Indonesia  (Page-1)
  インドネシアのプログレ特集です。最初にアップして以来、インドネシアの素晴らしい作品群に触
 れる事が出来、いささか興奮状態の私です。インドネシア最高峰と呼ばれる
Guruh GipsyAbbhama
 Band
、インドネシアのムゼオ・ローゼンバッハと名高いGiant Stepはもちろんの事、ハード・ロ
 ック的な
God BlessGong 2000等の最近のバンド、世界レベルの音楽性を持つDewa、もちろん、
 温かくクラシカルな歌物のYockie
Chrisye超絶技巧のDiscus、どれもがイタリアやフランスの
 名盤にもひけを取らないとまで自信を持って言い切れる出来でした。
  個人的に世界中どこにもプログレッシブ・ロックはあると常々思っているのですが、それでも名盤と
 言える作品は少ないなぁと言うのが経験上あるのですが、私の聞いたアルバムはどれも良い意味で期待
 を裏切ってくれました。
  その中でも一番の収穫は
Krakatau 2000のMagical Match。まさに光り輝く音楽です。彼らの
 音楽に出会えたこの喜びをどう表現して良いのか!本当に言葉がありません。インドネシアの音楽を聴
 いて良かった。私は心の底からそう言いたいのです。彼らの音に出会った2001年と言う年を私は死
 ぬまで忘れないでしょう。
  あといよいよGuruh GipsyのRemaster再発が予定されているし、Discusの2ndの噂もあります。
 
インドネシア、これからも楽しみですね(^^)
Krakatau 2000
Krakatau 2000 / Magical Match (HP HPCD-0099)
  インドネシアのKrakatau 2000の最新アルバム。ガムラン等のインドネシアの
 音楽をジャズロック風の勢いのある乗りで演奏しています。とにかく、ジャケの
 ような色彩感溢れるエスニックな要素が全編を被っており、目映いばかりの出来
 映えです。
  そして、何よりも素晴らしいのは、これだけ強引な「ジャズ・ロック乗り」にも
 関わらず、どこをどう切っても「インドネシアの音楽」に仕上がっていること!個
 人的にはもうはまりすぎで毎日聞き惚れています。特に1曲目の「ニャニャニャニ
 ャー」と歌う女性Vocalがネ...良いのですよ(^_^;)
Dwiki Dharmawan / Nuansa (Sony 505423.2)
  キーボード奏者Dwiki Dharmawanのソロ・アルバム。2002年の新譜です。
 インドネシアのパット・メセニー・バンド(風)と言う触れ込みでしたが、
 どちらかと言うとアメリカナイズされたありきたりのフュージョンと言っ
 た感じ。Vocalが入る曲はそれなりにエキゾチックなんですけど...テクは
 凄いけど、方向性は無国籍ですね。辛かったです(^^;;;)
Guruh Gipsy , Guruh Sukarno Putra
Guruh Gipsy / Guruh Gipsy
  RemasterCD化が噂されているインドネシアの秘宝Guruh Gipsyの唯一のアルバム(77年作)
 あのスカルノ大統領の息子のGuruh Soekarnoが中心となって結成されたバンドです。
  内容的にはガムランを中心としたインドネシアの音楽とハード&プログレッシブ・ロックを融合
 させたもので、様々な要素を強引に混じり合わせ、熱狂と叙情の中で目眩く展開していきます。
  特にELP的展開がガムランのリズムに乗って、どんどん盛り上がっていきMaxophone風メロデ
 ィーの大団円で終わる1曲目は、全盛期のイタリアン・ロックと比較しても上位に入る出来。
 他にもインドネシア民謡がクラシカル&チェンバーになったり、ガムランをバックにギターが引き
 まくったりと、ほんま想像を遙かに超える世界が展開されます。これがワールド・ミュージックと
 言う言葉も無い77年の作品なんて!個人的にはもうはまりまくって帰って来れなくなってます。 
Guruh Sukarno Putra / Pergelaran Karya-Cipta Volume 1
                        (MSCD-0155)
  あの伝説のGuruh GipsyのリーダーGuruh Sukarno Putraのソロ作品集第一弾。
 1曲目からド派手なオーケストラをフィーチャーしたディスコ・サウンドで攻
 めてきますが、全体的にはTVのヴァラエティーのテーマ・ソングのようなカ
 ラフルで多彩な音。ゴージャズ・セレブな歌物の中にモダンな下世話さとイン
 ドネシアのエキゾチックさがごちゃまぜになってメチャ濃い音を聞かせてくれ
 ます。1曲目はディスコ・インドネシアで、2曲目がハローハロージャカルタ。
 これだけでもその濃さがわかってもらえると思います。4曲目の女性Vocalバラ
 ッド最高。
Guruh Sukarno Putra / Pergelaran Karya-Cipta Volume 2
                                      (MSCD-0156)
  ソロ作品集第二弾。前半は1の続編と言う感じの超ゴージャスで優雅なオー
 ケストラ曲&コーラス曲。なんでもありのその音はミュージカルの挿入歌みた
 いでもあります。で、問題は後半、タイトなビッグバンド・ジャズロック&フュ
 ージョンからガムランへと畳み込むテンションの高い楽曲が収録されており、
 まさにGuruh Gipsyのあの音!他の曲も前衛的で幻想的な映画音楽調の曲もあ
 ったりして、この後半の流れにはノックアウト寸前です。実はVol.1&2でまと
 もに聴ける曲は少ないのですが、とにかくこのVol.2の後半はビックリの出来
 です。
Giant Step
Giant Step / Giant on the Move
  インドネシア最高峰と言われるGiant Stepの名作。メロトロン抜きのムゼオとか
 いろいろ言われてますが、当時のブリティッシュ・ロックからまともに影響を受け、
 プログレッシブかつハードに展開する部分はまさにムゼオ。インドネシアの他の
 名盤は「叙情的なメロディーをクラシカルにやったらシンフォニックになった」的
 な物が多いのですが、このGiant Stepのアプローチは徹頭徹尾本格的!情熱的なメロ
 ディーとややダークでテクニカルなサウンドはイタリアン・ロック・ファン卒倒の
 名作と言えます(歌詞は英語)。
Abbhama Band
Abbhama Band / Alam Raya
  インドネシアの大名作と名高い78年の作品。完全に当時のプログレッシブ・
 ロックから影響を受けたシンフォニックな作風の音で、フルートを交えたリリカ
 ルな叙情が素晴らしい。「引き」の魅力で迫るところは、アルゼンチンのバンド
 に近いかな?Vocalの線の細さがチャーリー・ガルシアしてます。「インドネシ
 ア〜」と歌いかけてくるB−3曲目なんか、ほんまずばりでジーンと来ます。
Barong's Band
Barong's Band
  インドネシア名盤の1枚。ソリーナ風のキーボードをバックに熱唱する(インド
 ネシア語)その音はまさに70年代イタリア風。クラシカルな叙情がロック的な
 情熱溢れるサウンドへと展開するところは、握り拳ものです。曲によってばらつきは
 あるもののイタロ・ファンはやはりカタルシスを感じるでしょう。
God Bless,Gong 2000
God Bless
God Bless / God Bless (APC AQM 23-4)
  God Blessの1stアルバム。カセットなのですが、ディジタル・リマスターと
 言うことで結構音が良いです。基本的には70年代型ハード・ロック系の音なの
 ですが、思い切りパクリだらけのフレーズが、なんと言うかとんでもない!ぐ
 らいに満載です(^^;)。
  A1のFirth of Fifth、B2のJethro Tull、月影、B3Gentle Giant,B4
 Musical Boxってな具合。パクリを通り越してほとんど完コピ状態のものまであ
 ります。うーんさすが辺境。月影完コピ途中で断念(^^;)もなかなか笑わせます。
God Bless / 18 Greatest Hits of God Bless
               
(Logiss Records)

  God Blessの4枚のアルバムからのBest。1stの完コピのせいでとんでも無いバ
 ンドと思われがちですが、メロディーが良いし、テクも安定していてなかなか
 聞かせます。最近の曲なんかメロディアス・ハード・シンフォと言った趣で、
 分厚いキーボード(ヨッキー!)も出てきてなかなかのもの。残念なのは盤落
 としで針音プチプチなのと、B面がレベル・オーバーぎみのところかな?もう
 少し丁寧に作って欲しかった。
Godbless / The Best of Godbless (Musicland 51357-62002)
  Godblessの2本のカセットとGong 2000のカセット・アルバムからのベスト・
 アルバム。Godbless〜Gong 2000の代表曲は大体網羅されています。基本的には
 ミドルテンポのハード・ポップ&ロックなのですが、いきなりガムランのリズム
 が入ってきたり、エキゾチックなバラッドがあったりと、プロフェッショナルな
 音作りとともに飽きさせない内容です。なんとなくメロディーの節回しや哀感に
 ハンガリーのオメガやユーゴのビエロ・ドュグメの後期作を思い出させますね。
 Jockieのキーボードが結構活躍してます。
Gong 2000
Gong 2000 / Prahara (Metrotama MCD-98-007)
  God Blessの3人が音楽性の違いのため脱退後、結成した、Gong 2000の3rdア
 ルバム。98年リリースのためか、かなり新しめの音ですが、Dewa並にメロディ
 ーをじっくりと聞かせ、ポップ風味のシンフォ・ハードと言った出来映えです。
 Dewaと違うのはインターナショナルな音作りのDewaに対し、Gong 2000はインド
 ネシア的なフレーズをさりげなく出してくるところかな?演奏、録音面ともレベ
 ルが高いですよ。

Yockie
Yockie / Jurang Pemisah (Paramaqua APC AQM22-2)'77
  インドネシアのYockieのアルバム。Music Director Yockie、Guest Star Chrisyeと
 なっておりこの2人のコラボレート・アルバムと言えます。内容的には雄大なソリーナを
 バックにしたクラシカルな歌物で、温かいそのメロディーはまるでイタリアのカンタウト
 ーレのようです。その中でもM-2のタイトル曲はシンセやソリーナ、クラシカルなピアノ
 をドラマチックにフィーチャーした大作でプログレ・ファンはこの曲だけでも一聴の価値
 あり。
  しかし、まんまイタリアンなこのアルバム77年にインドネシアで出ていたなんてほん
 まびっくりさせられますネ(^^)/。凄く良いですよ。
Chrisye
Chrisye / Badai Pasti Berlalu (Original Version)
                    (Jima KA00578)

  再録Versionが出たChrisyeの"Badai Pasti Berlalu"のOriginal Version。再
 録Versionと比較すると柔らかな音色のYockieのキーボードがより70年代的な
 雰囲気を醸し出しており、個人的には多彩なアレンジの再録Versionよりもこち
 らの方が好み。と言いつつ、それ程印象は変わらないんだけどね。音質はやっぱ
 り悪いですが、それがいかにも70年代の秘宝盤的な感じがして、逆に良かった
 りするので不思議です(^^;)
Chrisye / Badai Pasti Berlalu (2000 Version)(MSCD 0234)
  インドネシアを代表するシンガーChrisyeのヒット作"Badai Pasti Berlalu"の
 リメイク2000Version。オーケストラを導入した優雅なアレンジに乗って歌われると
 ころは、ほんまイタリアのカンタウトーレを彷彿とさせます。それでも3曲目な
 んかやはりインドネシア風味もあって、独特の感覚で聴かせます。良いですね。
Chrisye / Dekade (MSCD 0306)
  1940年〜2002年のインドネシアの曲をカバーした作品集(2002年)。カラフルな
 オーケストラとモダンな打ち込みを駆使したその音はまるで最近のI Poohのよう
 なラブロック&ポップス!ドラマチックな乗りと泣きはイタリアン・ロックに通
 じるようなメロディアスさがありますが、リズムやアレンジに感じられるインド
 ネシア的なエキゾチックさもまた格別です。
Chrisye / Rarya Guruh Sukarno Putra (MSCD-0351)
  インドネシアを代表するシンガーChrisyeがあのGuruh GipsyのリーダーGuruh
 Sukarnoの作品を歌った作品集。Guruh Gipsyの曲も収録されていることもあって
 マニアックな興味にそそられます。が、内容的にはGuruhの持つゴ−ジャスで明る
 い雰囲気を出した歌物で、彼の派手なキーボードはなかなかのものですが、ほと
 んどマツケン・サンバみたいな曲もあって、マニアと言うかアジア圏ポップス・
 ファン向け。その中でGuruh Gipsyの曲の民族色はまた独特で、CDの中では無茶
 浮いています(笑)。早くGuruh Gipsyのアルバムが出ないかなぁ。

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