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詩集 自然の叫び
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[詩集 夕焼けの死] [詩集 夢の中の旅] [詩集 自然の叫び]

copyright.gif 詩集  自然の叫び

新田論詩集自然の叫び
  

発行所:株式会社エムイーシー

本の注文のページへ定価 \1,200.-(税込)
  A5変形  106ページ  ソフトカバー

自然は今、あっちこつちで人間に叫んでいるように思えてなりません。
「いい加減にしてくれ!」
「苦しいじゃないか、そんことをしたら!」
「お前たちだけの地球じゃないぞ!」
そして遂には、地球の意識からも、悲鳴の叫びを発せられているように思います。
いや、ひょっとしたらそれは叫びではなく、我々人間に対する警告かも知れません。



はじめに

自然は人間のためだけに在るのではない

石にも水にも自然は語りかける

もちろん動物には深い愛情を自然は注ぐ

それなのに人間は自然にこちらを向けと叫ぶ

自然は時には優しく人間の言う通りにする

すると人間はすぐ調子に乗る

自然は忍耐強い

人間は調子乗り

その狭間で他のものは泣いている

いろいろな叫びをあげながら泣いている 

平成13年11月3日 新田 論
 


(最初の叫び) 自然の叫び

朝 わたしは 目が覚めると 最初にすることは ペンを取ること

人が産まれるとき 最初にすることは おぎゃーと息をすること

わたしにとって ペンを取ることは 息をするのと同じこと

赤ん坊が おぎゃーと息をするときは 無意識だ

わたしが ペンを取るときも 無意識だ

赤ん坊が 息をするとき おぎゃーと発する音は自然の叫び

わたしが ペンを取ると 湧いてくる音も 自然の叫び

今 わたしは まだ汚れを知らない二才の赤ん坊

赤ん坊は二才にもなると 知識という垢に染められる

知識の垢は 赤ん坊から おぎゃーという自然の叫びを奪い去る

いずれわたしも 垢に染められ 自然の叫びの音を奪い去られる

そのとき わたしは ペンを置く

だが 自然の叫びを 聞くことができる 今の幸せを味わおう
 


(最初の叫び) 自然の叫び

(第二十六の叫び) 根の音

(第二の叫び) 森と林の叫び

(第二十七の叫び) おとなの輝き

(第三の叫び) 海鳴り

(第二十八の叫び) ごきぶりの唄

(第四の叫び) 風

(第二十九の叫び) 至福と恍惚

(第五の叫び) 年寄りの冷や水

(第三十の叫び) 能面の笑い

(第六の叫び) 不死山が叫ぶ

(第三十一の叫び) 星の瞬き

(第七の叫び) 沈黙の叫び

(第三十二の叫び) 秋の声

(第八の叫び) 蝉の叫び

(第三十三の叫び) 知識の刷る音

(第九の叫び) 海のこだま

(第三十四の叫び) 驕れる者の悲鳴

(第十の叫び) 山の唸り

(第三十五の叫び) 地球のマグマ

(第十一の叫び) 猿の言葉

(第三十六の叫び) 無知なる叫び

(第十二の叫び) 雨の音

(第三十七の叫び) ライオンと鷲

(第十三の叫び) 沈黙の音

(第三十八の叫び) 地球の叫び

(第十四の叫び) 砂漠の波

(第三十九の叫び) 高貴な鷲?

(第十五の叫び) 死の谷の沈黙

(第四十の叫び) 秋花火

(第十六の叫び) 死の足音

(第四十一の叫び) 心の摩擦

(第十七の叫び) イエスの怒りの鞭

(第四十二の叫び) 虫の音

(第十八の叫び) イエスの叫び

(第四十三の叫び) 磯部の社

(第十九の叫び) モハマッドの学び

(第四十四の叫び) 三途の透明橋

(第二十の叫び) 臨終の美

(第四十五の叫び) 源流の滴

(第二十一の叫び) 産声

(第四十六の叫び) 朝の変化

(第二十二の叫び) 蟻の言葉

(第四十七の叫び) 遠い声

(第二十三の叫び) 鶴の大声

(第四十八叫び) どぶの音

(第二十四の叫び) マッターホルンの孤独

(第四十九叫び) 狸か狐かどぶねずみ

(第二十五の叫び) 石の音

(最後の叫び) いよいよ来た


(最後の叫び) いよいよ来た

地球がまわっている

音速の1.5倍の速度でまわっている

あなたも音速以上の速度で動いている

宇宙飛行士があなたを見た

すごいすごいと叫んでいる

あなたが音速以上の速度で飛んでいる

だけどあなたは気づいていない

いよいよ来た気づく時がいよいよ来た
 


おわりに

「自然の叫び」は私が一番気合を入れて書いた詩集であります。

(はじめに)の詩で書きましたように、自然は今、あっちこっちで人間に叫んでいるように思えてなりません。
「いい加減にしてくれ!」
「苦しいじゃないか、そんことをしたら!」
「お前たちだけの地球じゃないぞ!」
そして遂には、地球の意識からも、悲鳴の叫びを発せられているように思います。
いや、ひょっとしたらそれは叫びではなく、我々人間に対する警告かも知れません。

                 平成13年11月3日  新田 論
 

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