展力 -Exhibition Schedule-
3月 March
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大河原 愛新作ドローイング展review up                                                        
春風のおくりもの展 Art jewelry soleil & NOYART PROJECTreview up                                                        
 L’ Union libre 展 〜自由な結びつき〜review up                                                        
美男画展review up                                                      
カンノサカン新作展「シンクロ」review up                                              
「電気用品安全法によって消え逝く危険性があるもの展」
a.k.a「電気用品安全法によって消え逝く危険性があったもの展」
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太湯雅晴展                                                  
−もうひとつの世界− 阿部 穣 展                                                      
第12回 ミニアチュールとガラス絵展                                                    
大竹 敦人展                                                        
 
C-DEPOT tableau                                                        
 
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「Recommend & Review」では、これから始まる(始まっている)展覧会の中で、面白そうだったり興味があるもの、オススメの展覧会をピックアップしてご紹介していきます。
(随時更新[毎週月曜定期更新]、記事担当:幕内政治 Masaharu MAKUUCHI)

大河原 愛新作ドローイング展
銀座Bエリア 3/27-4/1 12:00-20:00
(土-17:00)
十一月画廊 Googleマップ
 
大河原愛さんの作品は、同じ十一月画廊でのチャリティー展のときに小品を拝見したことがあるのですが、ほとんどキューブといっていい厚みの正方形の画面に木目とその色を活かした女性のヌードの絵が描かれたものが整然と並んで展示されていて、そのスリリングな雰囲気が印象的でした。まだ実物を拝見したことがない日本画や、あるいは素描、それとも前回拝見したようなエフェクティブな作品...どういった作品が並ぶか楽しみです。
 
クラフト紙にコンテとパステルとで描かれたスケッチ風の作品が中心の展示でした。 画面の中には、非肉感的な女性のヌードが。ほとんどの作品で顔の表情は描かれてなく、むしろ頭さえ省略されているもののほうが多かったかもしれないのですが、痩せた躰のラインはより強調され、それがむしろ画面の中のストーリーに奥行きを加味させているように思えてきます。クラフト紙の「もの」としての質感、そして雑然と切りとられてパネルに貼られた感じもまた、生々しさを演出しています。
そういったなかで、大きなキャンバスのパネルに描かれた作品の異質さに目を奪われました。油彩のその作品はバスルームに沈めた身体の様子が描かれていて、白の水面に浮かぶ胴とふたつの膝を現したベージュ、そしてそこに描き加えられたピンクの異様な鮮やかさ。これらのコントラストが織り成す深みというか、極限まで肉感的なものが削ぎ落とされたエロティシズムの説得力が印象的でした。
今回は展示されていたなかった岩彩の作品や、以前拝見したことがある木のブロックに描かれたもの、そして今回のドローイングと油彩の作品、これだけ違うスタイルの作品であっても、描かれる世界には大河原さんの個性がしっかりと現れているのはすごいと思うのです。
 

春風のおくりもの展 Art jewelry soleil & NOYART PROJECT
その他エリア 3/29-4/2
12:00-18:00(L-17:00) R NO.2 Googleマップ
 
グラフィックアーティストの野谷美佐緒さんと、ジュエリー作家の杉尾供美さんとの2人展。野谷さんの作品はアクリルパネルのグラフィック作品と、このところ製作に力を入れているという切り絵の作品。どちらもシルエットをモチーフにしていて、それぞれ平面と立体とで楽しむことができます。そこに、杉尾さんのシルバーアクセサリー。普段から交友のあるお二人がどういったかたちでコラボレートを展開するのか、いろいろと想像中。
 
ちょっとお天気が心配だった日曜日の最終日、稲村ヶ崎へ行ってきました。
初めて乗る江ノ電、どこかのんびりした気持ちでたどりついたちいさなちいさな古雑貨屋さん「R NO.2」。こちらの2階が今回の展示場所。しかし、古い建物のため、いっぺんにたくさんの人が入ることができず、しばらくしてからハシゴみたいな階段を昇って2階へ。
板張りの床、ネジ式のカギがついた木枠のガラス窓、油断すると頭をぶつける低い天井、白く塗られた壁...なんだか懐かしい気分にさせてくれる空間。外は曇りでも自然光で充分に明るい部屋に、野谷さんのデジタルプリント作品と切り絵、杉尾さんのジュエリーが優しく並んでいました。
野谷さんの切り絵は、昨年12月のときと同様に白い紙が主に用いられていて、貝殻や花がていねいにシルエットを再現したものが中心。アクリルなどにプリントされたデジタルの作品のカラフルさと切り絵の白、どちらも軽快さ、清潔さが感じられます。
杉尾さんのジュエリーは、手作り感が嬉しい、細かい作品。「Memory of a fragrance」と名付けられたちいさなキューブはふたが開くようになっていて、その中には花や海の香りがするものが入っていたり。その他のものもひとつひとつに心が込められているのが伝わってきます。
 
 
そのお二人のコラボレート作品が「こころに花が咲くように」。野谷さんのたくさんのちいさな切り絵の花が
透明なアクリルの箱に敷き詰められ、そこに杉尾さんのシルバーの花が一輪。
ちょっと歩くと太平洋が見える、民家の庭には桜も咲いている...天気がよかったらもっと気持ちよかったと思うのですが...そういった場所にある空間で観ることができた素敵な展示。充分に清々しい気持ちになれて、本当に良い気分。自然も美しいし、人が作るものも美しいんです。
 

L’ Union libre 展 〜自由な結びつき〜
銀座Dエリア 3/26-4/1 12:00-19:00
(L-17:00)
ギャラリー銀座一丁目 Googleマップ
平面作品のアーティストが多く参加しているこのグループ展に、僕が大好きな彫金作家の祝迫義郎さんが出展されます。実は設営中に実物をちょっとだけ拝見させてもらったのですが、相変わらずなかなかシュールな作品で。日曜日から始まっているこちらの展示、他の平面の方の作品も面白そうで、あらためてじっくりと拝見したいと思います。
 
今回の祝迫さんの作品のタイトルは「ぶっそうな世の中 1」。実物よりもちょっと大きいくらいのハンバーガー、下のバンズにハンバーグが2枚、上にピクルス、トマト、レタス、マヨネーズが乗り、トップが戦車の砲塔に。丸い旋回部分とそこから長く伸びる砲。金属的な質感をダイレクトに活かした砲塔部分のリアリティと、金属で作られることでシュールに感じられるハンバーガーの部分(特にレタスやマヨネーズの様子は秀逸!)とがひとつになっているユーモアがたまらない。砲塔がなんとなく動物の顔に見えてくるのは気のせいなのかな、とも思いつつ、アメリカ産牛肉の問題やイラクの治安の問題にも思いを馳せてみたり。
平面作品では、名前を控えてくるのを忘れてしまったのですが、入り口右手の壁に展示されていた油彩の作品のふわっとした色彩が印象に残っています。

美男画展
銀座Cエリア 4/1-4/9 12:00-19:00
日休
ぎゃらりぃ朋 Googleマップ
なぜ今まで
「美人画」はあって「美男画」は無かったのでしょうか…?(DM掲載文より)

コンセプトもユニークなのですが、僕がこの展示が楽しみな理由は、参加される作家が大変興味深いのです。ここ1年のあいだにこちらのぎゃらりぃ朋で個展を拝見して印象深い3名の作家、油彩テンペラ混合技法の村社由起さん、日本画の野口卓矢さん、DMのクレジットでは油彩と水彩の津田やよいさん。それぞれに独特の個性と卓越したスキルとが素晴らしい方々で、こちらの皆さんの新作が観られるのがホントに楽しみ。 もちろん未知の作家も興味津々。津田さんは実際に男性がモデルの絵も描かれてたのでイメージがつくのですが、他の方々がどんな作品を出してくるか、と期待が膨らみます。

 
まず、野口卓矢さんの連作風の美男画から。僕が男だからか、今回展示されているなかではいちばん自然に、気持ちが絵の世界に入り込むことができた気がします。縦長の画面に時節折々の色彩、そこに和服の美男子。やわらかな色使い、イラスト風の軽めな仕上がりもよい感じです。続いて、村社由起さんの作品。テンペラ画1点と鉛筆画2点、そのうち鉛筆画のほうに惹かれました。布に紛れておかれた、装飾が施された鏡に映る美男。薄めの鉛筆の色合いの繊細さが秀逸です。浅野勝美さんの銅版画も見応え充分。まるで映画のワンシーンのような、物語性を秘めた絵。顔だけでなく、手などもていねいに表現されています。津田やよいさんは大きな作品で、その背景の質感に津田さんならではの深みを発揮、上野伸吾さんは画面の立体感のインパクトが強いユニークな作品、成田朱希さんの作品はアーモンド型の大きな目が個性的です。

カンノサカン新作展「シンクロ」
その他エリア 4/1-4/28 11:00-19:00
日/月/祝休
レントゲンヴェルケ
(ヴァイスフェルト)
Googleマップ
とにかくかっこいい作品を製作されるカンノサカンさん。これまでもレントゲンヴェルケで開催された個展や頭上注意展、最近では先日のAランチにも出展されてました。自動車の塗装に使う塗料で作られた鮮やかな色と艶の下地と、その上に展開する有機的な模様。今回の新作展では、DMを拝見する限り、これまでとはちょっと違っていそうです。
 
3/31のプレビューにいってきました。
ここ、ヴァイスフェルト所属のアーティストの作品って「男の子」の感覚を呼び起こされるものが多いです。プレビューにもいらっしゃってたドットの構成の油彩の内海聖史さん、松のオブジェの山本修路さん、長塚秀人さんと惣那光一郎さんといった写真家もそれぞれ「男の子」的なかっこよさ、面白さを備えた作品ですが、今回のカンノサカンさんももちろん言うまでもなく、といった感じで。
これまで拝見してきたカンノさんの作品は、鮮やかな赤やシルバーの地に細かいインレイ風の模様が描かれているものでしたが、今回は下地が白。
・・・白なんです!
白の画面のなかで、増殖するように描かれる模様は、主に入口から左手の作品群が赤、正面右が白、右手が青。そのかっこよさは相変わらずで、奇妙なかたちの細かいドットがぶわっと広がる部分があれば、甲虫の脚部を思わせるパーツのつながりが更なる広がりを画面に与えていたり。至近でその細かさに感嘆し、遠目から全体の構成に見とれたり。それぞれの色彩はいくつかのグラデーションに分けられ、そのコンビネーションも素晴らしい!
いくつか同時に展示されている小品も嬉しい、とにかく必見の世界です。

「電気用品安全法によって消え逝く危険性があるもの展」 a.k.a「電気用品安全法によって消え逝く危険性があったもの展」
渋谷エリア 3/24-4/9   13:00-20:00
月火休
NANZUKA UNDERGROUND Googleマップ
 
結局この「電気用品安全法」ってどうなるのか分かりませんが(いろんな人に話を聞くとホント矛盾だらけなわけですが)、今回はそれをテーマにしたタイムリーなアートの展示が渋谷のギャラリーNANZUKA UNDERGROUNDで行われることを知り、さっそく行ってきました。
単刀直入に、この法律のことを知らなくても充分楽しめます!もちろんそれぞれの作品にはこの法律へのアンチテーゼとなり得るメッセージも込められていたりしますが、作品自体はそれとは関係なく魅力的、ぐっとくるものが多いのです。3人組ユニット「mois」の音の作品、TURBO SONICとiseneehihineeのコラボレーション作品、佃弘樹さんのドローイングなど見応え充分、かなりユニークな体験もできること請け合い。
種明かししてしまうのはあまりのももったいないので、後日あらためてレビューしたいと思います。
そして、この法律についていろいろ考えてみるきっかけになるといいのかな、と。
 
あらためて、それぞれの作品のレビューです。
まず目に飛び込んでくるのは、斉田一樹さん、三原聡一郎さん、むぎばやしひろこさんによるユニット「moids」の「moids」。天井から吊るされたシャンデリア風で、全部で48の基盤が組み合わさってひとつの円になっていて、その下には数多くの赤と黒の電源コードがぶらりと垂れ下がっています。それぞれの基盤にはマイクとスピーカーが装着されていて、それぞれの基盤はマイクとスピーカーが隣り合うように組まれ、例えばこの近くで手を叩くとその音をマイクが感知し、ある一定のタイムラグを経てスピーカーが発音、さらにその音を隣接するマイクが感知して...という具合のシステム。それぞれのマイクの感度が微妙に変えられているので、ピピピピピピ...と続いてそのままフェイドアウトするのですが、その音の連鎖は上質なミニマルミュージックとなっていて楽しい!また、この生々しい部品の集合も美しい構成となっています。
壁に展示されたベニヤ板に描かれた絵。2枚組でそれぞれの中央部にスピーカー、上部にメーターが取り付けられ、大きく開けた口を模した絵が描かれています。これは、TURBO SONIC制作の、内開きの窓型のパネルに、アートユニットisseneehihineeが絵を描いたもの。しかも展示では、このパネルがある場所の窓に設置され、そこから絵を描いていく様子の映像が中央においてあるプロジェクターからオーバーダブで投影されていて、その様子も面白いです。プロジェクターの上に型落ちのモニターが置いてあって、そこで映像のみも観ることができます。かなり刺激的な作品です。
佃弘樹さんのモノクロームのタブロー「1989」、オープンリールのテープレコーダーやチューナーなどさまざまな旧型の電化製品がモチーフに織り込まれ、それがかえって未来的な印象を与える不思議。江田龍介さんの「Stamp PSE」もユーモア溢れる作品。
その他の作品も含め、かなり興味深い作品が凝縮された空間となっています。
・・・ところで、例の法律はどうなるんだろう...。
 

 
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