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ある逸話−3
天下を取った太閤秀吉の権勢は壮大無辺であった さすがの千利休も家来でしかなかった しかしながら或る日のこと 秀吉は心配になって利休を呼んで言った 何故か解らぬが、余は或る茶器に心奪われておる その茶器は心安らかに定める茶器じゃ 余はそれを欲しい 利休は聞いた いかなる茶器ですか 秀吉曰く その茶器は、 余が心晴れぬ時には悦びを与え 悦びにある時には悲しませるものだ 利休は一旦下がった 翌日 利休は望みの茶器を持参した その茶器にはかく銘が彫られてあった 「これもまた過ぎ去る」 豊臣釈猿才秀吉入滅の際の一句 露とおち 露と消えにし 我が身かな 浪花の事も 夢の又夢 これも又過ぎ去る
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きのこ雲
あれは 熱い日の朝でした 陽のひかりが やけにまぶしく思った瞬間(とき) 無言の響きが からだに感じましたピカドンが この国の一番長い日をつくりました 空に大きなきのこ雲
あれは 静かな夏の朝でした 蝉の鳴き声が いやにはかなく止んだ瞬間(とき) 鷲の雄叫びが 鼓膜を突き抜けました お前たちは 一夏(ひとなつ)だけの蝉と言ってます 空に大きなきのこ雲
あれから 長い年月(としつき)が経ちました 忘れかけていた 悪夢が蘇ってきた瞬間(とき) また嫌な予感が 胸に囁きました ふたたび鷲が もう一回ピカドンと叫んでます 空に大きなきのこ雲 やっぱり!やっぱり! やっぱり
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