Spain   (Page-3)
Iman
Iman / Iman (CBS/SONY COL 491512 2)
  '78年リリースの1stアルバム。全体的にはフュージョンよりのジャズロックと言
 えますが、お洒落に成りすぎず、心地よいスピード感と温かい歌心が感じられるフ
 レーズが魅力のアルバムです。スペイシーなキーボードに乗って、スパニッシュ・
 メロディーが飛翔する旧A面の20分にも及ぶ大曲が聞きもの。なお、最後に叙情的
 な歌で締める構成は2ndにも継続されています(^^;)
Iman / Camino del Aquila (Musea FGBG 4109.AR)
  Imanの2ndアルバム。1stに比べて随分洗練されたスパニッシュ・フュージョンに
 なっています。軽快な演奏に絡むエキゾチックな感覚が魅力かな?個人的には旧B面
 ラストに何故か1曲だけ入っている歌入り小曲"Ninos"、これがまた叙情的な名曲で、
 凄く気に入ってたりします。ただ、アルバム全体で言うとこの曲だけ浮いてますけど。
Aguaviva
Aguaviva / Cada vez mas Cerca (Rama-Lama RC 50012)
  スペインのAguavivaのアルバムが3in2で2セット・リリースされました。
  まず、1stですが非常にメッセージ色の強い出来でスペインのママス&パパス
 的な印象もありますが、やたら語りが入ってくるは、ころころ曲調が変わるはと
 ポップでカラフルなサウンドはムタンチス(ブラジル)的なポップと言えるかも?
Aguaviva / Apocalipsis (Rama-Lama RC 50012)
  「黙示録」と題された2ndアルバム。内容的には1stの延長線上にあって、Aguaviva節
 とも言える男女コーラスが存分に聞かれます。ただし後半になると曲調がいきなり暗くな
 ります。"La Nina de Hiroshima"なんか女性の叫び声のような歌?まで入って、やはり
 広島は黙示録へと繋がるのですねぇ。ウーミュ。
Aguaviva / Cosmonauta (Rama-Lama RC 50992)
  Aguavivaの問題の3rd。シリアス・チェンバー&ビッグバンド・オーケストラル・
 サウンドになっていて1st,2ndの面影は皆無。この変化は一体何?個人的にはライ
 バッハ+ユニヴェル・ゼロと言った感じで大いに気にいっています(^^)ヲイヲイ。
 そう言えばこの3rdはプログレ・マニア垂涎のアルバムでもありました。
  しかも、これトリアナもカナリオスもいない71年の作品でもあります(フランコ
 将軍在命中)!!。これでこの音楽性と言うのはびっくりします!!
Aguaviva / La Casa de San Jamas(Rama-Lama RC 50012)
  4thアルバム。3rdの延長線上にあるシリアスなチェンバー・サウンドで始まりますが、
 全体的には伸び伸びとした「歌」がメインとなっています。1stの凝りまくりポップや3rd
 のチェンバー・サウンドから飛び出てようやく普通の音楽が奏でられるようになったと言
 うところでしょうか?
Aguaviva / La Invasion de los Barbaros(Rama-Lama RC 50992)
  ラストアルバム6thは4thの音楽性を発展させ良い意味でロック色が強くメリハリが出て
 きています。ここで掲載している5枚のアルバムの中ではこのアルバムが一番まともで聞
 き易いですね(^^)。(個人的には1stアルバムがダントツですが)
  ...と全6枚中5枚までがCD化されましたが、何故か5thアルバムだけが未CD化です?
 どうなっているんだろうか?(^_^;)
Others
Fusioon
Fusioon / Fusioon(2nd) (Divucsa 32-517)
  癖の強い変則シンフォを聞かせた3rd"Minorisa"が有名なFusioonの2ndアルバム。いき
 なりの1曲目は独特のFusioon節ですが、旧A面は基本的にはシャープなスパニッシュ・
 ジャズ・ロック。メロディアスなパートではFocus的な展開を聞かせるなど、正統派の音
 を聞かせます(意外?)。旧B面はいよいよ本領発揮で、ややアヴァンギャルドな変態
 ジャズ・ロックが炸裂。何が出てくるかわからない、不思議なメロディーの音の玉手箱
 です。で、このまま3rdに突入!!!
Fusioon / Minorisa (Ariola 74321511512)
  Fusioonが残した大名作3rdアルバム。旧A面全てを使った大作の目くるめく展開は、ほ
 んま比べるものが無いぐらい個性的で、変態チェンバーから美しシンフォ、読経のような
 コーラスに、突如現れるメロトロンと支離滅裂なようで不思議な統一感に溢れています。
 よりタイトで激しい旧B面のタイトル曲もこれまた最高。で、アルバムを締めるのはシン
 セ&メロトロンの不気味曲と...どういう考えでこうなったのか全く不明の怪作でもあ
 り、唯一無二の傑作でもあり...こういうのをプログレと言うんだなぁ、とこのアルバムを
 聞くたびに思う私です。
Modulos
Modulos / Plenitud(EMI 7243 8235932 6)
  Modulosの3rdアルバム。ビート・ロックの乗りを残しながらも、クラシカルな
 アレンジを施したこのアルバム、スペインに多くあるフラメンコ・ロック・タイプ
 のバンドとは違いますが、イタリア的な強引さと叙情性を持っていてなかなかの出来。
 一瞬New Trollsを思わせるフレーズが出てきて、メロディーの節回しなんか共通性
 があるなぁと思います。
Modulos / Pensado y Hecho…En la Intimidad (EPF-009-CD)
  大ヒット曲"Todo Tiene Su Fin"等代表曲9曲の再録に6曲の新曲を加えリリースさ
 れた6thアルバム('99年)。過去の名曲はより洗練され,繊細かつゴージャズになっい
 て、エキゾチックなメロディーやストリングス、キーボードを前面に出し、プログレ・
 ファンをも唸らせる出来。泣きのメロディーも若干臭いけど、彼らならでは!洗練され
 た演奏に、「濃い」演奏、うーんこれは昔よりも良いのでは無いか?
Miguel Rios
Miguel Rios / La Huerta Atomica (Universal 0602498729939)
  スペインを代表するシンガーMiguel Rios76年発表の大シンフォニックアルバム。
 アレンジにあのアルフレッド・カリオンを迎え、ムーグ、メロトロンをフィーチャーした
 カナリオスの四季に通じるような、カラフルで多彩な内容に仕上がっています。彼はイタ
 リアのリッカルド・コチャンテのような男声的な歌い方をするシンガーなのですが、彼の
 「濃い」歌とバックのこれまたこってりとしたアレンジが良く調和しています。24年前
 (84年)に購入以来、私の大の愛聴盤です。
Musica Urbana
Musica Urbana / Musica Urbana (PDI 80.3331)
  スペインのハットフィールズとして知られているMusica Urbanaの1stアルバム。
 内容的にはいかにもスパニッシュと言うような節回しで迫る部分と、ハットフィー
 ルズを思わせるような透明な感じの部分があって、軽快に迫る割には強引な仕掛け
 がみられ、それが面白い。スペインのバンドには珍しく、シニカルで覚めたところ
 があるのも魅力の1つかな?
Musica Urbana / Iberia (N.Medios NM 16 645 CDM)
  オーケストラを交えて制作されたMusica Urbanaの2ndアルバム。1stアルバムの
 ような強引で覚めた感覚は薄くなって、「イベリア」とのタイトル通りスペイン的な
 部分をさらに強調した出来映えとなっています。ストラヴィンスキーやファリャのフ
 レーズも出てくるように、民族的なフレーズをオケを交えて、彼らのしっかりとした
 テクニックで演奏していきます。
  なお、ジャケの街は彼らの本拠地バルセロナで、裏ジャケに遠くガウディの聖ファ
 ミリア大聖堂が見えます。
Guadalquivir
Guadalquivir / Guadalquivir
  川の名前だったんですね。スペインを代表するジャズロック・バンド。エキゾチック
 で迫力満点。ただ軽めの曲はありきたりのフュージョン系の音になりかけてます。ギリ
 ギリ聞ける一線かな?
Neo Prog.
Galadriel
Galadriel / Muttered Promises From An Ageless Pond
                   (Musea FGBG 4020.AR)
  自主制作でリリースされていたGaladrielのデビュー・アルバム('88年)。ジェネシスから
 影響を受けた爽やかシンフォを聞かせてくれます。ギター、キーボードの丹念に紡がれたフ
 レーズからは彼らの思いを明確に感じますが、なんと言っても魅力は甘く切ない声のVocal!
 もうわたしゃ、この声だけでこのバンドと一生付き合って行きまっせ!全体的にチープな仕
 上がりは自主制作故、仕方が無いところかな?印象的なメロディーの1曲目は白眉ですね。
Galadriel / Chasing the Dragonfly (Musea FGBG 4049.AR)
  '91年リリースの2ndアルバム。リズムがシャープになり、前作でバラバラな感じだった演
 奏にまとまりが出て、かなりのレベルアップを果たしました。最大の魅力である歌メロと
 Vocalistの声の良さが光ります。ジェネシスに影響を受けながらも、独特の爽やかでファン
 タジックな感覚は彼らならでは!間違いなく最高傑作と言えるでしょうネ。突然出てくる日
 本語の朗読にはビックリしますが(でも、台詞は意味不明(^^;))、後半の中華風メロ
 ディーもちょいと変です。
Mirage
Mirage / A Secret Place (Musea FGBG 4361.AR)
  バンド名どおりのCamel風の音を聞かせるMirageの2000年の作品。丁度"Moon Madness"
 の頃の透明で軽快なCamelに、女性Vocalを加えて爽やかにしたような感覚で、流麗に泣
 くギターがとても心地良いですね。つい口ずさんでしまいような印象的なメロディーも
 また良し。これでシンセがもう少し綺麗な音だったらなぁ。"Luna Sea"の姉妹編のよう
 な3曲目が楽しいですね。歌詞は英語でスペイン色はほとんど無いのが惜しいなぁ。
PI2
PI2 / Dema Sera un Altre Dia ()
  スペインのシンフォ系キーボーダーPito Castaのプロジェクトの2ndアルバム
 (2001年)。若干バンクスが入ったキーボードにラティマー系のギタリストが絡む
 と言う典型的シンフォニック・ロックですが、流れるようなメロディーをフィー
 チャーした完成度の高いサウンドはなかなかのもの。結構音がすかすかで、いか
 にも宅録風のところがありますが、なんと無く癒し系の感覚があるのが不思議な
 魅力。落ち着いた雰囲気で進んでいるところで、いきなりアンダルシア風のメロ
 ディーとリズムが出てくるのにはビックリ!
Omni
Omni / El Vals de los Duendes (Rock Symphony RSLN 071)
  スペインの新人Omniの2002年の新作2ndアルバム。泣きのギター全開のバンドで、完全
 にCamelフォロワー。ほんまラティマーが好きなのねぇぇと言った感じで弾いてます。時
 折入るスパニッシュ風味も個性的ですが、どの曲も似たようなテンポと雰囲気なのが残
 念。もう少し緩急、変化を付けないとオール・インストではキビシイぞ。正直このアルバ
 ムよりも上のMirageの方がはっきり言ってナンボか良いと思います。
Omni / Solo fue un sueno
  Omniの5年ぶりとなる3rdアルバム(2007年)。フルート、ギターの甘いメロディーを効
 かせたCamel風の音作りはスペインにあっては貴重ですが、メロディーに魅力が乏しく、
 その乏しいワン・メロディーだけで、延々と展開しようとする。だけど、展開しようにも
 アイデアが不足と言った感じです。これでオール・インストと言うのはとてもキツイ!!
 最後に良いメロディーの佳曲が3曲並んでいたので、今後に期待はできますが、2ndアル
 バムからの5年間何やってたんだろうか?とふと思いました(苦笑)。確かにCAIの2ndに
 感触は似てますが、個人的にはブロッケの1stが出来損なったように感じました。せめて
 歌でも歌ってくれたらなぁ....(^_^;)

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