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ねこちパパのマイホーム日記 ★★★ ベース部コンクリートの打設 ★★★

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■ ベース部コンクリートの打設

いよいよコンクリートの打設です。コンクリートの打設にあたっては事前に押さえておくことはあっても、現場で施主がどうこうできることはほとんどありません。チェックについては後ほど述べるとして、まずは打設の現場の様子を紹介します。ポンプ車はすでに到着していてミキサー車の来るのを待っています。

■ 生コン工場の出荷時間

ミキサー車 ポンプ車

ミキサー車の到着です。ここでは納品書を確認します。納品書には、ミキサー車が生コン工場を出た時間が記載されています。出荷されてからあまりにも時間の経った生コンは、分離したり固まってきたりしてしまいます。まさしく「生」コンクリートなのです。

90分以内に工場から現場まで到着する必要があります。

しかし、ねこちパパ思うに、よほど生コンを見なれた人でない限り、ここでチェックするのは難しいのではないか、と思います。というのも、伝票の時間などいくらでも書き替えできます。

いろんな人に話を聞いたのですが、木下工務店ではないよその業者の場合、伝票には30分前に出たと記載されているにも関わらず、すでにコンクリートが硬化を始めて白っぽくなってきてしまっている現場もあったとのことでした。2時間以上経ってしまうとかなり危ないと思います。

今回の打ちこみの納品書に記載された時間です。いずれも30分程度でやってきていますので、伝票上まずは安心といったところでしょうか。

1台目 発12時21分 着12時53分 2.5立米

2台目 発12時23分 着12時57分 2.5立米

3台目 発13時25分 着13時57分 2.5立米

4台目 発14時8分  着14時43分 2.5立米

立米は、「りゅうべい」と読み、立方メートルのことです。土や水、コンクリートの量を建築ではこの単位で呼ぶことが多いようです。

打ちこみ始めから終わりまで2時間程度かかりました。もっとも打つ場所を少しづつ移動しながら打っていきますので、2時間かかって重ねて打っていくわけではありません。重ね打ちは後でも述べますが、あまり間隔があいてしまうと危険があります。

■ ポンプ車の準備

ポンプ車の準備

ポンプの中での生コンの流動性が良くなるように、あらかじめポンプの中にコンクリートを流して表面を滑らかにしておきます。生コンは、荒い砂利と細かい砂など違った種類の物質でできていますので、流動性が良くないと均一にポンプから出てきません。

■ いざ、打設!

打ちこみの様子 バイブレータ

ポンプの位置はラジコンで微調整しています。その昔電波法が整備されていなかった頃、トラックのハイパワー違法無線か何かで誤操作してしまい慌てたこともあるとの興味深いお話を聞くことができました。

順調に生コンが流れてきます。職人さんが手に持っているのはバイブレータです。これで振動を与え、コンクリートが行き渡らないところが無いようにします。しかし、やりすぎると重い砂利だけが下に沈んで分離してしまいますので、加減が難しいらしいです。

レベルを確認 レーザー式レベル測定器

また、別の職人さんは棒のようなもので深さを確認しています。これは打ちこむコンクリートの水平レベルを確認しているのです。このために、レーザー式のレベル測定器を使用しています。棒を立てて音で打ちこみ高さを調整しています。監督さんもスケールできちんと打ちこみ深さを確認してくれており安心です。

 

だいたい生コンが行き渡ると、職人さんが長い定規で水平に均してくれます。今回はたまたま他の現場が中止になったということで、均しのプロの職人さんが加わってくれたのは運が良かったです。コテでやるとどうしても凸凹ができてしまうとのこと。凹んでいると見たところにコテで生コンをパッと飛ばし定規でスイッと均しています。職人さん仲間からも「左官屋さんと呼んじゃダメ」と言われてましたから、かなりの腕前と見ました。

1台のミキサー車が空になると、次のミキサー車がやってきます。次々とやってくること4台。1台で2.5立方メートルの生コンですから、ちょうど10立方メートルの生コンが打たれたことになります。

■ 生コンが足りない?

今回ちょっと焦ったことがあります。最後の4台目の生コンで、生コンが足りないのではないか!という事態が発生! 最後のほんの少しの量の生コンが足りません。結局ポンプ車の中の生コンを押し出してなんとかギリギリセーフでした。

最後の生コンはエアが入ったりして品質が良くないのではないかと心配。ねこちパパ、生コンの打ちこみ量の確認まではしていませんでした。どうなることやら・・・

■ コンクリートの押さえ

打ちあがったベース部コンクリート 木ゴテでのコンクリート表面仕上げ

打設は無事に終了しました。ここでほとんどの職人さんは帰ってしまいます。残ったのは均しのプロの職人さんです。

この職人さんは、押さえと言って、打ったコンクリートの表面の仕上げをしてくれます。ビルトイン・カーポートの部分は、ワイヤメッシュを入れてヒビ割れないようにした上で、水はけを良くするための傾斜をつけて最後にまたコンクリートで仕上げます。ですから、ここは金ゴテではなく木ゴテで表面をザラザラに仕上げ、後から打つコンクリートが良く食いつくようにします。

他の部分は、さらに平らになるように均してくれます。また、立ち上がり部分は後から打つコンクリートの食いつきを良くするために、レイタンス処理という仕上げをしてくれます。

■ レイタンス処理

レイタンスとは、コンクリートを打ってしばらくすると、表面に浮き上がってくる微粒子の成分です。ノロと呼ばれることもあります。コンクリートを打ってからしばらくすると表面に水が浮いてきます。この水のことをブリージング水と呼びます。ブリージング水は、コンクリートの中の微粒子成分もいっしょに連れて来てしまいます。これがレイタンスです。

レイタンスには強度がまったくありませんので、これを放置したまま上にコンクリートを打ち増しすると、ここが境目となって強度がいっぺんに弱くなります。

コンクリートを打ちつぎするときに、レイタンス処理をしないままに時間をあけて打ちつぎをすると、こうした接合部のある、弱いコンクリートができてしまいます。この弱い接合(部)をコールドジョイントと呼びます。新幹線のトンネルなどで起きたコンクリートの剥離も同じ原因によるものです。

このことは特に背の高い基礎を打つ必要がある場合に要注意です。浴室回りなどに背の高い基礎を打つことがありますが、背の高い基礎は重みのため、分けて打つ場合があります。このような場合に、きちんとレイタンス処理をしないまま継ぎ打ちすると、上下に分かれた接合部ができてしまい基礎の強度は大変弱いものとなってしまいます。

■ 雨、気候について

コンクリートの初期硬化はだいたい4時間ぐらいで充分固まるようです。従って、この間に大量の雨に降られなければ大丈夫ということです。

捨てコンの打ちこみの後、「雨が降らなくて良かった」と書きましたが、今回勉強したところ、強度については、むしろ雨が降った方が良いということが分かってきました。

いちばんいけないのは乾燥と凍結だそうです。コンクリートの硬化は加水反応によるものですので、急速な乾燥・凍結が一番いけないとのこと。夏場・冬場は要注意です。夏暑いときはムシロをかけて上から水を撒くなどの方法も良いらしいです。冬の寒冷地ではヒーターを使うところもあるようです。

いちばん良いのは水の中で養生することだそうです。ですから、打った後雨に打たれるぐらいでちょうど良いのです。よく、打った後の雨を心配されている方がいるようですが、まったく心配無いと思います。床が張られる前にきちんと乾燥すればOKだと思います。

ただし、雨のさなかにコンクリートを打つのは論外です。水の比率が大きくなって弱いコンクリートになってしまいます。

季節的には10月は打ちこみには最も良い月とのことでした。暑くもなく寒くもなく、人間が心地よい温度がいちばん良いらしいです。また、これからは雨も少なくなってきます。建て始める時期を選べる方はこの季節をお勧めします。


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