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12月になるとヤリイカが入り、これを追って巨大マグロが沸き始める。チャンスこそ少ないが、キャストポイントが絞り やすく、ヒット率は比較的高い。必ずイカの群れの下側を通すようにするとほぼヒットする。しかし大型が多いので(1 00kg〜)タックルは万全で臨みたい。 走られすぎるのはドラグがゆるすぎるのが殆どである。 また、マグロが走り出して一定速になったら、ハンドブレーキを徐々にかけて行く。ステラのスプールはブランキング 部分がちょうどブレーキをかけやすく、放熱してくれる。(走り始めは切れやすいので避ける) 走っているときはロッドを支えているだけの人が多いが、効果的にブレーキをかけることで短期間で勝負がつく。 ![]() 少し判りにくいが上2つは固まって沸いているナブラ。ベイトはカタクチイワシである。このように移動しないナブラの場 合は少し奥にキャストしてど真ん中まで巻き、フォールさせるかトゥイッチを繰り出すと食うことが多い。アタリはガツン とくる場合もあるが少し重くなったり コツンとした感じの軽いものも多い。いずれにせよ迷わず渾身の合わせを入れ る。ラインを緩めさえしなければかなりの確立で獲れる。イカのナブラの場合はその中にぶち込むような感じで投入し そのままフォールさせると食う。アタリは極めて小さいのでラインは張り気味で集中する。 ![]() いるところを撃っても難しい。鳥を良く観察し、鳥の先頭の所か海面に降りる所の少し先を狙う。フォールさせるのが 手堅いが、移動が速過ぎたり広範囲に沸いている場合は着水即リトリーブで狙う。マグロはイワシの塊に突っ込むよ うに捕食しているので、とにかくイワシの群れを外さない事が大切。 今後大いに盛り上がる気配のあるマグロ・キャスティングゲーム。狙ってみたいがどういう感 じなのか?という方の為にタックル、攻略法等の一例を紹介。参考までに・・・ 2006年度の総括 9月に入り東北方面もシーズン終盤のようである。SALTWORLDによるとかなりの数の大型マグロが捕獲されてお り、改めて東北方面の海の豊かさを実感した。加えて、幾年にもわたり獲る技術を磨いてこられた先達の努力が、結 実してきているようにも思われる。日々探求を続ける求道者の方々に改めて敬意を表したい。 以下に、今期自分が実釣を通して見えてきた部分と、各地の釣師の方々より拝聴した意見等を記しておきたいと思 う。来期の参考にしていただけたら幸いである。 ・前方重心と後方重心 今期各メーカーが発売した新製品の多くが前方重心のモデルであった。フォールの姿勢がベイトのそれと似ており 自然なこと、ただ巻きでスライドスイムを引き起こすこと等の特徴で釣果報告が相次いだ。当工廠でも2005年のマ グロ釣行ではS-80を逆付けして前方重心にして使用し、好結果を得ていた。 しかし、同時にこのフォール&リトリーブパターンが万能ではないことも実感している。着水高速巻の方がヒットに持 ち込めるパターンも少なからずある。特にベイトがトビウオであったり、水面のベイトをメインに捕食している場合であ る。では、前方重心が有効となるのはどんな場合なのだろうか? ベイトがイワシ類、サンマ等の場合、水面まで追い上げられたベイトは深い方に逃げようとする。彼らにとって水面 は行き止まりであり、鳥が突っ込んで来る脅威の場所である訳で、出来るだけ避けたい場所なのだろうと思う。その 中でも群れから外れたり、単体でふらふらしている個体は最も餌食になりやすい。(BBCか何かの魚類の捕食シーン を参考にして頂きたい)それを演出するのが前方重心である。水面下で食っている場合はややフォールの後ジャーク かただ巻きで、マグロが水面を割っている場合はそのまま中速でリトリーブすると食ってくる。もちろん捕食域を狙い 撃つのは言うまでも無い。 次に後方重心はどのようなときに有効なのだろうか?広範囲にトビウオのナブラが出ているときには迷わず後方重 心である。その遠投性能を生かして広範囲をすばやく探る。着水早巻きのパターンのときは最も有効である。トビウ オが、水面の飛び出そうとするがなかなか飛び出せない、そんな捕食のチャンスの状態を演出できるのである。水面 を飛沫を上げながら泳いでくるルアーをマグロが海中に引きずり込むのを何度も目撃している。 要は状況に応じて使い分ける必要がある、ということである。K-seriesラインナップでは2006年前期は後方重心 系を主に販売していたが(七里ではトビウオパターンが多いので)、新たに前方重心が加わり、効果的にマグロを獲 ることが出来るようになっている。11月以降下りのマグロが入るので、是非狙ってみたい。 基本的な装備 タックル 8ft前後の専用ロッド(粘りのあるスローテーパー気味のロッド) PE5〜6号が300m以上巻けるリール(ステラなら10000番以上) ロッドに関してはドラグが7〜8kg程度かけられるものであれば良。全体にしなやかに曲がるものであればファイト も楽だし長持ちする。高弾性ロッドはファーストランで粉砕される可能性が高いし、コシが抜けてくる。GTロッドでは体 が持たないし、ロッドの性能を生かせない。市販品で言えば CARPENTER大間92 や DAIWA SALTIGA TUNA85 他。体力に自信のない方は、Daiwa SALTIGA DORADO80TN 又は DOGFIGHT がお勧め(やや柔軟な印象を受け るが、50kgクラスなら特に時間をかけることもなく普通に渡り合える) この程度の硬さ、粘りのものの中から、好きなものを選んでいただければよいと思う。ZE○A○は何度も折れている のを見ているし、自分も折っているので不安が残る。折れる竿は論外である。 リール リールに関しては特に粗悪なものでなければ良。というより、10000番クラス以上は高級機種しかないが・・・ギヤ 比が高く、ドラグ性能の良いもの。よく整備しておき、注油しておく。特にラインローラーは1分間に5000回転を超え ることもあるので念入りに。 ライン PE5〜6号、リーダー100〜130lbを多用する。リーダーが細いと丸呑みされた場合にリーダーブレイクが懸念され る。ナイロンの場合1匹取り込んだらリーダーごと交換したほうが良い。メインラインの傷にも注意を払いたい。 ドラグは7〜8kg掛けるか、ロッドの表示に従う。初期値は若干弱くしておく。何しろ相手は秒速44mとも言われる クロマグロである。ドラグがスムーズに滑らなかったら一瞬でアウト。フッキング直後は物凄い勢いでラインが出て行く が、無理にとめずに走らせる。ドラグ20kgでも止まるものではない。 リーダーとルアーの結束 船長談話によると、ダブルにしたりスリーブ止めを用いた複雑な結束はあまりよい結果をもたらさないという。確か に、よく見切られる気がする。現在は打ち抜きリング&スプリットリングを介して直接ダブルクリンチノット改で結束して いる。このノット、締めこむ際にまったく熱を発生しない上、非常に簡単に結束できるので重宝している。 (SALTWATER 2005 4/5月号 p103に掲載) 攻略その1・・ナブラ狙い 殆どの遊漁船がこのスタイルである。ナブラが出るのを待ち、発見したらすぐに船で接近し、至近距離より狙う。マ グロが警戒するので勝負は一瞬になるから、正確なキャストと誘いの能力が要る。しかしイワシの密度が濃かった り、サメ付きのベイトボールは沈まないので、これを見つけると釣果は手堅い。 七里が曽根では ・トビウオがベイトの場合は早巻きでルアーを水面を滑らせるように引いてくると効果的である。トビウオが今にも水面 から飛び出しそうな、そんなイメージで。K-150/90Rがかなり効果的であるから試していただきたい。群れの移動が かなり早いので手を焼くが、トビウオが大量に飛行したところや着水点を狙い打つと良い。 ・大型のイワシがベイトの場合ゆっくり動かした方が反応は良いように感じられる。トップならポーズを十分入れ、シン キングペンシルならそのまま沈めるだけでも良い。しかしこれも、状況によるので一概には言えないから、様々な可 能性を試してみることも必要である。 更にヒットレンジを見極めることも重要である。周囲のアングラーをよく観察し、どのレンジで当たっているかを把握 する。ナブラが出ているのに完全なトップには出ない、というのは良くあること。そんなときはシンキングペンシルで上 層から順に探っていくと良い。いずれにしても激しいナブラを前にしてのことなので、冷静な判断力が何より必要とな る。 攻略その2・・・・・トップゲーム ナブラは出ないが、水面〜20m程度にマグロの反応があるときは、大型のポッパー、ペンシル等で浮かせて獲るこ とができる。静かな水面がいきなり爆発する時の高揚はこのスタイルの真骨頂だが、船長及び同船者の理解が要 る。もしジギングで流しているときに、近くに反応がある場合は是非試してみたい。全周波ソナーを装備している船な らばマグロのいる方向がわかるから、船長に聞いてその方向にキャストする。ポップ音を出したり、ペンシルで首を振 らせたり、とにかくゆっくり操作してマグロを浮かせる。この釣法については、SALT WORLD vol.53に平松氏のレポー トが載せられているので参考にされたい。 ファイトに関して ヒットした直後からかなり走るので、その間は無理に止めずに引きを楽しむ。大型がヒットした場合やドラグ値が高 い場合はスプールの熱にも注意し、熱くなってきたら水をかけて冷やす。ガイドも同様。ロッドは完全にのされた状態 だと人間もきついしマグロも止まらない。若干立てた状態で保持する。 引きが止まったら若干ドラグを締め、巻ける時に巻けるだけ巻いておく。走りが止まっているときもロッドをためて休 まないことが大切。マグロの方も体力を回復し、セカンドラン、サードランでどんどん出て行ってランディングに非常に 時間を要することになる。水面近くに浮いてくるとグルグル回りだすから、こうなったら勝負は着いたようなものではな いだろうか。ポンピングでさくさく浮かせて(青物より大変だが)ここでは遊ばせない。急に復活することもあるから、ま たドラグを少し緩め、一発でランディングを決めてもらう。経験上、ギャフ撃ちに失敗してここで更に走られ、ファイトが2 0分延長になった事例を何度か見ている。精神的にもきついし、何より他の釣り人の視線が痛い。 その他 あらかじめ筋トレで体を作っておくとよい。ファイトしていて負担がかかるのは背筋、腰周り、握力などである。強引 にリフトするのに背筋は欠かせないし、数時間ロッドを握れる握力も重要。筋トレ法は全くの我流なので紹介できない が、握力は10kg程度のダンベルを持って、ゴリ巻をするように円運動させると、結構つく。その他車のドアの取っ手に ゴムチューブをくくりつけ、運転の合間に引っ張っている方もおられる。 コルセットで腰痛対策 ウェートリフティングをやっておられる方を参考に、スポーツ仕様のコルセットを巻いておくと非常に楽である。釣り用 のファイティングベルトなどもあるが、しっかり巻いておかないと効果は無い。腰の筋肉が横に膨らんで力が逃げるの を抑制できる。 双眼鏡も必携。自分は視力が2.0なので大丈夫だと思っていたが、実際使ってみると物凄く見える。海域で発生す るナブラは全て見えるのではないかとさえ思うほどである。ナブラ探しは他の人に任せるのではなく、自分で血眼に なって探してこそ、チャンスは何倍にもなる。
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