猿目橋バス停を少し東に歩くと六体の地蔵が刻まれた巨石があります。室町時代に作られたもので、地元の人の厚い信仰の対象となっています。
この地域は古代から中世にかけて、兄川の出水などにより、たびたび水害が発生し、伝承によれば、六地蔵が彫られた巨石も、室町時代に土石流が発生し、現在の場所に流れ着いたものだといわれています。
その大災害に対して、村びとは仏教の六道をもって衆生を救うという、仏法の精神に照らし極楽浄土を願い、その頃に彫ったと思われます。
現在、六地蔵のある櫛羅(くじら)地区は中世には倶尸羅(くじら)を用い、葛城山を急激に下る土砂崩れがたびたび発生したため、「崩れ」が語源となっているといわれています。
六地蔵は各地にもあるので、この地の六地蔵は特別な石仏ではなく、村人の強い信仰心から大きな石に刻んだものと考えられ、向かって右から、天上道(日光菩薩)、人間道(除蓋障菩薩)、修羅道(持地菩薩)、畜生道(宝印菩薩)、餓鬼道(宝珠菩薩)、地獄道(壇蛇菩薩)となっています。
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