菊田裕樹(聖剣伝説2)


 最近、日記にも書いていたので、何となくわかってらっしゃると思いますけど、ゲームミュージックです。
自分で初めて買ったゲームというのが、スーパーファミコンの『ドラゴンクエスト5』で、ゲームデビューとしては
かなり遅かったわけです。まぁ、ファミコンとカセットを借りてやってたことはあるんですけどね、買ったのは
スーファミだったわけです。
 ドラクエも5までやってしまうと、他は何があるか知らないし、近所のガキんちょに「なんかない?」と聞いたところ、
ファイナルファンタジーシリーズを薦められましたが、当時天野喜孝の絵が苦手だったのと、なんだかとっても難しそう
だったのとで、ちょっと敬遠していました。それなら自分の足で、ということで探しにファミコンショップへ行ったのです。
その、ファイナルファンタジーシリーズ以外は、何もわからなかったので、どうしようかと思いました。「とりあえず
何かRPGを買おう」と思ってRPGのコーナーへ行き、そのパッケージの美しさに惹かれて買ったのが『聖剣伝説2』
です。箱がグリーン一色で目立ったんですね。そのパッケージには聖剣伝説の世界を支える、マナの木が描かれていて、
絵を見るのが好きな私は、人目で惚れてしまったのでした。
 
 さて、買って帰って、さっそく本体をスーファミにセットしてオープニングを見ました。
 今でも、私はこの時の驚きと感動をよく覚えています。
 あのパッケージのマナの木が、下の方からちょっとずつ画面一杯に表示されていくのです。その木を下から眺めている
背を向けた主人公たち3人と、マナの木が画面一杯に表示されると画面の右から赤い鳥(フラミンゴかなぁ?)が飛んでくる
ものでした。その画面が表示されるまでに流れる曲が、今ここで流れている『天使の怖れ』です。
 今までドラクエと、過去にスーパーマリオくらいの画面しか見たことのなかった私は、そりゃもう驚きました。
 決してドラクエをけなすわけではないのです。とても素晴らしいシリーズだと思いますし。でも、申し訳ないですが技術
の差は歴然としているように思いました。緻密な絵の表現と、そして音色。これがドラクエと同じスーファミのカセットから
出ている音なのかと。
 そのオープニングを見て、聞くだけで、どんな世界がそのカセットの中に詰まっているのか、なんとなくわかった気が
しました。そして、その期待は裏切られませんでした。
 
 ゲームの内容はまた他で語るとして、音楽です。
ここのコーナーの扉でも話したように、私はイージーリスニングといういわゆるBGMが好きな人間ですので、このゲーム
音楽はショッキングな出会いでした。スーパーファミコンだというのに、なんて透明感のある音色。その透明感に似合った
哀しくて儚げな音楽とストーリー!! もう、自分的にはものすごくハマったわけです(笑)。
 ゲームでこんな完成度の高い音楽使っているということと、こんなストーリーが見られるということに感謝しました。
 
 ゲームを始めてすぐ、CDアルバムを買いに行きました。出てからだいぶ経っていたようなので、ショップにはオリジナル
サウンドヴァージョンとアレンジヴァージョン、両方並んでいたので、両方買いましたよ。今でもお気に入りの2枚です。
ゲームミュージックとしておいておくのはもったいない! 
 これを見ている人でわかる人がいるかはわかりませんが、私が好きなのは、ここでも紹介する『天使の怖れ』、フィールド
でかかる『君は海を見たか』、砂漠のフィールドでかかる『熱砂の秘密』、フラミーに乗っているときかかる曲2曲『未知へ
の飛行』(マナの要塞浮上前)、『予感』(マナの要塞浮上後)、ルサ・ルカの神殿でかかる『祈りと囁き』等、ほとんどが好きで
困ってしまうほど(笑)。BGMが苦にならない人なら、ぜひ聞いてみて欲しいです。
 ピアノのエコーのかかり方とか、鐘の音など、ゲーム音源とは思えません。
アレンジヴァージョンの方は、オリジナルヴァージョンを分解してつなげ、46分少々で一曲になっている、ストーリー味
あふれる一枚になっています。
 階段を駆け下りる音や、時々こちらがラジオから聖剣伝説の世界にチューナーを合わせてみるような音など、演出も凝って
います。リズムもハイテンポで退屈しません。最後、緑の戻った水辺でストーリー(音楽)が終わります。水に飛び込む二つの
音は、きっとランディとプリムのものでしょう。
 
 後でわかってきた事ですが、スクウェアのゲーム音楽作家さんたちは、有能揃いですよね、本当に。
 
 ファイナルファンタジーシリーズをやろうと決めたのは、この直後です(笑)。
 
 
 
 
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