■ 公庫仕様書の記述
例によって公庫仕様書の中の記述を見ていきましょう。欠き込みと穴あけについては場所ごとに記述されています。まずは床根太からです。
4.8.8 床根太の欠き込みと穴あけ 4.8.8.1 一般事項 床根太を欠き込む場合は、この項による。なお、この項によらない場合は、 別途、構造計算等により安全を確かめる。 4.8.8.2 欠き込み 1. 欠き込みできる範囲は、床根太の支点位置からスパンの両端1/3 以内とする。 2. 上下端の欠き込み深さ及び幅は、床根太せいのそれぞれ1/6以下、 1/2以下とする。ただし、床根太の端部支点で上端を欠き込む場 合は、欠き込み幅を床根太せい以下とし、その深さを床根太のせい の1/3以下とすることができる。 3. 上下端とも欠き込む場合は、床根太のせい以上離して欠き込む。 4.8.8.3 穴あけその他 1. 床根太に穴をあける場合は、床根太の上下端よりそれぞれ50mm 以上離して行い、穴の最大径を床根太せいの1/3以内とする。 2. 連続して穴あけを行う場合又は穴あけと欠き込みを連続して行う 場合は、穴相互間又は穴と欠き込み部との距離はそれぞれ床根太 のせいの長さ以上とする。 3. 便器などを取付けるために、太管を配置する場合は、床根太と同じ 寸法形式の製材を管の回りに設け、床根太との仕口は3本のCN90 を木口打ちする。
欠き込み、穴あけ、いずれのケースも公庫仕様書には分かりやすく図面で説明されており、一度目を通しておくと良いと思います。
■ 枠組みの欠き込みと穴あけ
次に、枠組の欠き込みと穴あけについて公庫仕様書の記述を見ましょう。
4.9.8 耐力壁の枠組材の欠き込み及び穴あけ 4.9.8.1 たて枠 1. 耐力壁のたて枠の欠き込みは、原則として、その断面のせいの1/4 以下とし、1本のたて枠の欠き込みは1箇所とする。なお、1/4を 超えて欠き込む場合は見込みを40mm以上残し、欠き込みをされた 部分をパイプガードで補強する。 2. 耐力壁のたて枠に配線、配管などの穴をあける場合は、原則として、 その断面のせいの1/4以下とする。なお、1/4を超える場合は、 一方の見込みを30mm以上残し、見込みが30mmに満たない側を パイプガードで補強する。また、穴の最大径は、寸法形式204の たて枠にあっては、40mm、寸法形式206にあっては50mm までとする。 3. 前1及び2によらない場合は、まぐさを設けて処理する。 4. 配線・配管等が壁下張材の釘打ちによって損傷されるおそれのある 場合は、前1及び2にかかわらずパイプガードで補強する。 4.9.8.2 上下枠、頭つなぎの欠き込みと穴あけ 耐力壁の上下枠及び頭つなぎを配管ダクト工事のため、欠き込みや 穴あけをする場合、その幅は上下枠および頭つなぎの幅の1/2以下 とする。ただし、1/2を超える時は、2枚の寸法形式204、パ イプガード又は帯金物で補強する。これ以外の場合で太い管を配する 場合は、耐力上支障のない補強を行う。
■ 電気配線とガス・水道の配管施工チェック

実際の電気配線やガス・水道の配管の施工に基づいてチェックしていきましょう。
まずは天井根太への穴開けです。50ミリというのは結構大きな穴で、これよりも小さい穴を開けることは十分可能です。ねこちパパがチェックしてみたところ20ミリ程度もあれば充分という感じで実際にそのぐらいの大きさの穴が開けられ配線がされていました。気を遣って施工すれば十分できるということの見本ではないでしょうか。
根太への穴あけをできるだけ少なくするように電気配線を根太と平行に走らせるように計画するのは大切です。しかし、どうしても根太とクロスする方向に配線する必要もでるものです。施工現場を見に行く際は、適切な穴あけができる業者かどうかよくチェックすることをお勧めします。

次は縦枠、上下枠への穴あけです。たて枠はなるべく穴あけをしないようにしたいものです。上下の枠は、壁の側面に照明器具やスイッチなどを設ける際には穴あけをしないでは施工できません。しかしこれもできるだけ小さな穴を開けることが大切です。大きな穴を開けたあげくに金物などでのガードがまったくされていない事例も見かけられますのでご注意ください。