Triana
  フラメンコ・ロックの雄Triana。ロック・アンダルシアの始祖であり、中心である彼ら
 こそがスペインのロックの震源でした。「トリアナの前にトリアナ無し」そう彼らが道を
 造り、その後を多くのバンドが通っていったのです。
  彼らは全部で6枚のアルバムを発表していますが、瑞々しい感性の1stがダントツで良い
 (と言うか1曲目がダントツ)
のを除けば、どのアルバムも独特のトリアナ節が聞けます。
  シンフォ色強い2ndやハードな3rdまでがプログレ・ファン向けと言われていますが4th以降
 も10分前後の大作は収め
られているし、メロディーは相変わらずやし、ファンには無視でき
 ないアルバムばかりです。
(追伸)
  90年代になってTrianaは本当に復活して4枚のアルバムを発表しています(結構良いの
 だ!)。それらのアルバムも紹介しています(全てでは無いのが残念)。よろしくね(^^)。
Triana / El Patio (Fonomusic 5046617622)'75
  記念すべき1stアルバム。ここから全てが始まったのです。1曲目の「スパニッ
 シュ・ギターののつま弾きに絡むコーラス・メロトロン!!」もう反則です。唯一
 無二の世界がここにあります。彼らの1stであるだけで無く、後に多くのフォロ
 ワーを生み出すことなった革命的な名盤。哀愁のメロディーに泣いてください。
Triana / Hijos del Agobio (Fonomusic CD-1027)'77
  さらに分厚いキーボード・オーケストレーションとなった2ndアルバム。プログレ
 ・ファンの人気が高いのは実はこちらの方である。とにかく、1曲目からキーボード
 の白玉だらけ。それに絡む哀愁のメロディー。これがTrianaなのです。
 (ただし、個人的にはキーボードが勝ちすぎてメロディーが薄くなってしまったよう
  に思います。ここまでやらなくても良いのに...)
Triana / Sombra y Luz (Fonomusic CD-1094)'79
  キーボード類が後退して、かなりロック色が強くなった3rdアルバム。現金なプロ
 グレ・ファンはこのアルバムぐらいからTrianaを見放してしまったようです。でもね、
 メロディーラインはもうTriana節満開やし、ロック的なダイナミズムを増したなか
 なかのアルバムだと私は思うのです。
Triana / Un Encuentro (Fonomusic CD-1082)'80
  誰も相手にしないTrianaの4枚目。ところがドッコイ良いのだ、これが。まずジャケ
 は全Trianaのアルバム中一番出来が良いし(黒猫のジャケね)、3枚目以降雄大な
 キーボードが聞かれなくなったその分、この4枚目ではアコースティック・ピアノのセ
 ンチメンタルな響きが印象深い。もちろん、メロディーはどこをどう切ってもTrianaやし、
 アルバム全体がトータルな感じで作られていて、完成度も高い
Triana / Triana(5th) (Fonomusic CD-1089)'81
  発売当時、結構評判が悪かった5th。確かに1曲目、2曲目はトリアナである必然
 性が無い。ただし、3、4、6曲目の哀愁感はやはりトリアナそのもので、従来の
 ファンにはお勧めの名曲。
  もしかしたら、この時期彼らは新たな方向性を模索していたのであろうか?
Triana / Llego el Dia(Fonomusic CD-1088)'82
  ラスト・アルバム。このアルバムのすぐ後にメンバーの交通事故死のためトリアナ
 は解散します。3曲目やタイトル曲は7分を超える大作で、かなりの力作と言えま
 す。他の曲もどこを切ってもトリアナとしか言いようがありません。
  ただし、アレンジ的には1st,2ndの溌剌としたシンフォニック・フラメンコ路線と
 は違ってかなりシンプルになっていて、その分泣きのエレキ・ギターが頑張りすぎて
 ます。曲によってはほとんど「酒よ」の世界だなぁ(^^;)。アラメダやカイの洗練さ
 れた音と比較するとなんとも不器用な音づくり...まぁ、それがトリアナなんだよ
ね。



Triana / Triana 92(Fonomusic CD-1122~1123)
  うわ!再結成かと思いましたが、タイトルに騙されました(笑)。別に新譜でも何
 でも無くBESTでした、未発表曲も無し。ただ、スペインでの彼らの曲の評価と言うか
 どの曲が受けているか知るには絶好のアルバムだと思います(^_^;)。
  で、このアルバムの選曲...
Disco 1
 1)Abre la Puerta (Triana 1st)
 2)Se de un Lugar (Triana 1st)
 3)Sentimientos de Amor (Hijos del Agobio 2nd)
 4)En el Lago (Triana 1st)
 5)Hasta Volver (Sombra y Luz 3rd)
 6)Hijos del Agobio (Hijos del Agobio 2nd)
Disco 2
 1)Llego el dia (Llego el dia 6th)
 2)Quero Contarte (Sombra y Luz 3rd)
 3)Tu Frialdad (Un Encuentro 4th)
 4)Sombra y Luz (Sombra y Luz 3rd)
 5)Por el Camino (Triana 5th)
 6)De una Nana Siendo Nino (Llego el dia 6th)
  結構、長い曲が多い。10分を超す曲が2曲もある。1st、3rdから3曲の選
 曲で、4th、5thからは1曲ずつ。なんとなく納得出来るような、出来ないよう
 な...(^_^;)
  通して聞くと、やはり1st,2ndの厚塗りキーボード・シンフォニック路線がプログ
 レ・ファン向けだけど、意外なほど曲想が変わってません。ただ、この曲想で泣きの
 エレキ・ギターだと吉幾造になってしまいますな、ほんま(^_^;)。
Triana II
Triana / Un Jardin Electrico(OMNI Records TR-004)
  新生Trianaの3rd('97)。バックが若手で固めてますが、これがドシンフォニック。
 おまけに凄くタイトでまるで「メディナ・アザーラをバックに従えたトリアナ」
ってな
 感じ。

  ほんま、全然期待してなかったんですが、もう出てくる声がまさに「あの声」でメロ
 ディーは「あのメロディー」です。まさにシンフォニック・プログレ・ハード版トリアナ。
Triana / En Libertad+Canciones Ineditas (Pies CDPI 001)
  新生Trianaの4作目2CD。と言いながら、「En Libertad」は前作「Un Jardin
 Perdido」からの4曲に新曲を加えた変則的なもの。今のTrianaの特色である広がりの
 あるキーボードをバックにシンフォニックなアレンジで押してきます。良い!
  「Canciones Ineditas」は83年に死去したJesus de la Rosaが残したカセット
 音源を今のメンバーで完成させたもの。言うなればTriana版"Free as a Bird"。
 97年発表の名曲Rock de la Calle Feriaのデモとかなかなか興味深い内容です。
 少し短めなのが残念だけど、リリースされただけでも奇跡的と言えるかもしれません。
Others
V.A. / Homenaje a Jesus de la Rosa (Fonomusic FM-5000)
  トリアナのトリビュートと言うか、自動車事故で亡くなったJesus de la Rosaへの
 オマージュ。もうトリアナの名曲がずらりと並んでいて、それをモダンなアレンジで
 Alameda,Medina Azaharaを始めとする様々なミュージシャンが演奏していきます。全
 体的に結構ハードなアレンジが多いかな?それでもあの翳りに満ちた哀愁のメロディ
 ーはどんなアレンジにも光輝いています。Medina AzaharaのAbre la Puertaは超かっ
 こいいアレンジで、これはもうはまりすぎ(^^)