■ 外壁下張りチェック
何度も書いてきたように、ねこちパパのおうちの外壁下張りには、構造用合板9mm厚を使用します。公庫仕様書の記述を見てみましょう。
4.9.9 外壁下張り 4.9.9.3 構造用合板 1. 構造用合板の品質はJASに適合するもので、特類とする。 2. 張り方は、3’×8’(910mm×2,440mm)若し くは3’×9’(910mm×2,730mm)版をたて張 り又は4’×8’(1,220mm×2,440mm)版を 横張り若しくはたて張りとする。(4.7−18図参照) 3. 釘打ちは、CN50を外周部、100mm間隔以内、中間部 200mm以内に打ちつける。
■ 釘打ちチェック

CN50ですから緑の釘が打たれていればOKです。間隔とともに釘のめり込みがないかどうかチェックしましょう。
■ 等級の確認
次は合板の等級を確認しましょう。

「構造用合板」のスタンプが確認されました。また、「特類 JAS 9.0mm」の文字も確認することができます。続いて、寸法は「9.0mm×910mm×2,430mm」となっています。高さについて公庫仕様書と10mmの相違がありますが、上枠まで継いでいる部分はなく特に問題ありません。
ホルムアルデヒド放散量はFc0と記載されており、もっとも放散量の少ないタイプの合板です。級は「2級」と記されているのが確認できましたので、壁倍率は構造用合板により3.0倍が取れることになります。
■ 壁枠組と床組の緊結チェック
枠組みがどのようにして床組みに結合されているのかチェックしておきましょう。公庫仕様書を見てみましょう。
4.9.15 壁枠組と床枠組及び土台との緊結 1. 外壁下張り材が土台又は、端根太若しくは側根太まで釘打ち されている場合の壁枠組と床枠組の緊結は、下枠から端根太 及び側根太へCN90を、たて枠間に1本平打ちする。 ただし、1.57kN/m{160kg/m}以上の短期許 容せん断応力を有する釘打ちは特記による。この場合、外壁 下張り材の上下の継手部分には6mm以上の目地をあける。 2. 外壁下張り材が土台又は端根太若しくは側根太まで達しない 場合の壁枠組と床枠組との緊結は、下枠から端根太及び側根 太へCN90をたて枠間に2本平打ちする。
なお、40平方メートルを越える区画では釘の量は1階はこの2倍となります。
ねこちパパの場合、壁枠組みをパネルとして工場で製造してもらいましたので、構造用合板は枠組みの下でいったん切れます。現場施工だと、この部分を根太や土台まで合板を跨がせるように打つことも可能です。この場合は、釘打ちはCN90を1本で良いことになっています。

ねこちパパの場合は赤い釘2本で良いかと思ったのですが、4本打たれていることが確認されました。本当は1階の耐力壁線で囲まれた区画は40平方メートルありません。まあ安心サイドということでしょうか。
■ 3×8板か3×9板か
合板を土台や根太まで跨がせて使うと、その分強度が取れることになります。また、その分縦枠から床組みへ打つCN90釘が1本でよくなっているということです。この場合は合版の縦のサイズが少々長いものを使わないと、長さが足りなくなってきます。この場合に使われるのが、2,730mmの高さの3×9板ということです。
3×9板を使用する場合、2階の間の根太の部分にも合板を跨いで使うことができます。そして、2階の壁枠組へはまた合板を跨いで打つことができます。
一方、3×8板の場合は、根太のところで合板がいったん切れるかたちになります。この根太の部分は、根太の高さの合板を別に打ちつけるということになります。2階の根太の部分も同じです。
ねこちパパの場合は、工場での壁枠組みの製造を優先しましたので、跨いで張る3×9板の方法は取りようがありませんでした。工場で製作することによる精度や釘打ちのなどの品質や上棟までの期間の短さの方を取りました。
■ 隙間が必要な場合もある

3×9板を使った場合の公庫仕様書の記述に、合板の目地として6mm以上あけることが記載されていました。何故でしょうか?
この目地は、建物の荷重が次第にかかってから枠組が縦方向に圧縮されることにより、外壁に力がかかることを逃す目的であけられる隙間です。2×4の場合、枠と床の構造は切れています。床の上に枠を載せ、釘で打ちます。荷重がかかると枠と床の微妙な隙間は次第につまります。
こういうわけで、3×8板を用いた場合でも、根太や土台に打ちつけてある合板と壁枠組に打ってある合板のあいだには6mm以上の隙間を設けることになっています。公庫仕様書の記述を見てみましょう。
4.9.9 外壁下張り 4.9.9.1 一般事項 1. 外壁下張材は、1階および2階の床根太の部分で切断し、 相互の上下間隔は原則として6mm以上あける。
この隙間がないとどうなるでしょうか? 合板の継ぎ目が盛り上がるようなことになります。こうしてできた凹凸は特にモルタルで外壁を施工する際に問題となります。モルタルではちょっとした面のひずみにより、ひび割れが発生しますから下地材のゆがみは禁物なのです。
モルタルで外壁を施工する予定の方は、この隙間を特に注意してチェックすることをお勧めします。