Chile Neo Progressive  (Page-1)
Entrance
Entrance / Entrance (Mylodon Mylo CD08)
  チリのEntranceの1stアルバム(1999年)。Bonusを加えての再発(らしい)です。
 音的には2ndと同様のキーボード、ギター弾きまくり、Drums叩きまくりで、空間
 にこれでもかと音を詰め込むハード・シンフォなのですが、ギターが2nd以上に
 ハード・ロックよりなのと、逆にVocalのラテン・フレーバーが強いため、全体的
 に2nd以上に起伏に富んだような感じがします。
  シンフォニック ど真ん中の2ndと ややハードな1stアルバム。どちらも南米
 を代表するアルバムですね(^^)
Entrance / En la Tierra (Mylodon Mylo CD05)
  Entranceの2ndアルバム(2002年)。GSがプッシュしているだけあって、テクニ
 カルかつメロディアスなギター、タイトなDrumsに分厚いキーボードとまさにシン
 フォニックの王道を行くような音作り。歌詞がスペイン語なのもポイントが高く、
 ラテン風のメロディアスさも心地よいです。
  ただ、まだまだ演奏力やアレンジ面は改善の余地があって、きちんと作られているに
 も関わらず、今一心に響いて来ないのが残念なところです。もう少し色気(^^;が欲しい
Jaime Rosas Trio
Jaime Rosas Trio / Extremos (Mylodon Mylo CD018)
  チリのEntranceのキーボーダー率いる別働隊(2004年)。重戦車キーボード・ロ
 ック(&ギター・ジャズ・ロック)と言った感じで、ヘヴィなリズム・セクショ
 ンの上に華麗に舞うシンセがかっこいい。全編迫力満点で攻めてきますが、クラ
 シカルなセンスのピアノ・ピースもあったりして音楽性の幅を感じさせます。全
 体的にEntranceの香りを感じさせながら、キーボーダーが思いのまま弾きまくっ
 たような突き抜けた開放感があります。最後の曲はまるで日本のDeja Vuのよう
 ...(^_^;)
Others
Spectrum
Spectrum / Alucinate Ritual (Mylodon Mylo CD09)
  またまたチリの新人バンド。Entranceと同じMylodon Recordsからのリリース
 でEntrance風のテクニカルなハード・シンフォで攻め立ててきます。だた、彼
 らの場合、より勢い重視でかなりハード系。これにスペイン語の邪悪(と言うよ
 り少し下品(^^;))なVocalが絡みますが、なんと言うかこういう感性ってなんと
 なくセミラミスやビリエットを思わせて個人的にはすっかり気に入ってたりしま
 す。真っ当なシンフォ・ファンにはEntranceをお勧めしますが、何故か気に入っ
 ている1枚(^^;;;)
Mar de Robles
Mar de Robles / MdR (Mylodon Mylo CD10)
  またまたまたチリの新人バンド。Entrance以来チリは絶好調です。で、このバ
 ンドもEntrance系の超絶技巧プログレ。テクニカル・ハード・シンフォニックに
 攻める中メロウなSaxやFluteが入ってくるところが彼らの個性ですが、Dream Theater
 にメル・コリンズが参加したようなと言うか、Deus ex MachinaとスイスのCircus
 が合体したと言うか、不思議な感覚です。個人的にはEntrance以上に歌心があっ
 て、全体的に聞きやすく、チリ新人No1バンドとなりました(^^)
Angulart
Angulart / Donde RENACEN las Horas (Mylodon Mylo CD019)
  これまたチリのMylodonレーベルの新人バンド(2004年)。チリ特有のテクニカル・ヘ
 ヴィ・シンフォで、ずしりと重いリフから一転してテクニカルに畳み掛けるフレーズ
 へとなだれ込むところが爽快の一言。スペイン語歌われる味のある歌やダーク・メロ
 ディアスな叙情もまた良し。インディオ風フルートやアコーディオンなど南米風の隠
 し味もちらりと見せてくれます。しかし、EntranceやMar de Roblesにしろ、この
 Angulartにしろ、本当に今のチリの新人バンドは凄い!!
Subterra
Subterra / Sombras De Invierno (Umbra UMB 001)
  チリの新人バンドSubterraのデビューアルバム。まるでPallasの新譜を髣髴させる
 かのような雄大でドラマチックなシンフォニック・ロックで、インターナショナルな
 魅力に溢れています。Vocalの声も良く出ており、グイグイとその世界に引きずりこ
 まれます。歌詞がスペイン語なのもポイント高し!
Matraz
Matraz / Tiempo
  チリにもドリシア風との触れ込みのバンドが結構ありましたが、ほとんどが似ても
 似つかないバンドが多い中、唯一と言っても良いぐらいしっかりと作られているのが、
 このMatrazの2nd('99)。Vocalが入るところは叙情的な南米風のメロディー(しかも、
 スペイン語!)が聞かれ、展開するとテクニカル&スピ−ディーな変則リフで攻める
 ところは、これぞ「南米風ドリシア!!」と言った感じ。チリのメタル・バンドって
 冷たい、硬質な感じのバンドが多いのですが、彼らの場合それが叙情的なパートとほ
 ど良い対比を生み出して、独特の魅力になっています。気に入りました(^_^)
Matraz / Gritare(Mylodon Mylo CD017)
  チリのドリシア・フォロワー、2004年リリースの3rdアルバム。ドリシア云々と書き
 ましたが、フレーズ、曲構成そして何よりもかっこ良さが似ていると言うかエッセンス
 を引き継いでいます。全体的にはもっとメロディアスで冷ややかな感覚があるところが
 特徴かな?チャーリー・ガルシアやルイス・スピネッタを思わせるナイーブなVocalも
 最高です(^^)。1曲目なんかキーボードがいきなりパブロ風になったりして、この
 方向性で攻めたら「チャーリー・ガルシアmeetsドリーム・シアター&パブロ・エル・
 エントラドール」なんて呼ばれるかもね(1曲目は今でももろにそうです)
Ergo Sum
Ergo Sum / Ergo Sum
  2ndアルバムが評判が良かったErgo Sumの1stアルバム('97)。フルートを前面に出し
 ながらも、叙情一辺倒では無く、シンフォ風、メタル風だったり、New Wave風だった
 りと不思議な音楽性を持ったバンドで、この1stアルバムでも独特の(風変わりな)そ
 のサウンドは既に完成しています。ただし、全体で30分弱しかなかったりと、どちら
 かと言うとまだ助走段階と言った感じで、完成度では2ndにはやっぱり及ばないですね。
 ハードなリフで迫りながらも、フルートの優しい音色で強引に叙情的に聞き手を落とす
 感覚は、彼らならではのものです。
Ergo Sum / Mixolidio
  Ergo Sumの2ndアルバム。タイトなリズムの上をややヘヴィなギター、
 そしてフルートとビブラフォン!がメロディーを奏でます。前半がスタジオ
 録音で、フルートとヴァイブの掛け合い等メロディアスかつ緊張感溢れる
 演奏を繰り広げています。専任キーボーダーがいないのですが、変則な編成
 を実に効果的に使っていますね。後半はLive録音で、こちらはかなりテクニ
 カルで結構メタルよりの演奏だったりします。これであと「歌」があれば、
 かなり良くなると思います。
Segun Azero
Segun Azero / La Biblia (Mayra 735-2533)
  聖書をテーマにしたSegun Azeroのトータルアルバム('95)。基本的にはメロデ
 ィアスでオーソドックスなハード・ロック系のバンドで、リリース年を見てもわ
 かるようにかなり新めの音になっています。題材が題材だけにいろいろと仕掛け
 を凝らしトータルに攻めてきており完成度も高いのですが、最近の他のバンドと
 比べると奇想天外なところが無いのが惜しいところ。スペイン語で歌われている
 のに妙に無国籍風なのも残念。
Akineton Retard
Akineton Retard / Akineton Retard (Lizard CD0019)
  チリのリコメン系新人バンドAkineton Retardの1stアルバム(2001年)。何故か
 イタリアのLizardレーベルからのリリースです。リコメン系と言いながら、性急
 な乗りはやっぱり21世紀のバンドで、正確に言えばCuneiform系が正しいか?
 (^_^;)。ただし、メロウ&ブルージー系の(例えばメルコリンズのような)フレ
 ーズを連発する2人のSax奏者の個性が独特で、シリアスなんだけどメロディア
 スに攻めるその感覚が、なんとも不思議です。
Akineton Retard / Akranania (Rock Symphony RSLN 072)
  チリのAkineton Retardの2ndアルバム(2002年)。所謂リコメン系のバンドです
 が、1stアルバムと同様に2本のSaxを中心に賑やかに進行していって、それが彼ら
 の独特の個性になっています?フレーズそのものはわりと暗いのですが、南米らし
 いリズムの乗りのハネ具合ががそれを邪魔(^^;)すると言うか、聞きやすさに繋げて
 います。
Exsimio
Exsimio / Exsimio
  チリの新人、1999年作。ずばり、ディシプリン・クリムゾンを甦らせたような
 サウンドで、メンバー全員物凄いテクニシャン揃い!最初から最後まで圧倒され
 るよう感じですが、全体的に亜流の域を出ていないのが残念。まぁ、同じチリの
 Tryoの10倍ぐらい良いけどね。Vocalが入る曲はラテン・フレーバーと浮遊感
 がとても良い感じなので、こういう方向で攻めると良いかも。また、スピーディ
 ーで勢い重視な音作りも好感持てました。
Exsimio / Carbono 14 (Mylodon Mylo CD034)
  さらに抜けの良い音を聞かせる2005年3rdアルバム。従来のディシプリン・クリムゾン
 的な音に幻想性と疾走感が加わっています。技巧よりグルーブ感を前面に出したのは大正
 解です、なんたってラテン系だもの(^¥^;)。ラテン系ディシプリンな前半も良いけ
 ど、よりハードなラテン系Power to Believeな後半がもっとかっこいい!!
Sarax
Sarax / Ejecucion ()
  チリの邪悪系ハード・ロック・バンドSaraxの2000年発表の2ndアルバム。と言う
 アルバムのはずでしたけど、これはブラック・メタルです。もうバリバリのガシャ
 ガシャ。雰囲気はホラーで、語り中心のVocalも確かにシアトリカル系とも言える
 けど、もう少し進めばDeathになりますね(^_^;)。結構変化に富んでいて、テクも
 ありますけど。
Sarax / 570.kythera (Mylodon Mylo CD013)
  チリのSaraxの3rdアルバム(2004年)。2ndまでのBlack Metal系の音はそのままに、
 Mylodonレーベル特有のクリアな音質になって、奏者の意図が明確に聞き手に伝わる
 ようになりました。曲の切り返しや静動の対比など、鮮やかに決まるようになって、
 ある意味聞きやすくなりました。と言うか、この3rd聞いて初めて「実はテクニカル
 なバンドだったんだなぁ」と思った次第(笑)。リコメンがDeath Metalになってひっ
 くり返ったような1曲目も良いですが、音の壁の壮大さで勝負する他の曲もなかなか。
Bandhada
Bandhada / Bandhada (Mylodon MyloCD021)
  チリのBandhadaの'84年のアルバムのCD化。美しいフルートをフィーチャーした
 カンタベリー風味のジャズ・ロックです。この感じは何かナァ?Camel,Caravan、そ
 れともHatfieldsなどといろいろ考えて、どれも近いんだけど、なかなかこれと言っ
 たバンドが出てこなかったのですが...ありました、ありました。日本のAin Sophが
 一番似ています。丁度Ain Sophにフルートを入れたようなそんな感じですね。ただし、
 憂いのあるメロデイーにはうっとりと惹かれますが、テクニック面で少々難があるの
 が残念。
Daltonia
Daltonia / Observador de un Uni・verso (Daltonia Records)
  チリの新人バンド。ジェネシス系の音なんですが、ギターのアルペジオにキーボー
 ドの白玉。そしてVocalと言うより語りに近い歌となんとまぁこのバンド主旋律と言う
 ものが無い(^_^;)。Amon Duul IIじゃないんだから勘弁してよと言いたくなった。
  ただ、歌詞がスペイン語なので聞きようによってはAnge系にも聞こえます。いやい
 や、この音もっと近いバンドがいるぞ。これは南米のモナリザではないか?次作では
 ギターにちゃんとメロディーライン弾かせて、Vocalはドミニクを目指して欲しいゾ(^^;)
Tryo
Tryo / Tryo (VA)
  チリのTryo(トリオ?)の1stアルバム。クリムゾンに影響を受けたギターをメイン
 にしたダークなサウンドが持ち味。ただし、どの曲も似たり寄ったりの感じがするの
 が辛く、同じ様な感じで50分近く演奏されるのは勘弁して欲しいなぁ。
Tryo / Crudo ()
  同じくTryoのこちらは2ndアルバム('98)。前半はLiveで相変わらずの音を聞かせま
 す。もう少し何か変化が合っても良いなぁ...と思っていたら、後半はアコースティ
 ック・セットでの演奏。クラシカルでややダークなイメージ(持ち味?)が拡がりま
 す。チェロの響きが良いんですけど..やはり飽きます。