お品書き
ガラスって言うと、冷たい、硬いって言うイメージがありますよね。
おっきなガラスのウィンドゥに ごん!と額をぶつけてムッとしたり
割れたコップのかけらがちょっと怖かったり
ガラスのかけらで怪我をした人もいると思います。
でも
想像してみてください。
そのガラスが やわらかく熔けて白く輝いて、
吹いてくださいって 私を誘っているんです。
ガラスは 熱によって カタチから自由になれます。
あらゆる束縛から開放されて
白く輝きます。
その、自由になったガラスが、
カタチを与えて下さいって、誘うんですよね。
その熔けたガラスを掬いとって、息を吹き込み、
あんな風にしたり、こんな風にもしてみたり、なんにもしなかったり。
そんなふうに 溶けたガラスと一緒にカタチを創って行く作業が、
私は好きです。
で 川合ガラス工房の栞には こう書いています。
低く音をたてて燃える窯と
熔けて輝くガラス
辺りの空気と
器の大きさの分だけの私の息
そして
使われながら
暮らしの中で息づいてゆく
私の吹くガラスは
こんな風にして生まれてゆきます