6.3 カメラテスト

 1.IRカット・ローパスフィルタ除去Canon EOS Kiss Digital

 2.Canon EOS Kiss Digital X

 3.IRカットフィルタ除去Canon EOS Kiss Digital X


IRカット・ローパスフィルタ除去Canon EOS Kiss Digital

 ・スペック

  撮像素子:22.7mm×15.1mm、630万画素、CMOSセンサー

  記録媒体:CFカード((私はMicroDrive(1GB)やCF(512MB)を使用)

  重量:560g

  購入時期:2003年9月20日(発売開始初日)

  購入価格:レンズキットで111,780円

  説明:APS-Cサイズの一眼レフデジカメ

 ・IRカット・ローパスフィルタ除去

  2005年9月16日、瀬尾一夫様にお願いしてEOS Kiss DigitalのIRカットフィルタを

  RF2(クリアフィルタ)に交換頂きました。本当は、RF1(UV/IRカットフィルタ)の方が良かった

  のですが、旧Kiss Digital用は在庫切れで、追加作成予定が無いとの事でした。RF2では

  赤外線カットフィルタを付けないと、屈折系レンズで色収差により星像が肥大し、星の色

  もオレンジ色っぽくなり、不自然になります。ただ、RF1は明るい星に対してゴーストが発生

  し易いそうなので、RF2はこの点で優れているようです。

  今回の改造の目標は、当然Hα天体を明瞭に写すためです。効果は、下記の通り、一目

  瞭然です。でも、E200で撮影したものと比べると、淡いHα天体の写りが劣っているようです。

  RF2に交換した場合の、ノーフィルタ及び各種フィルタの効果は次の通りです。現状、

  HEUIBフィルタとの組み合わせが、最適と考えます。

  HEUIBフィルタを付けて、オートホワイトバランス(AWB)で一般撮影した画像はこちら

  縮小とトリミングのみで、色は全く触っていません。普通に写ります。太陽光の元では、

  さすがに多少赤くなりますが、このように室内や曇りではほとんど分かりません。

ノーマル

ノーマル+LPS-P1

RF2

RF2+LPS-P1

RF2+HEUIB

Hα天体の写り

× 肉眼で見える天体のみ

× ノーマルより露出時間

  を延ばせるだけ

△ Hαと近赤外光が重なり

  コントラストが低い

○ 非常に良く写る

 Hαのコントラストは最高

○ 非常に良く写る

銀河を撮影する

時の露出時間

○ 普通

× 2倍の露出が必要

○ 普通

× 2倍の露出が必要

○ 普通

屈折系レンズ

使用について

○ 問題無し

○ 問題無し

× 近赤外光の色収差に

  より星像がかなり肥大

○ 問題無し

○ 問題無し

カラーバランス

○ 問題無し

△ やや緑が強くなる

× 極端に赤くなる

△ やや赤が強くなる

○ 問題無し

一般撮影

○ 問題無し

× シアンが強くなる

× 極端に赤くなる。

  マニュアルWBでも色が

  不自然。

× やや赤が強くなる

○ AWBでも不自然さは無い

  画像はこちら

画像例(NGC281)

75SDHFで8分露出

画像例(M27)

75SDHF

SE150N+AC4

    

Canon EOS Kiss Digital X

 ・スペック

  撮像素子:22.2mm×14.8mm、1010万画素、CMOSセンサー

  記録媒体:CFカード(私はMicroDrive(1GB)やCF(512MB)を使用)

  重量:510g

  購入時期:2007年3月5日

  購入価格:本体のみで、76,800円−1万円キャッシュバック=66,800円

  説明:APS-Cサイズの一眼レフデジカメ

 ・一般撮影での使用感

  こちらをご覧下さい。

 ・天体写真の撮影結果

  シグマの105mm F2.8 EX MACROでの撮影結果は、下記の通りです。明らかに、

  初代KissDよりも解像度が上がっています。但し、それだけの解像度を持つレンズ

  が必要となり、ピント合わせ、ガイドも非常にシビアとなります。

  

    シグマ105mm F2.8 EX MACRO(F3.5)によるM38とM13(YIMGによるRAW現像、階調補正のみ)

 

  ノイズは、下記の通り、KissDXは初代KissDに比べ、アンプノイズと輝点ノイズは比べものに

  ならないほど少なくなっています。全体のノイズは、ISO400の平均レベルを比較すると5%だけ

  KissDXの方が少ない程度で、大きな差はありませんでした。

  なお、Hα天体に関する感度は、初代KissDと同等で、ほとんど写りません。IRカットフィルタを

  交換すれば写るようになりますが、一般撮影用に購入したので、改造の予定はありません。

 

    

IRカットフィルタ除去Canon EOS Kiss Digital X

 ・スペック

  撮像素子:22.2mm×14.8mm、1010万画素、CMOSセンサー

  記録媒体:CFカード

  重量:510g

  購入時期:2008年6月1日

  購入価格:中古で39,800円

  説明:APS-Cサイズの一眼レフデジカメ

 ・改造方法

  自分で分解し、IRカットフィルタを取り除きました。そのため、別途、天体撮影

  用の赤外線カットフィルタや光害カットフィルタを使用する必要があります。

  改造方法の詳細は、こちらをご覧下さい。

  フィルタの構成

  

 ・天体写真の撮影結果

  ノイズ : 7月の悪条件下での撮影ですが、ノイズは下記の通り、初代EOSKissDと比較して

      大幅に少なくなっています。

  

  解像度 : SE150N+AC No.4を使ったためシャープさが足りませんが、解像度も向上している

      ことが分かります。シグマ105mmでの比較結果を見れば、差がはっきりします。

  極限等級 : 気象条件が異なるので単純には比較できませんが、極限等級に、差はありません

      でした。極限等級は、望遠鏡の焦点距離と感度の影響が大きいので、これらが一緒なので

      差が出なかったのでしょう。

  

  フィルタの選択 : 初代EOSKissDの結果もふまえ、まとめると次の通りです。

              HEUIBが使いやすいですね。

ノーマル

IRカットフィルタ除去

IR除去+LPS-P2

IR除去+HEUIB

Hα天体の写り

× 肉眼で見える天体のみ

△ Hαと近赤外光が重なり

  コントラストが低い

○ 非常に良く写る

 Hαのコントラストが最も高い

○ 非常に良く写る

銀河を撮影する

時の露出時間

○ 普通

○ 普通

× 2倍の露出が必要

○ 普通

屈折系レンズ

使用について

○ 問題無し

× 近赤外光の色収差に

  より星像がかなり肥大

○ 問題無し

○ 問題無し

カラーバランス

○ 問題無し

× 極端に赤くなる

△ やや赤が強くなる

○ 問題無し

一般撮影

○ 問題無し

× 極端に赤くなる。

RAW撮影後、AWBで現像

× 赤と青が強くなる

RAW撮影後、AWBで現像

○ AWBでも不自然さは無い

RAW撮影後、AWBで現像

天体撮影(M27)

注意.初代EOSKissDで撮影したものも含みます。

初代EOSKissD、75SDHF

EOSKissDX、SE150N+AC4

初代EOSKissD、SE150N+AC4

  ゴミの状況 : 改造によるゴミの付着状況は次の通りです。

  

  初代EOSKissDigitalとの比較 : 星雲・星団の撮影では、残念ながら初代EOSKissDigitalの

    方がよく写ります。詳細は、こちら