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ねこちパパのマイホーム日記 ★★★ 縦枠の据え付け、集成材 ★★★

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■ 縦枠の据え付け

床組みも無事終了し、いよいよ壁に入ります。2×4では通常平らになった床の上で枠組みの組み立てを行ない、できあがった枠組みから立て起こして壁を作っていきます。

しかし、ねこちパパの場合、枠組みのほとんどは工場であらかじめ作ってもらいクレーンで一気に設置することにしています。この理由は、屋根が乗るまでの期間をできるだけ短くし、枠組みや床が雨に晒される期間をできるだけ短くしようという狙いからです。

■ 躯体の雨仕舞い

前にも書きましたが、2×4工法の弱点のひとつが、屋根が乗るまでの期間の長さにあります。軸組み工法ですと、床を張る前に柱を組みあげ屋根を張ってしまいます。ですから躯体を雨に濡らす期間を最小限にできます。土台、大引の据え付けが終わっていれば、天気の良い日を選んで一気に柱を組み、屋根まで張って上棟してしまいます。

いっぽう、2×4(プラットフォーム工法)では、まず床を張り、その上で枠組みを組み立て、枠組みを立て起こし、また2階の床を組んでというように、床と壁を交互に組みあげていきます。従って屋根が乗るまでに時間がかかります。ブルーシートで養生せずに、この間に雨に降られると、躯体は雨ざらしとなります。また、ブルーシートで養生していても、油断すると雨が吹き込んだりします。

このことを取り上げて、2×4工法は雨の多い日本には向かない工法であると言われることもあるようです。しかしこのことはちょっと気をつければ防げる問題である、とねこちパパは考えます。そのひとつの解答が枠組みの工場での製作です。

■ 断熱材は後から入れる

雨仕舞いの大切さを分かっていない業者は、1階の枠組みができたらすぐに断熱材を入れたりしてしまいます。段取りが分かっていないのです。グラスウールなど吸水性の良い断熱材を濡らしてしまうと大変です。断熱材を入れるのは、屋根が乗りサッシがついて雨が絶対に躯体の中に入らないようになってからであることを確認しましょう。

■ クレーンによる枠組みの設置

 

ねこちパパの場合、クレーンで設置したため、1階枠組みと2階床組みまでが1日で済んでしまいました。本当は2階の枠組みまで1日で設置する予定でしたが、床組みの釘打ちは人手で行なうため、やはり時間がかかります。

なお、クレーンで枠組みを設置するためには、道路の幅が充分あることが必要です。前面道路幅のない敷地や入り組んだ敷地では、クレーンが使えないことがあります。甚だしい場合は、部材の搬入も人力で運び込まなければならない敷地形状もあり、コストがかかってしまいます。土地から選ばれる方は、こうしたこともある程度考えに入れておくと良いと思います。

■ 枠組み材の確認

 

枠組み材について確認しましょう。床根太のところで一回調べてあるので楽チンです。予想したとおり、床根太と同じくカナダ産の2×4材が使われていました。1級、2級が混じっています。また、それぞれJグレードも混じっています。

■ 集成材

 

床組みと違うところは、一部集成材が使われていることです。集成材とは、大きな節や割れなどの欠点を持つ材料を除いて選り分けた乾燥材を、繊維方向を平行にして接着剤を使って接着した木材です。 割れや曲げに強く構造的に非常に優れた材料となります。

また、製品の品質にバラツキが少ないことも特長です。ムク材ですと、かりにヒノキなどの比較的強度の高い樹種を用いた場合でも、実は1本1本の強度のバラツキは集成材に比べかなり大きいのです。

ここでも、接着剤に含まれる化学物質を取り上げて、「集成材は体に良くないから国産のムク材を使いましょう」という声があがったりしていますが、その場合でもムク材と集成材では強度がまったく違うということは頭に入れておいた方が良いでしょう。

大手メーカーの軸組み工法では、こうした集成材をインテグラル・ウッドとかエンジニアリング・ウッドなどと名づけて使用しています。こうしたメーカーはもちろん集成材の強度をアピールしています。そして化学物質対策については、含有量が少ないことで安全性をPRしています。

いっぽう、国産のムク材で建てている業者などは、化学物質の恐ろしさをアピールしてムク材の素晴らしさを宣伝しています。こちらは強度について言及してあることはまずありません。

■ バイアス

このように、建築業界でも、自分の売ろうとしているものや工法の良い点だけを主に取り上げて宣伝していますので、迂闊に信用することができません。まあ、これは個人のホームページも同じです。

ねこちパパのサイトでは、基礎や構造を大切に考えていますので、そういう工法を良く書きます。いっぽうで、自然素材を大切にしたおうちづくりをしているサイトでは、そういった面から良い悪いの評価をしています。これはまあ自分の良いと思ったものを書いているのですから仕方のないことです。ただ、このサイトも含めて、それぞれバイアスがかかっているということ自体は頭に入れて読むことが大切です。

これが個人のサイトですと、特に飯の種になるわけではない(といっても隠れ関係者の応援サイトもあるように推測していますが・・・)ので大したことはないのですが、メーカーや業者さんの場合ですと、商売でやっていますので結構激しくえげつないものもあるのです。

特に本に関しては凄いものがあります。他社工法批判のオンパレード、自社工法のみが正しいという論法で書かれたものが結構あります。飯の種がかかっているということですから、多少は目をつぶってあげたいところもあるのですが、あまりにもえげつないものはやはり辟易してしまいます。

■ 究極の選択

さて、少々話しがそれました。集成材に戻りましょう。ねこちパパは、今までの書き方でも分かるように、耐震性を重視しますから、集成材の使用を推薦します。化学物質についてはもちろん心配ですが、今後さらに放散量の少ない接着剤が開発されることを期待し、集成材の使用そのものには反対しません。

これは、地震で死ぬのが良いか、それとも化学物質で苦しむのが良いか、という究極の選択と言えなくもありません。どちらの方がより危険度が高いかというのは人によってそれぞれ判断が異なってくる部分だと思います。

■ 2×4の合板と集成材

もっとも、ねこちパパの場合は軸組み工法では建てませんので、集成材は一部しか使われていません。これは国産ムク材至上主義の方にはよく誤解されているのですが、2×4の枠組みに使われる輸入材は実は(というか当たり前の話しなのですが)ムク材です。

また、よく言われる合板の接着剤についてですが、壁下地の合板は枠組みの外側に張られますから、断熱材を入れて気密シートを張ってしまうと、合板からは遮断されることになります。これは屋根下地合板についても同じことが言えます。

2階床の合板については、たしかに居住空間の空気環境の中に取り込まれることになりますが、先に見てきた床剛性の強さを見ると、むしろ軸組み工法の床にも構造用合板を使うことをお勧めしたいぐらいです。1階床については本実加工で気密性が取れますから、外断熱工法としない限り大きな心配はないと思います。

よく2×4は気密性が高くシックハウスになる確率が高いという説明をみかけますが、このように木材に関する部分を実際に検証していくと、問題になりそうなのは、2階の構造用合板とごく一部の集成材だけ、ということが分かります。そして、そのいずれも無意味に使用されているのではなく、構造的な強度が飛躍的に高くなるというメリットを考えて使用されているのです。

普通の柱の太さの軸組み工法で、集成材も構造用合板もまったく使わずにムク材だけで建てるという場合、こうした2×4のおうちと比べると、おうちの構造的な強度は比べ物にならないぐらい弱い、ということは知っておいた方が良いと思います。

■ 強度・耐久性か断熱・気密性能か

それから、こうして見てくると、気密を取る方向で臨むかぎり、少なくともおうちの外周部にはムク材を使用する必要性はないということが分かります。ムク材が必要なのは、外断熱工法などで構造体をすべてすっぽりと包んでしまう場合です。

外断熱工法の場合、先に見てきたように、防腐・防蟻処理材などの薬剤を含めて、すべての化学物質が室内空気環境に取りこまれますから、何もかも自然素材でということになってきます。それで集成材も構造用合板もケシカランということになってくる訳です。

これを落ち着いてよく考えてみると、ねこちパパの目には、構造的な強度や耐久性よりも断熱性能を優先したために起こった本末転倒である、というふうに見えます。


すなわち、優先順位を示すと・・・

ねこちパパ : 強度・耐久性−−>断熱・気密性能−−>化学物質対策
       (合板、集成材) (充填断熱工法)  (特に無し)

外断熱派  : 断熱・気密性能−>化学物質対策−−−>強度・耐久性
       (外断熱工法)  (総ムク材)    (特に無し?)

もちろん何を大切と考えるかは人によって違いますから、万人が同じ結論に至るとは思いませんが・・・。


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