■ 上枠と下枠の釘打ち
上枠と下枠の釘打ちのチェックをしましょう。上枠と下枠とは、枠組みの上下の2×4材のことです。公庫仕様書を見てみましょう。
4.9.2 耐力壁の上枠及び下枠 1. 上枠及び下枠は、それぞれの壁面ごとに一体のものを 用いる。止むを得ず、中途において継ぐ場合は、次の いずれかによる。 イ. 上枠及び下枠の継手をたて枠の中央で行う場合は、 たて枠にそれぞれCN90を4本木口打ちする。 この場合、上枠の継手は、梁をおさめる場合を除いて、 T字部には設けない。 ロ. 上枠及び下枠の継手をたて枠相互間の中間位置で行う 場合は、上枠の継手位置には添え上枠を設け、たて枠 から1本のCN90を木口打ちした後、継手部分の上 枠から4本のCN90を平打ちする。この場合、上枠 と下枠は同一面材内では継がない。 2. 上枠とたて枠の仕口は、上枠側から2本のCN90を木 口打ちとする。また、下枠とたて枠の仕口は、下枠側か ら、2本のCN90を木口打ちするか、たて枠側から3 本のCN75を斜め打ちする。ただし、0.98kN {100kg}以上の短期許容せん断応力を有する釘打 ちは、特記による。

ねこちパパの場合、パネルとして入ってきていますから、パネルの状態を見ればすぐに釘打ちのチェックができます。上枠および下枠からたて枠に向かって、赤い釘が2本づつ打ちこまれていることが確認できました。
また、このときに既に合板も張られてきています。ツーバラ張りになっていないことも簡単にチェックできました。まるで、糊しろのように少々枠からはみ出している合板が確認されました。間違いのない工場組立てです。
■ 頭つなぎ
頭つなぎとは、隣あった枠組みの上枠をつなぐための2×4材です。枠組みどうしをつなぐ大切なものです。チェックしていきましょう。公庫仕様書から引用します。
4.9.3 耐力壁の頭つなぎ 1. 頭つなぎは、上枠と同寸の寸法形式のものとし、な るべく長尺材を用い、継手は上枠の継手位置より6 00mm以上離す。 2. 隅角部及びT字部での頭つなぎの仕口は、上枠と頭 つなぎが、相互に交差し重なるようにおさめる。 3. 頭つなぎと上枠との接合は、次のいずれかによる。 イ. 4.9.1(耐力壁)の4による耐力壁で外壁下 張り材が頭つなぎに釘打ちされる場合の接合は、 頭つなぎから上枠へCN90を端部は2本、中間部 は500mm間隔以内に平打ちとする。ただし、 1.57kN/m{160kg/m}以上の短期 許容せん断応力を有する釘打ちは、特記による。 ロ. 4.9.1(耐力壁)の4による耐力壁で外壁下 張り材が上枠に釘打ちされる場合の接合は、頭つ なぎから上枠にCN90を端部は2本、中間部は 250mm間隔以内に平打ちとする。
頭つなぎの継手が枠の継手と離れているかどうかを確認しましょう。ねこちパパの場合はきちんと離してあることが確認できました。

次に、T字部の接合を確認しましょう。T字部では、T字でいう縦の線の頭つなぎが、横の線の頭つなぎ同士の間に割ってはいる形にならなくてはいけません。ねこちパパの場合、このことも確認できました。
■ 耐力壁の隅柱
隅角にくる柱は大切です。さっそくチェックしていきましょう。公庫仕様書から引用します。
4.9.4 耐力壁の隅柱 1. 耐力壁の隅柱は、3本以上のたて枠で構成する。 2. 耐力壁がL字型に接合する場合は、次のいずれかに よる。 イ. 隅角部に開口部がない場合は、2本のたて枠の間 に、たて枠と同寸で長さ300〜400mmのか いぎを、上、中、下部の3ヶ所に入れ、合わせた て枠を作り、両側のたて枠からそれぞれ3本のC N90を千鳥に平打ちし、第3のたて枠と合わせ たて枠の接合は、CN90をかいぎのある部分に 2本、その他の部分は300mm間隔以内に平打 ちする。又は3本のたて枠を相互にCN90を3 00mm間隔以内に平打ちする。 ロ. 隅角部に開口部がある場合は、2本のたて枠の間 に、厚さ9mmの構造用合板でたて枠と同じ幅、 長さ300〜400mmのかいぎを上、中、下部 の3ヶ所に入れ、合わせたて枠を作り、両側のた て枠からそれぞれ3本のCN90を千鳥に平打ち する。第3のたて枠との接合は、CN90を上・ 中・下部それぞれ2本、中間部300mm間隔以 内に千鳥に平打ちする。 (以下略)
この後には、耐力壁がT字に接合する場合や十字に交差する場合の記述が続きます。
さて、縦枠の構成に関しては枠組み平面図という図面でもチェックすることができますから、設計の時によく確認しておきましょう。ねこちパパの場合、前にも書いたようにほとんど4×4材を隅柱の角にもってきており、その両面に2×4材をそれぞれ合わせて3枚の合わせたて枠としています。

公庫仕様書の2×4材3枚とかいぎ板を用いた隅柱と比べれば、構造上ずっと優れたものとなっています。釘打ちについては、CN90すなわち赤い釘で300mm間隔できちんと千鳥打ちされていることが確認されました。上部と下部はそれぞれ2本づつ打たれていました。
■ 防鼠材

ねこちパパの場合、基礎パッキンを用いる工法ですので、基礎の天端と土台の間に隙間ができます。防鼠材は、この隙間からネズミなどの小動物などが侵入しないように設けるものです。
公庫仕様書には記述は見つかりません。まあ、基礎パッキン工法の記述が見当たりませんから当たり前かもしれません。水切りについての記述はあるのですが・・・。いずれにしてもきちんと取りつけておくに越したことはありません。構造からして、換気量への影響はほとんど無いと考えて良いと思います。