■ 割栗地業か砕石地業か?
地業の厚みが6センチ? だんだん、ねこちパパ不安になってきました。この前、柱状改良をやったときに、監督さんに「割栗石はどのようなものを使うのですか?」と質問したところ、「割栗石は使いません。砕石でやります。」との答えだったのです。
それからずっと気になっていたのです。ここでトンボを確認すると、やはり厚みが割栗石ほどは厚くないようです。本当に砕石でいいんだっけ?と不安になるねこちパパ。よく割栗地業ということばは見ましたが、砕石地業ということばはあまり見かけなかったように思います。
以前この件で、設計士さんともお話したようなのですが、どうもよく思い出せません。割栗地業にしてもらえるよう設計士さんから監督さんに話しておく、ということだったような気もしますがはっきりしません。
■ 割栗石って何?
ところで割栗石ってなんでしょうか? 割栗石とは、基礎の一番下に敷き詰める大き目の石のことです。いろいろなタイプの割栗石があったと思いますが、住宅の場合でも普通は直径が10センチ程度はあるのではないかと思います。
■ バイブルである公庫仕様書を確認
家に帰って、打合せの資料を確認。基礎についてはいろいろなやりとりがあったのですが、残念ながら地業については書き物になって残っていません。
次に、バイブルである公庫の仕様書を確認します。公庫仕様書は、ツーバイフォーの場合、正式には「枠組み壁工法住宅工事共通仕様書」と言います。入手しないで建てている人も結構いるようですが、ぜひ入手されて精読されることをお勧めします。解説付きの方です。
さて、探してみると、ありました! 割栗地業。引用します。
割栗地業 割栗地業については次による。ただし、地盤が比較的良好な場合には、割栗によらず砕石による地業とすることができる。また、地盤が特に良好な場合には、これらを省略できる。
今回の場合、柱状改良をしているとは言っても、もともとの地盤は良くないのですから、砕石を使うことは適当ではないと考えられます。これは大変! 公庫の仕様書に違反しているのではないか?という大きな疑問が・・・
さらに、木下さんの「実務手順」を参照してみます。やはりここも割栗地業と書かれています。これは一大事。やはり本当は砕石ではなく割栗石を敷き詰めなければいけないのではないか?との疑いが強くなってきます。
なお、地盤が非常に良好な時に地業を行なうと却って地盤を乱す、というのは案外知られていない事実のようで、ある本では、何でもかんでも割栗石を記載する設計士を戒める言葉が載っていました。といってもかなり古い本でしたから、今では常識なのかもしれませんが。
■ インターネットで検索
こういう時はネットの力も借りなくては! さっそく、キーワードを「割栗石」「砕石」などで検索。いくつかのサイトが出てきます。
そうすると、砕石のようなものでやっている現場もあるようですが、一方ではちゃんと割栗石でやっているところもあるのです。
う〜ん、ねこちパパの場合は表層だけだけど地盤が弱いんだからやっぱり割栗地業をやってもらわなくては!という気持ちが強くなってきます。ただ、今回の場合は、柱状改良をやっていますので、その間に敷き詰める石を大きくしたところで、地耐力にはあまり関係の無い話かな?とも思います。
それはともかく、さらに検索を続けると、良くない地業の例も散見されます。砕石の場合には、ビルを解体した現場から出たような廃棄コンクリートを砕石として使用している現場もあるとのこと。こんな砕石を使われてはたまりません。
「砕石を使うのが一般的だ」という掲示板への書きこみもある一方で、「割栗を使うのが本来の姿だ」という書きこみも発見。「割栗石でも砕石と大して値段は変わらない。砕石を使うのは職人が手間を省きたいからだ。」というチクリ屋さんの発言も大変気になりました。
■ 基礎の型枠は木枠か鉄枠か?
こうなってくるとあれこれ不安になってくることがあります。まずは、基礎の型枠が木枠で良いのか?
これも柱状改良のときに監督さんから連絡があったことのひとつです。「木枠でやりますがいいですよね?」と尋ねられたので、「できあがったものが同じならどっちでも構いません」と答えたのが気になってきました。
さっそくインターネットで検索です。出てきましたよ。基礎のコンクリートの表面がボロボロの事例が! 木枠でコンクリートを打ったそうです。あまりにも基礎の表面がボロボロなのでショックだったとのこと。木枠で打ったのが原因でしょうか?
鉄枠で打たれた事例を見ると、基礎の表面はツルンとして非常に綺麗です。そういうことだったのか! ねこちパパ素人ですからこういうことは良く分かりません。
■ 監督さんに連絡
割栗については、バイブルである公庫仕様書の記述に間違いもなかろうということで、ここは監督さんに連絡することにしました。疑問は早く解決したいし、砕石の手配が進んでしまうと手間が発生してしまいます。
監督さんには、「砕石地業は公庫の仕様書に違反しているのではないか?」「設計士さんと話したような記憶があるが忘れてしまったので、正式な設計の考え方を連絡してください」とお願いしました。口調はいつもどおり穏やかですが、言っていることは厳しい内容なので監督さんも大変なことになったと思ったことでしょう。
また、木枠についても連絡。「表面がきれいに仕上がるのであれば木枠でも良いが、鉄枠とはあきらかに違う汚い仕上がりになるのであれば是非鉄枠を使って欲しい」とお願いしました。