猫腎不全1
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闘えなかった闘病記


在りし日のサンゴ6歳

僅か6歳で末期の腎不全が発覚し、一ヶ月で駆け抜けて逝ってしまった猫と
延命治療はせず、見守ると言う決断をしたものの
すがる思いでネットの海に飛び込んだヤモリの
短い短い看取りの記録です

野猫として生まれ、生後2ヶ月半で風邪を引き
みるにみかねて家猫にしたときから多飲多尿の子でした
尿毒症になる事が怖くて、しっこが出ている事に妙に安心していました
生まれつき腎臓が片方しかないなんて考えもしませんでした
気が付いていれば療法食で、もっと生きていられたかも知れないのです
そのころの無知だった自分を悔いています
いまさら悔いても仕方が無いのです
そんな猫さんがいたら飼い主さんに早く気づいてもらいたくて
この短い記録を書き始めました

そしてもう一つの闘えなかった闘病記があります
出来るだけ多くの皆様にお読み頂きたいと思います
GBS・ご高齢のご家族をお持ちの皆様へ



小さい頃の話は犬猫動物話あれこれ


10月19日 10月20日 10月21日 10月22日 10月23日 10月24日



2005年10月19日

ここ3〜4日サンゴがごはんを食べない。また飽きたかとおやつカリカリをやって見るがあまり嬉しくないようだ。
前の月に4.3キロ有ったはずの体重が4キロになっていた。
午後一番で、かかりつけの病院に連れて行った。

ノビをする、毛繕いをする、日向ぼっこをする、玩具で遊ぶ、裏返しになっておなかをなでるとグルグル言う。特に具合の悪そうな所は見あたらないが、とにかく食べない旨説明し血液検査を受けた。
少しづつ時間がずれながら一つづつ結果が出てきた。
BUN・Cre・リン・貧血・K・肝機能・血糖値どれをとっても今動いているのが信じられない程の数値。
先生は、「完全に腎不全だね、それも相当悪いよ。でも見た目は悪そうに見えないけどなぁ」と。
昔から猫は腎臓、犬は心臓と言われている(犬の心臓病はフィラリア対策の進歩で少なくなったが)いつかは腎不全が来るかと覚悟はしていた。でも・・・この子はまだ6歳になったばかり。食事だって気を付けた。トイレだって必ずチェックした、どうしてさ・・・

とにかく今できることをしてもらう、とりあえず3日間の入院。これで良いほうに向かえば急性腎不全、予後の管理次第では、まだまだ若いから大丈夫。ただし・・・数値に改善が見られないときは慢性の腎不全。腎不全についての説明をじっくり時間をかけてしてくれたがほとんど聞いてない、腎不全の文字が頭の中でグルグル回っていた。
ワカッテル。解ってるよ先生。自分自身がBUN引っかかった事があるから解ってる。

何も考えられないまま入院の準備。
前足の毛を剃り点滴用の留置針を入れる、刺すときは痛そうだけど残す針は柔らかいからねと先生がすまなそうに言いながらテープで固定している。
予備の点滴ラインを確保するために反対側の前足も毛を剃る。毛を剃られた前足は思いの他細かった。

サンゴを預けて、たった5分の帰り道、運転しながら前を見ているような見ていないような・・・。頭の中は凍りついていた。
家に帰ったらもう6時半、2時間も病院にいたんだ。
トンボが帰って来たらなんて言おう、娘トンボと娘ヤモリにどう言おう・・・9時頃帰ってきたトンボに「サンゴが・・・」と言ったらもう次の言葉は胸につまったまま出なかった。暫くして落ち着いてから事情を話し、とにかく今は待つしかないということに・・・
トンボもショックだったらしく無口。



2005年10月20日

昨夜、娘トンボと娘ヤモリにメールを流しておいたので、朝から何度も聞いてくる。
一晩じゃ判らないよと返事をするが自分でも落ち着かない。お昼前、我慢しきれずに行ってみた。
ケージのサンゴは点滴ラインをかじることもなくおとなしくしていて、頭をなでると小さくグルグルが聞こえた。数値は変わらず最悪。

昨夜あれから調べてくれたそうだ、サンゴには腎臓が左側の片方しか見当たらないとのこと。
通常は右にも萎縮した腎臓が確認できるはずだが、サンゴの場合どこをどうしても確認できないらしい。
生まれつきの障害が有ったかも知れないんだ!
生まれたときからずっと静かに進行していて、体が慣れきっていたから今も本猫としては食べたくない程度にしか感じてないらしい。
「だから数値は最悪なのに穏やかな顔してるんだね」と先生。それなら・・・
それなら、この子は特異体質だったということでずっとこのまま生きていかれないだろうかと聞いたら・・・
先生は、すまなそうに首を振った。

先生からは今後の事で話が有った。腎不全の完治は無い、選択肢は大きく分けて3つ。

1. 透析(本猫のストレス・費用・時間等々考えると今のサンゴにはとても勧められないと)
2. 見守る(先の希望の無い、何もできない看取りは相当辛いよと)
3. 安楽死(進んでしたくはないが猫の状態によってはその方が楽な場合もあると)

これ以外に移植の道があるが、問題山積で現実には行えない

1. サンゴの辛い時間を延ばすだけならということで却下
2. 相当に辛い時間になるだろうが、いつかは必ず来る日
3. この先絶対に無いとは言い切れないが今は考えられないからこれまた却下

先生は、もう連れて帰って家でのんびりするのが一番いいと言うが、一縷の望みにすがりたい。
予定通りあと一日の入院をお願いして帰る。



2005年10月21日

朝から落ち着かないがじっと我慢。午後一でサンゴを迎えに行った。検査の数値は相変わらず最悪。

サンゴ見た目は元気だ。家に着くなり軽い足取りでいそいそと部屋に入り早速ココを確認しに行く。が・・・ココが物凄い形相でサンゴを威嚇する。シャーッ!と言う、猫パンチもする。
どうしたんだろう。生まれてからずっと一緒に育ってきたのに、たった3日離れていただけで忘れたなんて、そんなことがあるのだろうか。今晩どうしよう・・・
サンゴはココのそばに行きたくて寄って行く、ココは威嚇する。そうだよねサン兄ちゃんだもの、いつもココの毛繕いしてたものね。
悲しいねサン兄ちゃん。

夜、トンボと、久しぶりに帰って来た娘トンボとヤモリの三人でじっくり今後の相談をした。
サンゴを失いたくは無いけれど、失うのは身を切られるほど辛いけれど、人間の都合で延命を考えるのはサンゴにとってどうなんだろう。週3回、朝晩二回の通院のストレスが負担にならないだろうか、それでサンゴは幸せだろうか。考えて悩んで悩んで悩んで・・

やはり選択は2だった。覚悟を決めるしかないようだ。

トンボ・娘トンボ共にココの形相にびっくり!生まれてこのかた一度だってココが威嚇することなんて無かったのに。
明日からどうしよう・・・今晩は眠れないかもしれない。



2005年10月22日

昨夜はとうとうココとサンゴは部屋の隅と隅でにらみあったままの一夜だった。
昼近く、いつものようにサンゴがお腹をなでろと言いに来て横になったので、なでてやろうとかがみこんだ時、気が付いた!
サンゴのまわりが異様な臭いに包まれている。消毒薬・ケージ・他の動物等々、ココの大嫌いな病院の臭いが体温で暖められて湧き上がってくる。これだ!ココが威嚇したのはきっとこれだったんだ。さて、どうする・・・。
先ずはお湯でサンゴの体を丁寧に拭いた。両前足の毛を剃られた部分が妙に寒そうで涙が出た。ゆっくり時間をかけてすみからすみまできれいにした。そして・・・またたび粉を手のひらに取りサンゴの体に擦り込んだ。
ビンゴ!
サンゴとココはまた仲良し兄弟になって日向ぼっこができた。あ〜良かった!!!
先生は、自分の家で安心して好きなもの食べて暮らすのが一番と言う、もう何を食べても良いと。
鳥のササミ刺身用を買いに行こう、今日のおかずは人間も鳥刺しだ。

刺身用ササミ半分、おやつの高齢猫用カリカリ、カニカマ少し、ネフガード
日向ぼっこ・のび・毛繕い・グルグル


2005年10月23日

食べない事を除けばいつもと変わらない。サンゴは特異体質でこのままずっと行かれるといいな〜、
人間だって土食べて生きてる人居るんだし猫にも変わったのが居たっていいじゃないか。

ササミ半分、年寄りカリカリ各ほんの少し、ネフガード
日向ぼっこ・のび・毛繕い・グルグル



2005年10月24日

このところネットでひたすら猫の腎不全の検索をしているが、読めば読むほど気持ちが落ち込む。やっぱり完治は無いし、尿毒症になると猫もそうとうに辛いらしい。
今のサンゴは結構のんきそうに毎日を送っている。このまま行かれないかなぁ。

ササミ半分、年寄りカリカリ各ほんの少し、カニカマ少し、ネフガード
日向ぼっこ・のび・毛繕い・グルグル




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