展力 -Exhibition Schedule-
4月 April
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あるが せいじ 展review up                                                        
現像からの新しいかたち展 ―再構築芸術へのいざない― 小松宏誠review up                                                        
大久保 亞夜子 展review up                                                      
宮崎敬介木口木版画展                                                        
LABYRINTH Daisuke OHBA                                            
永井夏夕展 <鳥の見る夢>                                                      
安岡亜蘭展                                                      
本城直季「small planet」展                                                  
北浦亮子「a fountain」                                                      
田中麻記子展                                              
real point -平面の深化と越境-                                                    
東 悠紀恵 展                                                    
カンノサカン新作展「シンクロ」                                              
 
渚 NAGISA MUSIC FESTIVAL SPRING 2006                                                        
ハルジタク ミヤケマイ展                                                        
百花繚乱〜The BOICE PLANINIG is covered with a profusion of flowers.〜                                                        
現象からの新しいかたち 展 ― 再構築芸術へのいざない ― 鈴木太朗                                                        
 
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「Recommend & Review」では、これから始まる(始まっている)展覧会の中で、面白そうだったり興味があるもの、オススメの展覧会をピックアップしてご紹介していきます。
(随時更新[毎週月曜定期更新]、記事担当:幕内政治 Masaharu MAKUUCHI)

渚 NAGISA MUSIC FESTIVAL SPRING 2006
その他エリア 4/16
9:00-21:00
お台場OPENCOURT Googleマップ
 
 
 
8つあるステージのうち、<雲 Art Gallery>に先日までNANZUKA UNDERGROUNDで開催されていた展示にユニークな作品を出展されていたiseneehihinee(他社比社)がライブペインティングで出演するということで行ってきました。
彼らが登場したのは7時半を少しまわった頃。雨天対応の白のビニールシートがステージ奥に張られ、そこに横長の大きなマス。
ペインティング開始。DJがかける大音量の音の中、黒のマジックを片手に線のひとつひとつをイメージで確認しながら描くペインター。同時にPCで、描かれていく絵にリアルタイムで何やら色づけのようなことがなされていきます。この時点では描かれる絵のそれぞれのパーツを認識していく作業の様子。
顔から始まり、口、首、胴体へとどんどんその姿がはっきりしていくに従って、何やらフューチャ−アニマルのようなキャラクターの姿が画面全体にはっきりと認識できるようになり、描きながら×マークが入れられていった部分を黒で塗りつぶす段階からクライマックスへ突入。突如、画面に投影され始めたペインターの姿。まさに直前の、描いているその姿をライブペインティング続行中の画面に早送りでオーバーダブさせ、まるで現在と過去のふたつの時間が同時に、しかも違うスピードで進行されていくステージの光景、これはかなり強烈にユニークな演出!さらに、今度はミニマムなグラフィックムービーも映し込まれ、絵が完成してペインターがステージを降りてからは、今度は先ほどまでのPCの出番、まさにリアルタイムで作業が行われた絵色が付けられ、色彩までもが未来的なブルーに、そして映像はどんどん変化していく!
映像が画面にオーバーダブされてからエンディングに至るまでの高揚感はかなりのもので、とにかく刺激的なライブペインティングでした。終了後、メンバーに話を伺ったら今回は野外のイベントということもあってか精度的にやや不満なところがあったようですが、それでも充分面白いパフォーマンス、またこの高揚感を体験したいです!

あるが せいじ 展
銀座Dエリア 4/17-4/22
12:00-19:00(L-17:00)
日休
巷房 Googleマップ
 
切り絵、という言葉では到底表せない未来的な感覚。昨年のレントゲンヴェルケでの作品は、細かく切り抜かれてほとんど線しか残っていないような紙がちいさな枠のなかに何層も重ねられて、その立体感は観る角度で景色が劇的に変化します。世界地図を切って陸と海とを分けた作品も興味深かったです。また、先のAランチでの立体作品、1輪の椿の花も印象的。アイデアが突き詰められるとここまで面白くなるんです。
 

ああ、やっぱり面白い...!
今回のあるがさんの作品は、前回の個展での作品の変型とでもいうべきものの他に、花を模した作品、そして異様に精緻な摩天楼のミニチュアのような立体作品が出展されていて、一部を除いて無彩色で統一され、それが空間をアーバンな感じに昇華させているように思えました。
まず、前回の延長にあるような作品。枠の部分のみが切り残された紙を何層にも重ねることで得られる奥行きは健在で、紙に開けられたスクエアが、角度を互い違いになるように重ねられているためにさらに複雑さを増して面白さが倍増!
一方、花を模した作品では、小さなドットの穴が無数に開けられた花弁がていねいに重ねられていて、未来的な優雅さが溢れています。
そして、テーブルの上に置かれた摩天楼。これが、すごい。摩天楼というよりも、渓谷というべきか...とにかく上へ行くに従って積み上がる紙の面積が尋常でなく小さいものになっていて、これをここまで作り上げたモチベーションに感心しつつ、ほんの小さな空間に作り上げられた、実像化されたバーチャルな世界に圧倒されてしまいました。

 

現像からの新しいかたち展 ―再構築芸術へのいざない― 小松宏誠
京橋エリア 4/18
-4/23
11:00-18:30
(L-17:00)
和田画廊 Googleマップ
 
前年度の芸大の修了展示で出展された『浮く冬』。暗い空間に並べられた25本の筒、そのなかを白い羽がふわりと昇降を繰り返し、さまざまなかたちを空間全体に浮かび上がらせる、幻想的なディメンションズアートでした。今回の展示ではこの作品がバージョンアップされたものとのこと。春になって振り返る素敵な『冬』の風景、そしてそこから感じとる未来的なイメージ。
 
昨年度の芸大修了展示でも出展された作品の再発表ですが、前回と今回の一番の違いはスペースの広さ。芸大の中央棟と比べてぐっとコンパクトな空間に、例の漂白された鳥の羽が入った透明の筒が5×5の25本、並んでいました。
入ってそうそう小松さんから直々に「ここがベストポジションなんですよ」と教わった位置にあるイスに座って鑑賞。時にランダムに羽が浮かび上がり、また時には並ぶ筒の羽が揃って浮かんだり...組み込まれたプログラムが繰り返しされていて、その神々しささえ感じる時間と空間にゆったり心をゆだね、目の前の光景を堪能できました。上下する羽の優雅さ、例えばこれがピンポン球のような無機的なかたちだったらまたずいぶんと印象は違ったと思うのですが、「羽」という有機的なものから感じ取れるあたたかさのようなものも感じます。前回よりもコンパクトになったおかげで連動する美しさがより分かりやすく伝わってきてたのも印象的。
そしてもうひとつ。下から当てられる明かりが天井に映り、それが羽の上下によって変化するのがまた美しいのです。
至高のディメンションズアート、もっといろんな場所で体験してみたいです。

大久保 亞夜子 展
銀座Dエリア 4/10
-4/22
12:00-19:00
(L-17:00)
日休
Space Kobo & Tomo Googleマップ
 
まず、入口すぐに展示されている「ギャロの耳」という作品の異色さに目が留まってしまいました。耳の形を相当にデフォルメしたような作品で、それがそのまますごくかっこいい。
続く作品は、ほぼすべてがペンによるイラスト(大久保さんが出されているマンガの原画だそうです)がずらりと並んでいたのですが、それらのほとんどに人が登場し、さらにその人々はすべて顔の部分に的のような模様が入っているというもの。そうなっているだけですごく妙な感じがするのですが(顔を描くと目がどうしても目が顔の部分に向かってしまうから、それを避けるのが目的)、それをあっさりと凌駕するほどの画力と構成が素晴らしいです。子どもからお坊さんなどさまざまな人々が描かれていますが、なかでもベースを弾く人の絵が印象的で。続く17日から同会場で始まる展示は、【泡沫】がテーマとのこと。こちらもかなり興味深いです。
 
先週の【予兆】は無彩色の世界でしたが、続いて開催された【泡沫】は色付いた世界でした。
さまざまな大きさやかたちの色紙、それぞれの紙(たぶん紙だと思います)には金の縁が付けられ、そこに例によって顔面に的が描かれた人のポートレートや、そういった人が登場する不思議な雰囲気のイラストが描かれています。黒のペンが使用されているのも前回と同じですが、背景がカラフルで、なかには渋い色調が印象的なものも。そこへ速さをイメージするようなケレン味のない線が引かれていたりして、それが絵の世界をより未来的な方向へと押し進めているように感じられました。
顔の表情が分からなくても、セリフがなくても、ひとつの絵から物語のひとつの場面が自然に思い浮かぶ説得力に、今回も感服です。
大久保亞夜子さんのホームページ:http://happytown.orahoo.com/aven/
 

宮崎敬介木口木版画展
南青山エリア 4/10-4/22 11:00-19:00
(L- 17:00)
Pinpoint Gallery Googleマップ
 
木口木版の面白さが存分に伝わってくる展示です。
描かれているのは大人のファンタジーといった感じのもの。女性や子どもが登場し、太い幹の木々や海岸などの風景、あるいはもっと空想上の風景と共に描かれています。小品が並んでいますが、とにかくその細密な線による構成は圧倒的。銅版画とも、普通の木版画とも違う独特な味わい。そしてこの細い線の集まりが凸版であることの驚き。
空の光の加減や森の奥行き、人の顔の表情や手の仕草、模様のように挿入される布の質感などがていねいに表現されていて、見応えは充分です。

LABYRINTH Daisuke OHBA
六本木エリア 4/11-4/28 11:00-19:00
日/月/祝休
magical, ARTROOM Googleマップ
 
昨年まで同じ場所にあったHIROMI YOSHIIでのグループ展と、昨年の夏のスパイラルホールでの展示でかなり気になっていた大庭大介さんの個展、これが相当に面白い!
大庭さんというと、僕はまずギリギリのコントラストで描かれるシルエットの平面作品を思い浮かべるのですが、今回の個展では、その系統の作品はひとつの壁で展開されています。パステルカラーの淡い色彩、しかし照明の角度次第ではそこに加えられたパールカラーの効果でてらてらと輝いて見え、それが妙にアバンギャルドな印象です。
その向かいには、何かどす黒い液状のものでコーティングされたトロフィーの写真。
背景が取り除かれた画面にそういうトロフィーがひとつ鎮座しているだけ、しかしその情報量の少なさのせいで、より画面に意識が吸い寄せられます。そして、見逃してほしくないのは、奥に設営されたスペースで展開される映像作品。これがかなり面白い!わざわざ黒のブロックと黒の壁を使って暗いスペースを出現させ、そのなかで等身大の映像を観ながら体験する感覚は相当に刺激的。

ハルジタク ミヤケマイ展
銀座Aエリア 4/5-4/15 10:00-19:00
日休
村越画廊 Googleマップ
 
なんとまあ、遊び心に溢れているんだろう...と心から嬉しくなるような作品でいっぱい。
いわゆる伝統を汲んでいるところもあるように思えれば、いかにも「昭和」なレトロっぽさもあり、そしてかなり現代的な感覚も。とにかく作品のひとつひとつにユーモアがあって、やわらかさがあって。
ほんとにさまざまなスタイルの作品が展示されていました。なかでもやはり掛け軸が面白い!蛸が気持ちよさそうに湯舟に浸かっているようで実はそこはタコやき器の上だったり、なんとも今風なモチーフが挿入されて笑える風神雷神など。それぞれの絵がていねいな線とふわりとしたトーンで描かれていて、 コミカルな絵柄の楽しさを味わった後は絵そのものを堪能。
ほかに、さまざまなかわいい絵柄が楽しい扇子、いろんなものが差し込まれていかにもめでたい熊手、こちらもコミカルな柄を採用され、金属のシックな質感で再現した渋い明かりなど。ひとつひとつがかわいい、素敵な展示でした。
ミヤケさんの次の個展は九段下のギャラリー册だそう、楽しみです!
 

 
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