■ 根太の種類
土台が乗ると、次に根太(ねた)と呼ばれる木材が土台の上に乗ってきます。この根太の上に構造用合板などの床下張り材が張られ床組みが完成します。根太を総称して床根太と呼んでいるようですが、さらに、側根太(がわねた)、端根太(はしねた)という根太もあります。側根太と端根太に囲まれた内部に入る根太を床根太と呼んでいるケースもあります。
こうした用語はどこか別に規定されているのでしょうか? 公庫仕様書には全く書かれていません。せめて用語の定義はXXによる、とでも書いておいてくれればありがたいのですが・・・。
側根太は、外周部の土台の上に乗る根太で、内部の床根太と平行に走る根太です。端根太は、外周部の土台の上に乗る根太で、内部の床根太や側根太と直交方向に張る根太です。

■ 根太のサイズ
根太のサイズを確認しましょう。土台・大引と同じく公庫仕様書を確認しましょう。
4.8.1 床根太 1. 床枠組を構成する床根太は、寸法形式206、208、210及び212の製材を縦使いする。 4.3.1 製材及び集成材の断面寸法 製材または集成材の寸法形式及び寸法(単位:mm) 寸法形式 未乾燥材 乾燥材 (含水率25%以下) (含水率19%以下) 厚さ×幅 厚さ×幅 206 40×143 38×140 208 40×190 38×184 210 40×241 38×235 212 40×292 38×286 備考 : 許容誤差はプラス、マイナス1.5mm 注1.上記寸法はJASの格付け時の寸法を表しており、 現場搬入時での実寸法は乾燥の度合い等で若干の 誤差がある。 注2.集成材の含水率は15%以下とする。 (他の寸法形式は省略)
■ メンテナンス、防湿のための床下高さ

根太のサイズは、2×6または2×10であることが多いようです。ねこちパパの1階の根太のサイズは2×6でいきます。2階は2×10です。1階も2×10とすると、床下空間が10センチほど高く取れますので、床下に潜りやすくメンテナンスしやすくなります。湿気もこもりにくくなりますので、防湿対策上も有利となります。
ただし、地面との高さの差がそれだけ出ますので、玄関ポーチの段数が1段増えたり、1階の掃き出し窓や縁側から地面に降りるのが高くなったりします。車椅子を使用する方がいる場合は、敷地に余裕がないと車椅子のための勾配を取るのは苦しくなります。
また、北側斜線が厳しい場合は、フロアレベルが高くなるとその分斜線のクリアがより厳しくなります。ねこちパパの場合は、北側斜線制限がきつく、2×6の根太がちょうどいいぐらいの高さと判断しました。基礎高はGLプラス400ミリありますので、床下に潜れない高さではないとの判断です。
ざっと計算してみましょう。まず、スラブ基礎のコンクリート面はGLプラス75ミリですから、床下のコンクリート面から基礎天端までの高さは400−75=325ミリとなります。これに基礎パッキンが約20ミリと土台が89ミリ乗りますから、土台の天端までは、325+20+89=434ミリです。これに2×6材の高さ140ミリを加えると、434+140=574ミリです。しかし、根太の間に断熱材が65ミリ入りますから、高さは574−65=509ミリとなります。
床下の高さはいちばん高いところで約50センチと考えて差し支えないでしょう。メンテナンスのことを考えると、土台の天端である約43センチが土台に沿って動ける高さとなります。これは実際にやってみれば分かりますが、かなり窮屈な高さです。また、土台の下をくぐる時はもっと大変です。先ほどの計算では、たったの34センチほどしかありません。これはもうギリギリの高さと言って良いでしょう。本当は2×10材として床下の最高の高さを60センチ程度欲しいところですが、仕方のないところです。斜線制限などのない方は床下の高さをできるだけ高く取ることをお勧めします。
■ 根太の木の種類
土台・大引と同じく、根太も木の種類を確認しましょう。ツーバイフォーの場合、根太やまぐさ、縦枠などの構造用木材は北米からの輸入材であることがほとんどです。(ただし、ねこちパパのように、土台・大引を特別にひばとしたような場合は別です。)

北米といっても国としてはアメリカ合衆国またはカナダのいずれかしかありません。これらの国から輸入されてくるツーバイフォー材は、規格がきちんと決まっており、品質管理もしっかりとされているものですので安心です。その証拠に木材には、格付けといって、等級などを記したスタンプがきちんと押されています。ですから、格付けを見ればその木材がどのようなものなのか詳しく分かるというわけです。
木の種類は、エスピーエフ(SPF)あるいはヘム・ファー(Hem Fir)と呼ばれるものが多いようです。SPFとは、スプルース・パイン・ファー(Spruce Pine Fir)の略です。ヘム・ファーの方が同じ等級ではSPFに比べると若干強度が強いのですが、産出国によっても強度は大分違います。ツーバイフォー材の場合、ねこちパパは、枠や根太で樹種を選択する意味はあまりないのではないか、と考えています。ねこちパパの場合は、木下工務店の標準であるSPFを使います。
土台のところで見た公庫仕様書の記述をもういちど見てみましょう。
4.2.1 構造材及び筋交い 1. 構造耐力上主要な部分に用いる枠材料は、下表に掲げる 規格に適合するものとする。なお、構造耐力上支障がな いものとして国土交通大臣が通則的に認定した海外等の 一般的な規格に適合する場合は、当該認定の範囲で使用 するものとし、特記による。 (1) 構造材の種類: 土台、床根太、端根太、側根太、まぐさ、天井根太、 たるきおよびむなぎ 規格: 甲種枠組材の特級、1級、2級 化粧ばり構造用集成柱 構造用単板積層材の特級、1級、2級 甲種タテ継ぎ材の特級、1級、2級 機械による曲げ応力等級区分を行う枠組壁工法構造用製材 構造用集成材 (以下略) 3. 構造材は、含水率19%以下の乾燥材または含水率25% 以下の未乾燥材とする。構造材以外の木材であっても、十分 に乾燥したものを用いる。
北米からの輸入材については、「国土交通大臣が通則的に認定した海外等の一般的な規格に適合する場合」に該当します。格付けマークによる等級など詳しくチェックしていきましょう。
■ 木の等級
さっそく等級を確認しましょう。根太の表面には格付けスタンプが押されています。公庫仕様書には、この格付けマークの解説が載っていますから、照らし合わせることにしてみましょう。
公庫仕様書では産出国別に記載されていますので、どこの産出国のものかが分かります。ねこちパパの場合はカナダ産のものであることがスタンプから分かりました。カナダ産の木材は、アメリカ産の木材と比べると、同じ樹種、同じ等級では、強度がより高いことが分かります。これは何だか得をしたような気分です!