Philippines (Page-1)
Freddie Aguilar
Freddie Aguilar / Anak (Vicor VCD-K-071)
  フィリピン、ロック&ポップス界のスーパー・スター フレディー・アギラの大ヒ
 ット・アルバム。我が国でもカラオケの定番曲になっている名曲Anak(息子)を含む14
 曲入りで、どの曲も彼の憂いを帯びた歌声と圧倒的なオーケストレーションで聞き手
 に迫ります。力強さと儚さ、そして哀愁、その歌のパワーは並ぶものがありません。
 最初に彼の曲をTVで聴いたとき魂が揺さぶられるような思いがしました(日本語Version
 は演歌になってしまいましたが)。あえてプログレファン向けに言えば、フィリピンの
 ルーチョ・バッティスティとも言えば良いでしょうか?。哀愁の歌に涙してください。
Juan de la Cruz
Juan de la Cruz / Up in Arms (Shadoks Music 013)
  '72年リリースのJuan de la Cruzの1stアルバム。次作以降贅肉を削ぎ落とした
 ヘヴィな音になった彼らですが、5人組時代のこのアルバムはオルガンやサック
 スをフィーチャーしたハード&メロディアスな正統的なブリティッシュ・ロック
 をやっています。メロディアスな歌からブルージーなインタープレイへの流れが
 パターンも豊富で良いですね。Bonus曲は"Live and in Concert"から6曲収録。
Juan de la Cruz / Himig Natin (Vicor BCD-170)
  スピード・グルー&シンキに在籍していたJOSEPH SMITHが参加していることで
 有名なJuan de la Cruzの2nd('73)。フィリピンのみならず世界の辺境を代表する
 (^_^;)スリー・ピースのヘヴィ・ハード・ロックの名作で、ハードな中にも変幻
 自在なプレイを展開するギター、ベース、ドラムそれぞれがとてもプロフェッシ
 ョナル。テクニカルなんだけど、全てのフレーズに歌心があって、無茶旨いです。
 はっきり言ってメジャー・クラスの一級品です。ラストのタイトル曲はイタリ
 アン・ロックを思わせる名バラッド。
Juan de la Cruz / Maskara (Vicor BCD-165)
  従来のヘヴィ・ハード・ロック路線に、ピアノやオーケストラを加え多彩な
 感覚を聞かせる4thアルバム('75)。ハード・ロック的な破壊力と美しいバラッド
 ・ナンバーのバランスが良くて、やっぱりこちらも一級品の出来。引き締まった
 演奏がかっこ良い!タゴログ語の使用曲が増え、辺境度がアップしているのが
 個人的にはナイス(^^;;;)
Wally Gonzalez
Wally Gonzalez / Tunog Pinoy (Vicor VCD-SA-011)
  Maskaraリリース後、Juan de la Cruzの活動休止中に、リリースされたギタリ
 ストWally Gonzalezの1stソロ('77)。Maskaraの音楽性をさらに進歩させたような
 内容で、ヘヴィなギター・サウンドにオルガンやシンセが絡んでくるその音は、
 スピード・グルー&シンキや陳信輝のソロ、Foodbrain等を彷彿とさせます。意外
 にメロディアスな感覚があるのもグッド!
Wally Gonzalez / Wally on the Road (Vicor VCD-SA-012)
  前作と同傾向の2ndアルバム('78)。スピーディーでヘヴィなロックナンバーの
 かっこよさは、まさにJuan de la Cruz譲りで、キーボードをフィーチャーし、
 多彩性を広げたアプローチも大成功です。8曲目なんかどことなくプログレ風味
 もあるもんね。前作を含め、まさにJuan de la Cruzの5th,6thと言うべき2枚。
The Dawn
The Dawn / The Ultimate OPM Collection
                 (EMI 07243-536722-25)
  '87年〜'94年の7枚のアルバムから選曲されたベストアルバム。EMIからの
 リリースと言うバリバリのメジャー・バンドです。で、その音ですが1st"The Dawn
 ('87)"〜3rd"Beyond the Bend('89)"の頃は英語で歌っていることもあって、まさに
 英国ポンプ・ロックそのもの。スカスカで妙にガレージっぽいところなんか、ジェ
 フ・マンがいた頃のTwelfth Nightです。そっくりと言うほどではありませんが、
 ここまで雰囲気が似たバンドをわたしゃ初めて聞きました。'90年代に入って音が
 洗練されて来ると、普通のポップ・ロックになりますが、通して聞くと音にはちゃ
 んと一貫性があるのも良いですね。普通のシンフォ・ファン向けではありません
 が、Twelfth Night大好きのわたしゃ、目茶気に入りました(^_^)。
Asin
Asin / Asin (Vicor BCD-157)
  フィリピンを代表するフォーク・トリオの1stアルバム('78)。英国風の洗練され
 フォーク・ロックで、女性ボーカリストLolita Carbonの少女と少年の間を揺れ動
 くようなあどけない、初々しい歌声に胸キュンです。タガログ語の曲のエキゾチッ
 クさもグッド。どの曲もメロディーが良くて、自然と口ずさんでいたりします。
 それにしても「あの曲」が出てきたのにはビックリしました。
Asin / Himig ng Pag-ibig (Vicor BCD-158)
  フィリピン・フォークを代表する名作と名高い2ndアルバム('79)。アレンジに
 工夫をこらし、より幻想性が増したその音はとてもドリーミーです。フィリピン
 のメロウ・キャンドルと言われるのも良くわかりますね。ただ、個人的にはメロ
 キャンよりもPilzレーベルの素朴さ、幻想性に近いような気がしていますが。
Asin / Himig Kayumanggi (Vicor BCD-111)
  さらに洗練された音を聞かせる3rdアルバム('80)。ドラムスやキーボードを入れ
 ロック色を増しながらも、クラシカルな感覚を出したりと多彩な音のよりプロフェ
 ッショナルな音へと変化しています。その分、ある意味普通のポップス風にもなっ
 ていて、決して凡庸では無いものの、Asinでなくてはならない何かを感じにくく
 なっているのも事実。
Asin / Sinta Himig Kayumanggi 2 (Vicor SCD-159)
  前作をさらに洗練させ、欧米風と言っても良いようなサウンドとなった4thアルバ
 ム。タガログ語の歌はやはりエキゾチックですが、全体的にはフィリピン色は希薄
 で個人的にはあまり魅力を感じなくなったのも事実。あの"Sorrento"をやっていた
 りとどことなくカンツォーネ風のアルバムでもあります。
V.A.
V.A. / Pinoy Rock (Vicor VCD-SA-001)
  Vicor Records40周年記念としてリリースされたフィリピンのロック・バンドの
 オムニバス。全18曲とかなりのボリュームですが、Juan de la Cruzが8曲、Joey
 Smithが2曲と彼ら中心の内容です。内容的にはミドル・テンポの軽快を通り越した
 軽めのポップ・ロックばかりで、ほとんどフィリピン歌謡に近い内容。Juan de la
 Cruzの名作2nd,3rdの音を期待したらずっこけます。その中で2曲収録のJudasの哀
 愁の歌がとても良くて、この曲のみが収穫と言えますねぇ...残念(^^;)