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■ 自然素材、健康住宅について

防腐・防蟻処理剤にふれたついでに、自然素材、健康住宅について思うことを書いてみました。

体に悪い化学物質をできるだけ含まない素材で健康住宅をつくることは大変良いことだと思います。今後ともそういう方向でどんどん素材や工法は進化を続けて欲しいと思います。

■ 健康生活を送るための順序とは?

ねこちパパが少々思うことは、健康生活を送るための順序とは?という点です。というのも、おうちづくりの場合、床下の加圧式防腐・防蟻処理などがクローズアップされたりしてますが、そういう順序で良いのか?、ということについて少々考えてしまうからです。

■ 加圧式防腐・防蟻処理

加圧式の防腐・防蟻処理剤は、注入後に拡散する量は非常に少ないとのことです。また、フローリングの下の合板のさらに下にあるわけです。床下空間の換気が充分取れていれば、まず槍玉にあげられるべきなのか?という疑問を感じます。むしろ表面に塗布しているものの方が拡散しやすく危ないのではないかという疑いもあります。

また、特に化学物質に過敏な体質でもないのに、自然素材の売り手に煽られ不安になって、耐震性や耐久性よりも化学物質対策を優先したり、対策を過剰に行なっていませんか? 化学物質対策は、本格的にやろうと思えばいくらでもお金がかかります。こちらにコストを取られてしまったがために、肝心の部分がおろそかになっては本末転倒です。防腐・防蟻処理剤が体に良くないのは確かかもしれませんが、それを拒否した結果、おうちが腐ったりシロアリにやられてしまっては何の意味もありません。過剰に神経質になって本当にやるべきことをやらない、ということのないようにしたいものです。

業者が、「防腐・防蟻処理剤を使わないでは保証できない」というのは、それなりにシロアリにやられたり、土台が腐ったりしている事例やクレームを経験してきているからだと思います。実際にあった話ですが、施主のためを思ってか、業者が防腐・防蟻処理剤を使わなかった家が、結局後でシロアリの被害にあっています。また、木酢液を塗布したのは良かったが、結局数年後にはシロアリにやられてしまったという事例もあります。

100棟建てて1棟がシロアリの被害に遭ったとしても業者にしてみれば大変な話です。ひば材やひば油、木酢液を使えばシロアリにはやられない、と思いこむのは勝手です。実際、シロアリにやられるか、やられないかについては、確率的なところがあるようで、逆を言えば、万全の対策をしてもやられるときはやられるようですし、対策を十分取らなくても大丈夫なときは大丈夫、という面が無きにしもあらずです。しかし、だからこそ対策は充分にやっておく必要があると思います。地震が起きても自分だけは助かると考えるのが甘いのと同じように、シロアリ被害についても、自分だけが100棟のうちの1棟になることはないと考えるのは甘い、とねこちパパは思います。

■ 健康住宅の実現方法

ねこちパパは、おうちづくりの順序では、耐震性を重視し、欠陥住宅にならないことを最優先に取り組みました。そして、地盤、基礎、構造という順序で考えを進め、またコストをかけてきました。健康住宅についても、どういう順序で実現していったらいいのか、ちょっと考えてみませんか?

現代は体に良くないものがあふれている時代です。目先のもの、分かりやすいもの、語感からしていかにも良くなさそうなものばかりを追っかけしまうと、木を見て森を見ずになってしまう恐れがあると感じます。

まず、健康のために一番気をつけなければならないものは何でしょうか? ねこちパパはやはり自分の体の中に直接入るものだと思います。しかも日常的に入ってくるもので体の元になるもの。と言えばもうお分かりだと思いますが、水です。

■ 水

おうちで水と言えば給水管。まずはここを絶対錆びない、あるいは錆びにくい管にしてはどうでしょうか? また、性能の良い浄水器や整水器をつけてはどうでしょう。いや、水道水なんてそもそも信用できない、という方は、ミネラルウォーターしか使わない生活に切り替えてはどうでしょうか?

ねこちパパのおうちでは、ねこちママが妊娠したころから、体に入る水はすべてミネラルウォーターに切り替えました。新しいおうちのキッチンには、アルカリイオン整水器もつけることにしています。実家でアルカリイオン整水器をつけた頃は30万円もしていたのですが、最近はだいぶ安くなりました。毎日飲む水、料理に使う水すべてが安心です。また、弱アルカリ性の水はダシや塩味が同じ濃度でもより濃く感じますから、塩分やその他の調味料の取り過ぎ防止にも効果があります。

■ 食べ物

お次は食べ物です。無農薬野菜や有機飼料で育てた家畜の肉など自然なものを摂るように心がけましょう。生協や生活クラブもお勧めです。生協では宅配してくれますので玄関先まで直接届けてくれるのがラクチンです。ねこちパパのお家でもアパート時代から生協さんにはお世話になっています。重い牛乳や野菜などをスーパーから運び階段を上って自宅まで運ぶのは大変なものです。特に雨の日は生協のありがたさが身に染みます。生協は共働き夫婦の味方と言っても過言ではないでしょう。

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食べ物については、外食や店屋物はできるだけ止めましょう。ファミレスなんてもっての他です。ときどき宅配ピザを取ったりしていませんね? ましてやMacなどのジャンクフードは厳禁です。どうしてもハンバーガーが食べたければ、できるだけモスにしましょう。まだマシです。それから会社での昼食は家で作ったお弁当を持っていくようにしましょう。

外食をしない、店屋物をとらないということは、逆を言えばすべて手作りで料理するということです。ということは必然的に、キッチン、ダイニングなど食に関する部分のおうち造りは多少費用がかかってもしっかり造らなければいけません。食器洗い機もあると非常に便利です。まあ、普段皿洗いもやらない男性にはあまりピンとこない話かもしれませんが・・・。

ついでに書いておくと、外食や店屋物になる最大の理由は「たまには楽しよう」ということですから、あなたが男性ならば料理を女性だけに押しつけてはいけません。毎日一緒にキッチンに立って料理を作るようにしましょう。当然、後片付けも毎日一緒にやらなくてはいけません。女房が、「たまにはどこかに食べに行きましょうよ」と言ったら、「ぜんぶ俺がつくるから家で食べよう」と言いましょう。どうしても外食するときは、自然食専門のお店にしましょう。

敷地がたっぷりあるという方は、田んぼを作って有機農法で稲を育て米をとるのも良いし、豚や鶏を飼うのもいいかもしれません。それは無理という方も、ベランダ菜園でも自然農法はできますし、区や市ではそういうことをしたい方のために土地を貸してくれます。

■ 嗜好品

さて、体に入るもので良くないものの代表と言えば嗜好品です。タバコを吸っている人はすっぱり止めましょう。もっともこういう人はホルムアルデヒドうんぬんとはあまり言わないと思いますが・・・。お酒だって少量なら体に良いなんてのは言い訳に過ぎません。少量で体に良いとはお猪口で一杯分の養命酒か大さじ一杯の料理用のお酒ぐらいのものです。

缶ジュース、缶コーヒー、炭酸系飲料なども体によくありません。手を出してはなりません。飲物で言えば牛乳だって安心できない時代です。ついでにチョコレート、ポテトチップス、ケーキなどのお菓子も厳選しないと普通のお店で売っているものはまずダメです。基本的には食べないことが一番安心です。だんだん頭が痛くなってきましたか? ねこちパパもです。

■ 薬

それから時々ですが、薬というたいへん体に良くないものが入ってきます。そんなことにならないよう、まずは体を鍛え、規則正しい生活をしましょう。夜遅くまでパソコンでホームページの作成なんてのは絶対にいけません。自然治癒力を高めるような生活をするように気をつけ、薬を体の中に入れるようなことにならないよう普段から気を引きしめてかかりましょう。またどうしても薬を飲む時も厳選して薬を選びましょう。これは普段から調べておかないとイザというとき間に合いません。

■ 空気

さて、こういうことをまずきちんと押さえた上で、次に体に入ってくるもので大切なもの、それが呼吸のための空気です。ここでようやくシックハウス登場です。

順番としては何が一番問題なのでしょうか? 難しい問題です。ここはやはり一番身近にある内装材から取りかかる必要があるのではないでしょうか。まずビニールクロスは全部止め自然素材にしましょう。接着剤にも注意が必要です。お次はフローリング。リビングを筆頭に玄関も階段も接着剤入りの合板は止め、ムク材で仕上げましょう。ワックスはできるだけかけないようにしたいものですが、どうしてもかける場合は、やはり自然素材にしましょう。

畳も今は化学薬品が含まれています。自然素材オンリーのものにしましょう。押し入れの中の合板、ふすま、障子につかわれている木も要注意です。和室は要注意なのです。現代の和室は、放っておくとムクの木ではできてきません。全部ムクのひのきにしましょう。これをきれいに見えるようにきちんとやると莫大な費用がかかるので、できれば和室はなくしてしまいましょう。

■ 家具

見過ごされがちなのが家具です。これもすべて自然素材オンリーとし、有害な接着剤を使っているような物は買ってはいけません。また、今あるものはフリーマーケットにでも出して買い換えましょう。

■ 断熱材

それから、ときどき断熱材が火事で燃えると有毒ガスを出す、という人がいますが、心配な人は、カーテンやカーペットもすべて自然素材とし、テレビやFAX、パソコンのようなプラスチック筐体のものは置いてはいけません。また、寝具やソファを含め台所用品や食器など、断熱材よりも先に火のつきそうなものはすべて自然素材に切り替えましょう。断熱材を自然素材のものに取りかえるのはその後で構いません。

■ 外断熱工法

それから、総桧、総ムク材にするつもりの方は別として、外断熱工法による気密もまず止めておいた方がいいでしょう。接着剤や薬剤をまったく使わないで済ませるのはかなり難しいし、現時点ではコストもかかると思います。自然派を自認する方はむしろ気密を取らない方向でいくと良いでしょう。

ねこちパパの考える順番とはこのようなものです。以上のような対策を順に行なった上でようやく加圧式防腐・防蟻剤の問題にやってきます。

■ 加圧式防腐・防蟻剤

気密を取るという場合は、1階の床下合板の上にも気密シートをすべて張り、その上から自然素材の板を打ちつけ、その上に自然素材の接着剤などでムク材のフローリングを張ると完璧に近いのではないか、と思います。こちらは逆に完全にすっぽりと気密シートで体に良くないものを遮断しようという発想です。

■ 空気環境

ねこちパパももう充分うんざりしてますが、勢いついでにもう少し考えてみましょう。それは、おうちの中だけ考えていれば良いわけではない、ということです。どのような環境の中におうちが建つのかが問題です。都内のような空気環境の悪いところに建てるのは止めましょう。交通量の多い道路のそばや工場地帯に近い場所もダメです。

できればペンションのオーナーなどになり、自然あふれる環境の中で住むというのが理想です。スキー場の近くなど寒冷地に引っ越しすれば、シロアリも生息できず、防腐もしやすくなります。なお、会社生活も生活時間の大半を占めていますから、空気環境を調べてもらい、悪い場合には文句を言って改善してもらいましょう。

■ どこまでやったら良いのか?

さて、今まで述べてきたような、冗談とも本気ともつかないような健康生活の方法、シックハウス対策のあれこれ、いったいどこまでやれば良いのでしょうか? それは人それぞれ自分で考えるしかないでしょう。こどもがアトピーなのか、家族の中に化学物質過敏症の人がいるかどうかなど。

ただ、くどいようですが、これらの対策にはお金がかかります。特に過敏でもないのに、不安になって最初からすべてをやろうと思うと大変なことになります。自然素材の売り手はあらゆる言葉を使ってあなたを不安にさせます。肝心の地盤・基礎・構造・耐久性の方をおろそかにしないように気をつけたほうが良いでしょう。


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