Finland   (Page-1)
Wigwam,Pekka Pohjola
Being (Love LRCD 92) ('73)
  フィンランド時代の彼らの最高作と言われている作品。確かにくぐもったイメージの中で
 繰り広げられるオルガンを中心としたインタープレイは集中力抜群で聞き手をぐいぐいと
 引っ張っていきます。
  この頃の彼らはジャージーなオルガンサウンドとかペッカの持つクラシックの素養とか
 ばかりが評価されていますが、よくよく聞いてみるとビートルズ直系の人なつこいメロディ
 ーがあったりしてVirgin以降へとつながる一貫したものを持っているような気がします。
Nuclear Nightclub (Virgin CDOVD 466)('75)
  Virgin移籍第1作目。フィンランド時代の暗くくぐもったイメージからベールを1枚
 脱ぎ捨て
さっぱりとしたシンフォニック・ポップとでも言えるような爽快な内容になっ
 ています。個人的には
CaravanのCunning Stants,Birth ControllのBackdoor
 Possibilitiesと並んでユーロ・シンフォ・ポップ
のベスト3に入ると思ってます。
  当時、「Yesと10CCを足して2で割った」と評されたこのアルバムですが、確かにYes
 的な緊張感
と10CC(ほんとはビートルズ的だと思うけど)的なポップセンスが絶妙
 に融合していると思います。
JukkaもPekkaもいなくなってしまいましたが、残ったJim
 君大奮闘です。(^^)
Luckey Golden Stripes and Starpose (Love LRCD 166)('76)
  Virgin移籍後2枚目。よりシンプルにポップになっています。レゲエ風味まで見せて
 いて、「前作の緊張感はどこ行ったんだ」ってな感じ。それでも冷ややかな感性に包ま
 れた独特のメロディーはなかなか良い味があります。
Wigwam / Dark Album (Love LRCD 227)('77)
  77年発表の8thアルバム。えらく地味なジャケのせいか、あまり評判にならない
 アルバムですが、全編抜けるようなポップ・チューンで占められており、個人的には
 後期Wigwamの最高作です。Pekka Rechardtのキラキラとした音色のギターが、フィ
 ンランドの大地に舞う氷の粒を思い起こさせます。Bonus曲"Grass For Blades"がこ
 れがまた、カンタベリー系を思わせるいぶし銀のジャズ・ロック・チューンで最高!
Wigwam / Light Ages (WISHCD 46)('93)
  93年に突然リリースされた9thアルバム。単発的なプロジェクトかどうかはわかり
 ませんが、てっきり解散していたものと思っていたので、ビックリです。内容的には
 後期Wigwamそのものながら、かなりポップと言うか、AOR風になっています。しか
 し、タイトで重厚なリフレインに浸っていると、いつのまにかその世界に引きづりこま
 れます。どこをどう切ってもWigwamです。こういうのを年期と言うのかもしれません(^^)
Wigwam / Fresh Garbage:Rarities 69-78 (Love LXCD 626)
  WigwamのSingleや未発表Liveを中心としたUnreleased 2CD。Disc1は1969-1973のマテ
 リアルで、1stアルバム以前のシングル、(ビートルズ直系のメロディーが良い)70年,
 71年,73年のLiveが収められています。特に73年のLiveはBeing発表後のもので、ブンブ
 ン唸るペッカのBassに渋く引きまくるJukkaのオルガン等、全盛期のバンドの素晴らしさ
 を伺うことが出来ます。Disc2は1974-1977のもので、74年のLiveは多分"Live Music
 from the Twilght Zone"のアウトテイク。アルバムと同じくらい充実した演奏です。
 PekkaもJukkaも抜けた75年のLiveは「Nuclear Night Club」期のものでポップなメロデ
 ィーが印象的。ただ、結構ギターをフィーチャーしていて激しい部分があるのが意外と
 言えば意外。75年のシングルは「Nuclear Night Club」と同傾向。アルバムに入ってい
 てもおかしくないくらいの佳曲です。最後の77年のLiveはDark Album発表後で、ギター
 のRekku Recardtが病気のためゲストでJukkaが復帰。彼が入るといきなりBeingの頃の
 あの音になるのが素敵です(^^)
Pekka Pohjola
Pekka Pohjola / Pewit
  待望のペッカの新譜。ほんま一言で言い表せないぐらいの独特の音楽だと思います。
 彼の背景にはやはり近代、現代音楽があると思うけど、美しいメロディーの処理の処理
 の仕方もただ単に美しさだけを表現するのでは無く、バックのコードは実は不協和音だ
 ったり、対旋律がシリアス・ミュージック系だったりします。
  とにかく全編いろいろな仕掛けと不思議な展開に溢れています。それでいて実に美し
 い一瞬がある。そういうアルバムです。
  それにしてもラスト曲「平凡な音楽」の平凡とはかけ離れた超非凡なアレンジは何?
 凄すぎる!!
Tabula Rasa
Tabula Rasa / Tabula Rasa (Edison ERC-29251)
  フィンランドのTabula Rasaのデビュー・アルバム('75年)。「白夜の幻想」と
 言う邦題で国内盤も出ていました。フルート&ギターの美しいフレーズをメイン
 にした北欧独特の冷ややかな感触のシンフォニック・ロックです。ただ、まだこ
 の1stアルバムでは素朴な泥臭さがあって、そこが魅力と言えば魅力ですが、少々
 地味な印象を受けることも確か。よりファンタジックになる後半が良いですね(^_^)
Tabula Rasa / Ekkedien Tanssi (Edison ERC-29252)
  まるでカイパの思わせるようなフレーズで始まる2ndアルバム('76年)。前作で
 重要な役割を果たしていたフルートは無くなりましたが、その分ギターはよりメ
 ロウに、キーボードはドリーミーな透明感を増しています。ほんま、アルバム全
 体を占めるガラス細工のような繊細さは、まさに北欧ファンタジック&シンフォ
 ニック・ロックの名作です。旧A面ラストのドラマチックさ、旧B面ラストのた
 たみかけ、どちらも痺れますね。かっこいい。なお、以前「月の優美な罠と舞踏」
 と言う邦題で国内盤も出ていました。
Haikara
  目眩む展開と妖しいメロディー全開のフィンランドのHaikaraMy Favoriteで特集しています。
 
こちらをクリックしてください。
Others
Nova
Nova / Atlantis
  フィンランドのNovaが韓国でCDになりました。今回の再発で初めて聞くわけです
 が、ジャケのファンタジックなイメージと違い、結構ゴツゴツした感じで熱いサウン
 ドです。大曲メインの4曲入りですが、長い曲を聴いても飽きさせないだけの構成力
 とフレージングのうまさがあります。
Finnforest
Finnforest / Finnforest & Lahto Matkalle
                 (Love LRCD 136&193)

  グループ名がサウンドを物語っているFinnforestの1st('75)&2nd('76)。1stでは
 ギター、オルガン、ドラムスの3ピースバンドで、ギター弾きまくりの北欧ジャズ
 ロックですが、ゆったりと通奏低音のように流れるオルガンが独特の冷ややかなイ
 メージを醸し出しています。
  キーボードがエレピ&シンセ系の人に変り新たにBassも加わって、さらにクロス
 オーバー色が強くなった2ndは、前半部では軽やかなジャズロックへとサウンドを変
 化させていますが、何より凄いのは2パートに分かれたタイトル曲。オーケストラの
 導入から始まり、まるで交響曲のように大掛かりな展開を見せます。繰り返されるリ
 フレインが圧倒的な高みへとリスナーを導いて行きます。
Trad.
Niekku / 3(Olarin Musiikki OMCD 27)
  フィンランドのNiekkuの3rd。シベリウスアカデミー出身の女性5人組です
 が、この3rdではトラッドから少し離れ、カンテレの響きを活かし北欧を感じ
 させながらも、他の国の音楽の影響も感じさせる内容になっています。
  と言いながら、実は私はカンテレを言う楽器を知りません(爆)。ヒンヤリ
 とした音の弦楽器の音で良いですよね?