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 3.最も簡単な星野写真の処理方法

    (天の川や大きく広がった星雲には不適)

  星野写真を処理する最も簡単な方法を示します。

  <撮影方法>

   (a)普通に撮影します。可能であれば同じ位置で3コマ以上撮影し、赤経、赤緯を

     少しずつずらして撮影できると、ノイズを軽減できます。

   (b)ダーク補正を行う場合は、ダーク画像も同じ露出時間で撮影しておきます。

  <YIMGでの処理>

   (1)「ファイル−開く」で画像データを読み込む。同じ場所を撮影した画像が複数ある

    場合は、これらも読み込む。

   (2)複数の画像をコンポジットする場合は、「画像合成−自動」の「平均」、又は

    「画像合成−ポイント指定」で行います。

   (3)「画像処理−シャープ/スムーズ」でノイズを減らしながらシャープにします。

   (4)「バックグランド補正−バックグランドデータ生成」にて、背景検出領域と平均化

    領域を選択し、引算補正をチェックし、シフト量を設定するだけで周辺減光や光害を

    補正できます。

    背景検出領域は小さい方がバックグランドが平坦になりますが、大きく広がった天体

    まで周辺減光や光害と判断され、消えてしまいますので値の選択には注意が必要です。

    シフト量は、処理後のバックグランドのレベルで、通常、30前後の値にするのが良いと

    思います。

   (5)この時点で、既にバックグランドはニュートラルグレーになっていますので、

    「画像処理−ガンマ補正」の全色で濃度を調整するだけです。天体写真の場合は、

    一回の補正では不十分なので、2〜3回のガンマ補正が必要です。

   (6)全体的に色がはっきりしない場合は、「画像処理−彩度/色相調整」を選び、

    彩度を大きくすると色がはっきりします。

   (7)「ファイル−別名で保存」で画像をセーブして下さい。

 

 4.大きく広がった星雲が写っている星野写真の処理方法

  バックグランド補正のやり方を変更することで、大きく広がった星雲が写っている星野写真

  にも対応できます。

  <撮影方法>

   (a)普通に天体を撮影します。可能であれば同じ位置で3コマ以上撮影し、赤経、赤緯を

     少しずつずらして撮影できると、ノイズを軽減できます。

   (b)(a)で撮影した天体の近くで、明るい星や大きく広がった天体の存在しない領域を撮影

     します。(1コマでも可) こちらは、バックグランド補正用のデータを作るために使用

     するので、星が流れてもかまいません。

   (c)ダーク補正を行う場合は、ダーク画像も同じ露出時間で撮影しておきます。

  <YIMGでの処理>

   (1)まず、バックグランドデータを作成します。「ファイル−開く」で上記(b)画像データを全て

    読み込む。

    これらを「画像合成−自動」の「平均」でコンポジットします。

    そして、「バックグランド補正−バックグランドデータ生成」の「補正しない」を行うと、

    バックグランドデータが生成できます。

    必要なら、「ファイル−別名で保存」の「TIFF(48bit)」で保存しておいて下さい。

   (2)「ファイル−開く」で画像データを読み込む。同じ場所を撮影した画像が複数ある

    場合は、これらも読み込む。

   (3)複数の画像がある場合は、「画像合成−自動」や「画像合成−ポイント指定」でコンポ

    ジットして下さい。

   (4)「画像処理−シャープ/スムーズ」でノイズを減らしながらシャープにします。

   (5)「バックグランド補正−バックグランド補正(画像データ)」で、「引算」を選び、「バック

    グランドデータ」には、(1)で生成したバックグランドデータを選択下さい。

    また、シフト量は、処理後のバックグランドのレベルで、通常、30前後の値にするのが

    良いと思います。

   (6)この時点で、既にバックグランドはニュートラルグレーになっていますので、

    「画像処理−ガンマ補正」の全色で濃度を調整するだけです。天体写真の場合は、

    一回の補正では不十分なので、2〜3回のガンマ補正が必要です。

   (7)全体的に色がはっきりしない場合は、「画像処理−彩度/色相調整」を選び、

    彩度を大きくすると色がはっきりします。

   (8)「ファイル−別名で保存」でセーブして下さい。

 

 5.LRGB法による星野写真の処理方法

  輝度データ(L)を生成し、そのデータにバックグランド補正、シャープ/スムーズ、

  ガンマ補正等を行うことで、ノイズを低減できます。輝度データ(L)は、R,G,Bの3つの

  データを平均化して生成するため、3枚の画像をコンポジットしたのに近いデータ

  になるからです。

  注意.厳密には、RAW現像時に、一度、輝度データを作成して処理しているのと、

      RGBを輝度に変換する時の重み付けの関係で、「3枚画像コンポジット」までの

      効果はありません。

  <撮影方法>

   基本的には、3.や4.と同じ方法で撮影します。

  <YIMGでの処理>

   (1)〜(3)までは、3.や4.と同じです。

   (1)まず、バックグランドデータを作成します。「ファイル−開く」で上記(b)画像データを全て

    読み込む。

    これらを「画像合成−自動」の「平均」でコンポジットします。

    そして、「バックグランド補正−バックグランドデータ生成」の「補正しない」を行うと、

    バックグランドデータが生成できます。

    必要なら、「ファイル−別名で保存」の「TIFF(48bit)」で保存しておいて下さい。

   (2)「ファイル−開く」で画像データを読み込む。同じ場所を撮影した画像が複数ある

    場合は、これらも読み込む。

   (3)複数の画像がある場合は、「画像合成−自動」や「画像合成−ポイント指定」でコンポ

    ジットして下さい。

   (4)「編集−コピー」で、(3)でコンポジットした画像を2つ作る。以下、一方を画像RGB、

    もう一方を画像Lと呼びます。

   (5)画像Lに対して、「画像処理−白黒化」を行います。通常は、「標準輝度」で良いの

    ですが、Hα天体のように赤を強調したい場合は、「マニュアル輝度」で、R=2,G=1,B=1

    といった具合に、Rの重みを大きくします。

   (6)画像Lに対して、「画像処理−シャープ/スムーズ」でノイズを減らしながらシャープに

    します。

   (7)画像Lに対して、バックグランド補正を行います。3.の簡易法を行うのであれば、

    「バックグランド補正−バックグランドデータ生成」の「乗算補正」が良いでしょう。

    4.の方法で行う場合は、(1)で生成したバックグランドデータを「編集−コピー」で

    コピーを作り、(5)と同じ設定で「画像処理−白黒化」を行います。画像Lに対して、

    「バックグランド補正−バックグランド補正(画像データ)」で、「乗算」を選び、この

    白黒化したバックグランドデータを選択して下さい。

   (8)画像Lに対して、「画像処理−ガンマ補正」の全色で濃度を調整します。天体写真の

    場合は、一回の補正では不十分なので、2〜3回のガンマ補正を行います。

    これで輝度データは完成です。

   (9)画像RGBについては、3.や4.と同様に、「バックグランド補正−バックグランド

    データ生成」の「引算補正」や、「バックグランド補正−バックグランド補正(画像データ)」

    で「引算」を選び、「バックグランドデータ」には、(1)で生成したバックグランドデータを

    選択下さい。

    また、シフト量は、(8)の輝度データのバックグランドの値に合わせると良いでしょう。

   (10)画像RGBについて、この時点で、既にバックグランドはニュートラルグレーになって

    いますので、「画像処理−ガンマ補正」の全色で濃度を調整するだけです。

    ここで、バックグランドの濃度が、(8)の輝度データのバックグランドの値とほぼ一致

    するようにして下さい。

    これでカラー画像は完成です。

   (11)「画像処理−L+RGB合成」で、輝度(L)画像に(8)の輝度データ、色(RGB)画像には

    (10)のカラー画像を選び、実行します。すると、これら2つの画像から、新たなカラー

    画像が得られます。

   (12)通常、LRGB合成すると全体的に色がはっきりしないので、「画像処理−彩度/

    色相調整」を選び、彩度を大きくします。

   (13)「ファイル−別名で保存」でセーブして下さい。

 

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