ポール・ギャリコ書誌情報サイト

『さすらいのジェニー』『ジェニィ』

 なんと、気付くと人間の男の子であったはずのピーターは、白い猫になっていました。面倒見のいい美しい虎猫ジェニーに助けられながら、ピーターは猫の世界で生きることを覚えていきます・・・。愛と夢と優しさで彩られたギャリコの猫文学の傑作!

『幻のトマシーナ』

 『ジェ二ィ』の姉妹編とも言える猫文学作品。
 獣医のアンドリュー・マクデューイは、妻をオウムの感染症で亡くし、たった一人の小さな娘メアリ・ルーダを溺愛することで、その哀しみの埋め合わせをします。もともと、父親に強要されて獣医になり、本当は人間を救う医者になりたかった彼にとって、それは神に裏切られたという気持ちを抱かせるに充分でした。ある日、メアリ・ルーダの愛猫トマシーナを治る見込みがない病気だからと安楽死させてしまった彼は、愛娘の愛も失いかけます。彼等を癒し得る力を持つ者は、現われるのでしょうか?

『猫語の教科書』

 なんと、これは、猫がタイプライターで打った、猫の為の処世術のテキストを、作者が解読したという逸品!

『ほんものの魔法使』

 もし、ほんものの魔法使いがいたら・・・? 種のないマジックがあったら??? 手品師達が秘密を閉じ込めて暮らす街を襲った混乱とは?

『七つの人形の恋物語』

 河に見投げするはずだったムーシュは、七つの人形達に出会い、その人形芝居の 一座について行くことになりました。人形達は、ムーシュにとても良くしてくれました。 ところが、それを操っているはずの人形使いは、彼女に辛くあたります・・・。

『スノーグース(白雁)』

 第二次世界大戦中の「ダンケルクの悲劇」と言われる出来事より着想を得て書かれたギャリコの出世作。 一羽のスノーグース(白雁)が、不具者でも心の優しい絵描きと、一人の少女を出会わせました。スノーグースは、二人を結ぶ絆となりますが・・・。

『ザ・ロンリー』

 現実の世界の恋人は、遥か彼方。戦時中に芽生えた恋。それぞれの葛藤を乗り越えて、二人は同じ道を歩むことを決意します。

『雪のひとひら』

 雪のひとひらが生まれて天に帰るまでを、女の一生になぞったと言われる小品。

『シャボン玉ピストル大騒動』

 少年は自分が発明したシャボン玉ピストルの特許をとって父を見返してやりたくて、たった一人でグレイハウンドバスに乗ってワシントンへ! そこで、少年が出会った人々は・・・。奇想天外なだけでなく、じわっと泣かせる、少年の成長を描いた物語。

『愛のサーカス』

 「テレビのない国で、一旗上げよう!」という、いささか安直な発想で、イギリスのサーカス団マーヴェル・サーカスは、スペインの乾いた大地、ラ・マンチャにやって来ました。ところが、大嵐と雷でサーカスはその大事なテントを失い、その上、臨時雇いのスペイン人が一人死にました。その責任を追及されたサーカス団は、問題が決着を見るまで、その動物達を差し抑えられてしまいます。保険金の請求の為に一時帰国したサーカスの団長、マーヴェルも戻って来ません。動物達の世話の為に残った者達、曲馬乗りの青年トービー、そして、彼を愛する心優しき少女ローズ、動物飼育係のアルバートじいさん・・・。もう、資金は尽きました。象、虎、馬、そして小さな動物達も、どんどん飢えで痩せ細り死に始めます・・・。人間たちはそれぞれのやり方で、彼等を救おうとするのですが・・・。愛ゆえの犠牲、愛ゆえの葛藤、そして真実が何であるかを、語りかけます。

『ズー・ギャング』

 30年程前、ナチスにゲリラ作戦で対抗したレジスタンス、「ズー・ギャング」。それぞれに、狐、豹、虎、象、狼という戦時名を持っていた彼等も今は、平凡な市民として暮らしている。今は、やり手の古美術商である狐「ル・ルナール」ことロックブラン大佐を隊長に、昔とった杵柄よろしく、騒動を巻き起こす。善かれと思って盗んだ名画の良い返し方作戦である「名画泥棒」。「5千万ドルのリヴィエラ祭を襲撃する方法」では、4人の犯罪シュミレーションが、他の者たちによってその通りに行われて、犯罪は未然に防がれたが、大佐は4人を疑った為に心憎い報復を受ける。彼は、最初それを涙でもって、そのあと笑いでもって受けるのである。「コート・ダジュールの雪」では、大佐の姪が麻薬によって若い命を散らし、その復讐に大佐と4人は麻薬密輸組織の撲滅を果たす。最後の「二重誘拐事件」では、昔の仲間「羚羊」を死に追いやった占領軍の協力者が今回の乳児誘拐事件に関っていることを知ったズー・ギャングが、昔年の恨みを晴らす。どれも、推理物として充分に読みごたえあり。

『ハイラム氏の大冒険』

 ハイラム・ホリディは、いったいどんな人だったのか? そうです。本当は誰も知らなかったのです。その時がくるまでは・・・。その見かけとは裏腹に、ロマンと情熱と誰にも汚すことの出来ない高潔さ・・・。新聞社の原稿整理係でしかなかった彼は、彼の打ったコンマが新聞社の威信を救ったとして、1千ドルのボーナスと一ヵ月の有給休暇を貰い、ヨーロッパ行きの豪華客船に乗り込みます。それから、起った出来事とは? 大戦勃発の恐怖に怯えるヨーロッパを舞台にした、ギャリコの処女作ともいえる1冊。

『ポセイドン・アドベンチャー』

 映画「ポセイドン・アドベンチャー」の原作。大みそかの晩、嵐に遭い転覆 したポセイドン号の乗客達は、生き残る道を探して、上に向かいますが・・・。

『海底の怒り』

 映画「ポセイドン・アドベンチャー」の続編。実は、ポセイドン号には金塊が不正に積み込まれていた! それが、暴露されるのを、恐れた荷主達は・・・。

『トンデモネズミ大活躍』

 陶器職人のおじいさんが、酔っ払って作ったねずみは尾のない兎耳のカンガルー足のトンデモネズミ(原題では、マンクスマウス。つまり、あの尾のないマンクスという猫を文字ったもの。)でした。ところが、おじいさんの想いは、トンデモネズミに命と魂を吹き込んだのでした! トンデモネズミの大冒険はこうして始まります。

『ハリスおばさん ニューヨークへ行く』
 
 
ハリス・おばさんシリーズ2作目。ロンドンの通い女中、アダ・ハリスが持ち前のバイタリティと子供のような無邪気さで今回も難問解決に挑む。お得意様のお世話をするために、ニューヨークへ行くことになったおばさんの、ほんとうの目的は少年ヘンリーの父親探し! 少年ヘンリーを船に潜りこませるところまでは、なんとか成功したものの・・・。

『ハリスおばさん 国会へ行く』
 
 
ハリス・おばさんシリーズ3作目。ハリスおばさんがなんと国会議員に! 「あんたもわたしも楽しく生きなきゃ」をスローガンに当選を果たしたおばさんだが・・・。おばさんを出馬させた連中は、彼女を政党の票争いに利用しただけだったのだ。それを知ったおばさんの取った行動とは? ロールスロイスの運転手・ベイズ・ウォーターさんとのロマンス(?)にも、注目の一作。

『ハリスおばさん モスクワへ行く』
 
 ハリス・おばさんシリーズ4作目。おばさんのお得意様の一人であるロックウッド氏にはモスクワにリズという引き離された恋人がいる。彼は、その著書によりソ連に危険人物視されている。毎度のように偶然が重なり、おばさんにモスクワ旅行が当たった。こうなったら、おばさんのすることは、ただ一つ!

『 幽霊が多すぎる』

   英国の名門パラダイン一族は、パラダイン館をカントリー・クラブとして解放し、客を館に受け入れることで、やっかいな相続税に対処することにした。しかし、パラダイン一族を呪うという幽霊が暴れ出し、その経営を危うくさせ始める。果して幽霊は本当に存在するのか? 大量に出現した幽霊を退治するために、心霊探偵アレグザンダー・ヒーローは、単身パラダイン館に乗り込んだ! 歓迎されざる客である彼は、一癖も二癖もあるその滞在客はもとより、パラダイン家の人間の協力も期待できない。頼れるのは、継妹で伯爵令嬢でもあるメグだけだ。彼女の写真の腕以上に、ヒーローには彼女自身が必要なのだ。女性に対しては、やや優柔不断が過ぎる傾向がある充分に魅力的なヒーローが、その明晰な頭脳をフル回転させ、難問に立ち向かう本格長編ミステリー。

『銀色の白鳥たち』 
  収録作

「主として自伝的な」Mainly Autobiographical
「マッケーブ」McKabe (1933)
「魅惑の人形」The Enchanted Doll
「帽子」The Hat
「ムッシュ・ボンバルのばかげた秘密」The Awful Secret Of M.Bonneval
「おお、あのゴールデン・グローブス」Oh, Then Golden Mittens
「銀色の白鳥たち」The Silver Swans
「もの言わぬ人質」The Silent Hostages
「窃盗はいとわしきことだ」Thief Is An Ugly Word
「ガラスのドア」The Glass Door
「ローマン・キッド」The Roman Kid

『「きよしこの夜」が生まれた日』

 「きよしこの夜」、この世界中で歌い継がれ愛されてきた名曲は、1818年のクリスマス、オーストリアの小村オーベルンドルフの教会の些か破天荒な若い司祭ヨゼフ・モールと、そこにはオルガン奏者として通っていた近隣の村の学校教師兼教会守フランツ・グルーバーが、それぞれ作詞と作曲を受け持ち、殆ど小一時間のうちにでかした代物だったのです。ネズミにやられたパイプオルガンの替わりにと、あろうことかギターの伴奏付きでした。二人の素朴な人間が、小さな村の村人たちに向けて作り出した曲は、その後の度重なる忘却の危機をくぐり抜け、世紀の名曲として世に知られるようになりました。ギャリコは、その二人の思い出を慈しみ、そして懐かしむように、この作品を描いたことでしょう。

『単独取材』

 手助け無用、口出し無用。私は一人でやるわ。気丈な女記者が挑んだ犯罪者たちの正体は?

『急げや急げ―占い師スワミ―』

  客を上手く騙して強かにその日暮らしを続ける占い師スワミ。そんな彼の、今日の客は大人になりかけの清廉な少女・・・。そして世慣れた老人が占い、正したのは、歪んだ社会そのものだった。比較的シニカルな一品でありながら、読者を唸らせるギャリコならではの小品ミステリー。

『われらが英雄スクラッフィ』

 第二次大戦下の英領ジブラルタル。ここには、妙な言い伝えがある。「この地からサルがいなくなったとき、英国人もいなくなる。」 ゆえ、サル担当仕官という、これまた妙な役職がある。サル担当仕官ティムはサル達を愛し任務に励んでいたが、何者かの策略による事件が原因でその職を解かれてしまう。後任の士官は、サルには無関心。サルの数は激減。ドイツはそれを心理戦に持ち込もうと企む。しかし、今や残るサルは暴れ者スクラッフィ一匹だけ!?。さて、どうする??


『セシルの魔法の友だち』
 ジャン=ピエールは、セシルがおこづかいをはたいて買った、自分ひとりきりの「てんじくねずみ」です。特別な「てんじくねずみ」で普通とは違うのです。少女は、ジャン=ピエールと一緒にいろんなことを体験し、時には悩みながらもまっすぐに成長していきます。
 第1話 セシル、ジャン=ピエールに出会う
 第2話 ジャン=ピエールさらわれる
 第3話 ジャン=ピエール、世界をめぐる
 第4話 ジャン=ピエール、サーカスに入る

 

 トップページへ戻る