■ 現場での再確認
昨日は捨てコンを打った後にいきなり雨かと思いきや、雨雲が予報よりも北側を通過していったようで、結局一滴も現場には降らなかったようです。気温も上がりコンクリートを打った後には良かったとひと安心。捨てコンでこれだけ心配していたら本番が思いやられます。こどもが生まれる時もいろいろと心配したものですが、似たようなものがありますね。
今日は、もう一度捨てコンの状態確認とともに、現場で監督さんにいろいろと説明を受けることになっています。電話だけではなかなか細かいところまで打ち合わせできないものです。やはり現場を前にして説明を聞かないとよく分かりません。

午後1時半に現場に行くと、既に監督さんが来ていました。さらに、設計士さんも来ていたのにはびっくり! ねこちパパが、アンカーボルトやホールダウン金物の追加などで心配しているのではないか、と気を遣ってくれて、駆けつけてくれたのでした。これには感動しました!
まずは、監督さんから、根切り、地業、捨てコン打ち、そして型枠組みについて説明を受けます。
■ 根切りについての確認
根切りについては、前にも書きましたが、充分な深さと幅があることが大切です。深さが足りないと、地業や捨てコンの厚みが足りなくなってしまいます。逆を言えば、深く掘らずに浅く掘っておけば、砕石は少なくて済みますし、捨てコンもたくさん打たなくてよいわけです。従って、良くない業者は既にこの辺で馬脚をあらわしてしまいます。
前に写真で紹介したように、今回はきちんと柱状改良杭の頭が出るように根切りされており、深さについて全く問題ありませんでした。
根切りの幅についての手抜きはもっと深刻です。幅が足りないと、基礎の底盤の幅が足りなくなってしまいます。これは基礎の強度にとって致命的です。良くない業者の場合、すでにこういうところから手抜きが始まっているようですので、一点一点きちんと確認することをお勧めします。
今回は、深さ同様にきちんと柱状改良体の頭の幅で根切りされており、幅に関しても全く問題はありませんでした。
■ 地業についての確認
次は、地業です。地業では、使われている石を確認することも大切ですが、全面に石が敷き込まれていること、きちんと水平に敷かれていること、目つぶし砂利を入れて充分に突き固められていることも大切です。

今日突き固めを確認したところ、昨日の朝よりもさらに強く突き固められているようでした。目つぶし砂利もしっかりと入れられており、アリの入りこむ隙間も無いほどです。全面に渡って敷きこまれており、内部に土の見えるところはまったくありません。
ちなみに公庫仕様書では、「締め固めは、ランマー3回突き以上、ソイルコンパクター2回締め以上又は振動ローラー締めとし、凹凸部は、目つぶし砂利で上ならしする。」と書かれています。
目つぶし砂利とは、砕石や割栗石の間の隙間を無くすために敷きこむ細かい砂利のことを言います。突き固めを充分行なうためにもきちんと敷きこむ必要があります。目つぶし砂利が敷かれていないガタガタの状態では当然充分な突き固めができません。

砕石をざっと敷いただけで、目つぶし砂利を敷いていない、突き固めも充分していないと思われる現場も結構あるように見受けられますので、ご注意ください。
砕石を敷いているといっても、幅いっぱいに敷きこまず、土が結構見えているケースもあるようです。また、今回のようなスラブ基礎のような場合でも、外周部と内部の間の傾斜になっている部分に土が見えているケースもあるようです。
目つぶし砂利の敷きこみや突き固めが充分でないと、却って地業をやったのが良くない、ということになりかねません。不同沈下といって将来家が傾く原因になります。非常に大切な部分であると思います。
■ 捨てコンについての確認
次は捨てコンです。捨てコンは、強度を求めるものではない、とのこと。捨てコンで大切なのは、何と言っても水平がきちんと取れていること、そしてやはり幅が充分あること、だそうです。

基礎の立ちあがり部に捨てコンを打たず、砕石の上に直接鉄筋を乗せてしまう現場も結構あるようです。これで鉄筋の水平、垂直の精度を期待するのは無理というものです。
傾いてコンクリートの中に埋まってしまった鉄筋は後でどうすることもできませんし、地上に出ている縦の鉄筋も傾いてしまったら叩いて直すしかありません。実際には何も気にかけずにそのまま施工されているのではないか、と思います。
捨てコンで水平が大切なのは、その上に乗る型枠の墨出しをするためです。墨出しとは、墨を引いて位置を確認することを言います。水平が取れていないと、墨出しがきちんとできませんし、型枠を乗せたときも隙間無くきちんと乗りません。
前にも書きましたが、基礎の立ち上がり部の寸法がきちんとでないと、その上に乗る土台や土台と基礎をつなぐアンカーボルト、ホールダウン金物などすべてがずれてきてしまいます。大きな構造物の精度を出すことは非常に難しいことなのです。

今日は改めて捨てコンを打った後の深さを確認してみました。するとドンぴしゃり! 1ミリのズレも見られません! 監督さんの話では、ミリ単位の精度を期待するのはさすがに無理とのことでしたから、よほど腕の良い職人さんが打って均したに違いありません。大したものです。
■ 防湿シートの確認
捨てコン打ちでは防湿シートの敷きこみの確認も大切です。床下防湿は、防湿シート敷き、又は60mm以上のコンクリート打設ですから、ねこちパパの場合は二重にしていることになります。防湿について、公庫仕様書では以下のように記載されています。
3.4.13 床下防湿
床下防湿措置は、次の1、2のいずれかによる。ただし、基礎の構造をべた基礎とした場合は、この限りではない。
1.防湿用のコンクリートを施工する場合
イ.床下地面全面に、厚さ60mm以上のコンクリートを打設する。
ロ.コンクリートの打設に先だち、床下面積は盛土し、十分突き固める。
2.防湿フィルムを施工する場合
イ.床下地面全面にJIS A6930(住宅用プラスチック系防湿フィルム)、JIS Z1702(包装用ポリエチレンフィルム)若しくはJIS K6781(農業用ポリエチレンフィルム)に適合するもの又はこれらと同等以上の効果を有する防湿フィルムで厚さ0.1mm以上のものを敷きつめる。
ロ.防湿フィルムの重ね幅は150mmとし、防湿フィルムの全面を乾燥した砂、砂利又はコンクリート押さえとする。
敷きこんだシートの重ね合わせの部分が15センチ以上あることを確認することも大切です。また、シートがすべて捨てコンからはみ出るように敷き込まれていることも大切です。

今回のチェックでは、敷きこみ・重ね合わせともに、きちんと施工されていることが確認されました。これからさらに防湿シートを敷きこんでいきますので、また後でチェックすることになります。
■ 基礎の型枠の確認
次は、基礎の型枠のチェックです。まず、捨てコンの上に出されている墨を確認。水糸もチェックします。下げ振りを用いてきちんと墨出しをした、とのことです。対角寸法も測っていると思いますが、今日のチェックではそこまで自分では確認しませんでした。
捨てコンの幅も充分あるため、型枠が余裕のある幅を残して捨てコンの上に立っています。水平もきちんと取れていますのでガタガタしたようなところも全くありません。

また、型枠を押さえる当て棒なども充分に設置されている様子です。こうしたものが充分に無いと、コンクリートを打ったときに型枠がずれている可能性があります。
■ 型枠の表面

型枠の表面は思ったより荒いように見うけられましたが、これは素人判断だったようです。住まいの水先案内人の堀さんに写真を見ていただいたところ、特に悪い型枠ではなく普通の保存状態とのことでした。さすがに現場をたくさん見ているプロの目は違いますね。
また、表面の多少の荒れはもしあったとしても、強度的には全く関係無いとのことでした。単なる見栄えの問題だけだとのことでした。そうであれば、ねこちパパ、まったく心配要りません。見栄えよりも中身重視。ねこちパパ、どちらかというと、そういうポリシーです。家づくりもホームページもそうかもしれません。
さらに、基礎の表面について、のぶ建さんという読者の方から親切なコメントをいただきました。引用OKの承諾をいただきましたので紹介します。
のぶ建さんによれば、「仕上げが刷け引きになっているのなら、木枠のほうが良い場合もあります」とのことです。
今回は基礎の表面をモルタルで仕上げることになっています。外周部のみですが。
のぶ建さんによれば、「基礎内部のジャンカ、豆板等は職人がきちんとやったかやらなかったかだけなんですが、表面があまりツルツルだと、仕上げモル夕ルが短期間のうちに剥離することがあります。ある程度のザラ付きが仕上げの食いつきを良くしますからね。また実際左官屋が基礎を仕上げる場合、ワイヤブラシで一度打設時の不要な粉分をこそげ落としてから作業にかかりますので、型枠一発仕上げでない限り、パッと見の美しさにはこだわらなくても良いですよ。」とのことです。
こちらもプロの方のご意見で大変参考になりました。また安心しました。ありがとうございました。
ちなみに、ジャンカ、豆板とは、セメントが行きわたらなかったり、豆板(いり豆を砂糖で平たい板のように固めた菓子)のように表面に凹凸ができること、を言います。