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■ シロアリ防除施工保証書

防蟻処理を行うと日東エース株式会社さんからシロアリ防除施工保証書という紙が後でもらえます。何が書いてあるか列記しましょう。まずは表面です。


 保証書番号
 所在地、建築物名称
 1階床面積
 施工完了日
 保証期間

保証期間は、施工完了日から10年間です。引受保険会社は東京海上火災保険会社さんです。防蟻処理をする場合、このような保険がきちんと掛かっているかどうか、何年間の保証があるのかきちんと確認することをお勧めします。

■ 保証内容

保証内容は保証書の裏面に記載されています。

保証内容


1. 保証期間は表面記載の通りとします。
2. 保証範囲は、建物部分(基礎コンクリートの内側)とします。
   但し、ぬれ縁の足や基礎コンクリートの外側は、保証対象から
   除きます。
3. 本書における保証対象となるシロアリは、ヤマトシロアリ、イエ
   シロアリとします。
4. 保証期間内に第3項記載のシロアリが発生した場合、無料で再
   施工します。
5. 保証期間内に第3項記載のシロアリ発生に起因する損傷が生じ
   たときは、300万円を限度で修復費用を保証(ママ)します。
   (尚、この保証には、シロアリ保険が契約されています。)
6. 次の項目に該当した場合、保証の対象外とします。
  a 当社に連絡なく増改築を行い、その部分より第3項記載の
    シロアリが発生し、被害が生じた場合。
  b 保証範囲より第3項記載のシロアリが発生し、当社にすみやか
    に連絡しなかった場合及び当社以外で補修した場合。
  c 保証期間内に雨漏れ及び給排水管からの漏水により被害が発生
    した場合。
  d 保証期間内に水害等で施工薬剤が流出した場合。
  e 家具等の動産の被害。
  f 建物の使用不能に対する損害。

■ 保証内容が教えてくれていること

この保証内容は実にいろいろなことを教えてくれています。雨漏れ、漏水、水害などが原因で薬剤が流出してしまえば、シロアリに対する防蟻効果がなくなってしまいます。こうした被害にあった場合は、防蟻処理もきちんと再度行わなくてはいけない、ということです。

また、防蟻処理というのは予防のためだけではない、ということも分かります。仮にもしシロアリの被害にあった場合には300万円までは補償されることになります。もし薬剤による防蟻処理をせずに、自分で木酢液やヒバ油その他の自然素材などを用いた場合にはこうした補償、保険はまったく掛からないということには注意しておいた方が良いでしょう。

また業者に頼んでそうした措置をしてもらった場合、このような保険がかかるのかどうか、シロアリにやられてしまった場合にきちんと補償してくれるのかどうか、よく調べておくことをお勧めします。自然素材系の防蟻剤の場合、揮発しやすいためかどうか分かりませんが、保証期間が5年というものも見かけます。こうした場合、5年後にも再び塗布しなおすことになる、ということもよく考えに入れた方が良いでしょう。

■ アメリカカンザイシロアリ

なお、シロアリの種類がイエシロアリとヤマトシロアリの2種類に限られる、というのは少々注意したいところです。シロアリの害は主にイエシロアリとヤマトシロアリですが、近年アメリカカンザイシロアリの食害の報告が増えてきています。

アメリカカンザイシロアリは外材によってもたらされたもので、イエシロアリやヤマトシロアリとは大きく習性が違い、乾いたところや2階からでも容易に食害をもたらし、その駆除方法も未だ確立されてはいないようです。東京では江戸川区で発生の報告があるようですが、今後はこのシロアリによる害が広がるのではないかとねこちパパは見ています。

■ 薬剤の使用について

前にも書きましたが、ねこちパパは薬剤の使用そのものには現時点では反対しません。それなりに必要な理由があると見ているからです。また、「阪神・淡路大震災で倒壊したおうちの倒壊原因は、土台や柱がしろありにやられたり腐ったりしていたためである」という事実は重く考えるべきであると思うからです。

阪神・淡路大震災では、倒壊したおうちの木材にも防腐・防蟻用薬剤が使われていたものもありました。そのため、倒壊したおうちの木材を燃やして暖を取ろうとしたところ、薬剤があぶりだされてしまい被災者が二重の苦しみを味わうこととなりました。一部にはこのことを取り上げて薬剤はけしからんという論調をなすものもあります。

しかし、ねこちパパは少々違うことを感じています。我々が木造のおうちを建てるのは被災したときにその木材を燃やして暖を取るためではありません。薬剤を使いたくないということで鉄骨づくりのおうちを建てたのであれば、被災時に木材を燃やして暖を取ることができないのは同じことです。

阪神・淡路大震災の教訓のもうひとつのポイントは、鉄筋コンクリートなどの建物であっても倒れるものは倒れるという事実です。鉄骨系のおうちづくりにすれば良いというものではありません。木造のおうちでも、薬剤処理がきちんとなされていれば倒壊しないですんだおうちはもっと多くなったはずです。

■ ねこちパパの場合

ねこちパパのおうちの場合は、気密シートで構造材を覆ってしまいます。従って、防腐・防蟻処理薬剤は気密シートの外側に位置することになり、簡単に室内の空気環境に取りこまれることがありません。さらにビフェントリンを使用した薬剤は以前のものに比べて空気中への拡散量が少なくなっていると聞いています。蒸気圧が以前のものと比べるとかなり小さくなっているとのことです。こうしたこともあり、現時点では薬剤による防腐・防蟻処理をしておくのが良いと判断しています。


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