寺子屋小川亭
2003年 2004年 と、展示会をさせていただいた小川亭 で、
今年も(2005年 7月)展、開催できる事になりました。
小川亭のこと。
大正6年に建てられたと伝えられている。
長い歴史の途中には、ここが特定郵便局だった事もあるらしい。
平成5年ころ当時の当主が亡くなられてから7年間ほどは住む人も無く
荒れ果てたままになっていた。
2年ほど前に、ヒグチさんとおっしゃる学校の先生を退職された方が、
「ご縁で」(ヒグチさん談)私費を投じて
ここまで小川亭をよみがえさせられました。
時間に洗われたものだけが持つ独特な雰囲気が、
小川亭の空間 小川亭での時間を 特別なものにしている。
ヒグチさんは、ここをいろんな「場」として使って欲しいと、
寺子屋小川亭と名付けて、
無料で貸し出しておられます。
私の展 は「展示販売」と言う形をとらざるを得ないので、
ヒグチさんの趣旨とはすこしカタチを異にしてしまったが、
どうしても小川亭と言う「場」にガラスを置いてみたくて、
無理にお願いして、
「展」が実現しました。 合掌。
アクセス
国道251号線の、
「大門」の道路標識を「大門」(海側)の方向へ。
右側に飯盛西小学校を見てさらに海のほうへ。
海に突き当たる感じになったら、
もう すぐ近く。
とてもわかりにくいところにあるけれど
出会いたい人は、きっとたどり着ける。
そんなところだとおもいます。
そうは言っても 地図。
さあ ここから始まる。
鬼百合の季節。
石の階段をのぼろう。
寺子屋小川亭の看板が出迎えてくれる。
ほら すでに懐かしいでしょ?。
ヒグチさんがここを始めて訪れた時には、
すでに家財道具はすべて運び出されていたそうだ。
この金庫だけが、ここの当主の持ち物として残っていた。
ここが郵便局だった時の なごり なのだろう。
「重くて、運び出せなかったんじゃないのかしら」と、ヒグチさん。
玄関入って、すぐ右。白壁が美しい。
一輪ざしと、鉢。
今回のテーマは、
「大正民家で川合のガラスを見てみる。」
透明なガラスと、蒼いガラスをメインに、見てもらいました。
玄関に続く土間。
今回の展で飾らせていただいた、若くして逝ってしまった友人の
増田千佐子さんの作品。
(増田さんは 絵本 かばのモモ の絵を書きました)
この夏には、一緒になにかできたらいいね、なんて言ってたのに・・・。
合掌。
玄関土間のシャンデリアの光りをレンズで集めてみる。
(このシャンデリアが当時のものかどうかは、不明)
土間から中を見る。
障子の小さな桟 せみのなくこえ 流れる空気 かとりせんこう
ぷんと薫る、なにか懐かしいにおい。
さらに奥の部屋へ。
猫の 蚊取り線香立て。 こう言うものが、似合う似合う。
かつて、窓ガラスは、たいらではなかった。
ゆがんだガラス越しの世界には、
きっとなにかが、 いた。
何の入り口?
こんなガラスのむこうには、トイレ(便所 か)。
(因みに、2箇所にトイレがあって、かわりばんこに使ってみたりしてた)
勿論!屋根裏だってある。
急な階段を登る。
何かの気配がする。
なんか こわい けど、なんか気になる。
何度も登ってみる。
展にこられた方にも、
ほら見て見て と、案内する。
わあ すごい。って みんな必ず言う。
なんでだか、私が、でしょ なんて威張ったりしている。
小川亭は、
言ってしまえば、ただ 時間を経た、古い建物だ。
でも、この 時間 というのは、誰にも作り出すことができない。
古くなっていくこと を受け入れるためには、
なによりも それだけの時間 と
古くなっていくものに注がれる「愛情」と呼ぶしかない
たくさんのエネルギー。
歴史 が発生した なんて言う風に感じるチカラも
必要なのかもしれない。
そんな奇蹟のような思いが集まって
この うち を、こんな風に育ててきたんだろう。
幸せな事に、展というカタチで、ここで私は8日間を過ごした。
なんと懐かしくて、
ゆったりとして、
気持ちよい時間だったことだろう。
時には音楽を止めて、このうちの持つあたたかな気配を聞きながら
時には、コーヒーを飲みながら、
時には、訪れてくれた友人とあくびをしながら。
そして、屋根裏から漏れ出してくる、
歴史の匂いをかぎながら。
ヒグチさん、いらしてくださった皆さん、
ほんとうにありがとうございました。
機会があれば、小川亭、なにかに使ってみませんか?
きっとすばらしい会になると思います。
興味をお持ちになった方は、私まで、メールを下さい。
ヒグチさんに、お伝えする事ができると思います。

今回、一緒に展をしてくれた こんにちこ さんの作品達。
思わず手にとらずには いられない。
ありがとねっ!

こんにちこさんの作品の写真と、下の3枚のガラスの写真は、
渡邊ミワコさんに提供していただきました。
ありがとねっ!
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