シェイクスピアの音楽
    /ミュージシャンズ・オブ・ザ・グローブ

シェイクスピアの戯曲に登場する音楽を集めたアルバム。音楽監督のフィリップ・ピケットはリコーダー奏者だけにリコーダーも頻出。滅法楽しい16〜17世紀イギリスの音楽。

曲目;

シェイクスピアの音楽
1.不詳:ひいらぎの実 *
2.不詳:ダフネ *
3.不詳:わたしのロビンは緑の森に逃れて *
4.不詳:つま先をくすぐれ *
5.トマス・モーリー:好いた同志の彼氏と彼女 *
  (「お気に召すまま」第5幕第3場)
6.不詳:ケンプのジグ
7.ジョン・ウィルソン:もう要りはせぬ、あの唇は
  第1節:「尺には尺を」第4幕第1場
  第2節:ジョン・フレッチャー?
8.ジャイルズ・ファーナビー:優しくいとしいロビン
9.ロバート・ジョーンズ:さようならいとしい女よ
  (「十二夜」第2幕第3場に挿入)
10.ジョン・ダウランド:タールトンの復活
11.不詳:持て、靴屋の紐を *
  (「ヘンリー4世、第2部」第5幕第3場)
12.不詳:あなたのまことの恋人を見分けるすべは(ウォルシンガム)
  (「ハムレット」第4幕第5場:オフィーリア)
13.不詳:ウィルシンガム(アントニー・ホルボーンによるリュート用編曲)
14.ロバート・ジョンソン:帰ってくれ
  (「冬物語」第4幕第4場)
15.モーリー:ラ・コラント(クーラント)〜コンソート・レスンズ第1巻 *
16.ウィリアム・バード:ラ・コラント(クーラント)
17.ジョンソン?:きけ、きけ、ひばりが
  (「シンベリン」第2幕第3場:楽師)
18.モーリー:ラ・ヴォルタ〜コンソート・レスンズ第1巻 *
19.同:ラ・ヴォルタ(バードによる編曲)〜コンソート・レスンズ第1巻
20.不詳:あわれなあの娘は楓の木のそばで(柳の歌)
  (「オセロー」第4幕第3場に挿入:デズデモーナ)
21.不詳:ロビン
22.モーリー:おお、わたしの愛する人よ
  (「十二夜」第2幕第3場:フェステ)
23.バード:おお、わたしの愛する人よ
24.ジョンソン:五尋の海の底に
  (「テンペスト」第1幕第2場:エアリアル)
25.ジョンソン:蜜蜂が密を吸うところで
  (「テンペスト」第4幕第1場:エアリアル)
26.モーリー:彼女は私の過ちを許してくれるだろうか〜コンソート・レスンズ第1巻(ダウランド?) *
27.同:蛙のガリアルダ *
28.同:わが窓辺を去りて(リチャード・アリソン) *

Total Time: 68:24

[ボーナスCD]
ベン・ジョンソンの仮面劇「オベロン」
1.ファンファーレ
2.大地が海に溶け(華やかな音楽と歌)
3.ダルシーナ(喜び跳ねるサチュロスの踊り)
*
4.この祝福された夜にまだ(リュート・ソング)
5.諸侯たちのマスク・ダンス[仮面の踊り]
6.いや、いや、ここにいてはならぬ(リュート・ソング)
シェイクスピアの音楽
7. ダフネ(ブロークン・コンソート) *
8.おお、わたしの愛する人よ(リュート・ソング)
9.ロビン(リュート)
10.好いた同志の彼氏と彼女(二人の歌手とコンソート) *
シェイクスピア時代のロンドンのバラッド
11.パッキントンのパウンド(ハープシコード)
12.ディドーはカルタゴの女王(リュート・ソング)
13.ゼリンガーのラウンド(ブロークン・コンソート) *
魔法の島(王政復古時代の「テンペスト」の音楽)
14.勇壮なジグ
15.岩の上の静かな音楽 *
16.ネプトゥヌスとアムピトリテのマスク
17.トリトーンとネーレーイスの踊り
18.五尋の海の底に
パーセルのシェイクスピア
19-20.オベロンの誕生日のためのシンフォニーと合唱(抜粋)
トマス・リンリーのシェイクスピア頌歌
21.おお、だが突然なんという暗さが(レシタティーヴ)
22.あの青い炎の淡い光で(四重唱)
23.見よ、薄暗い洞穴のむこうに(レシタティーヴ)
24.うなりをあげるとどんあ烈しい風が(合唱)
25誰のためにあの青白い炎で(レシタティーヴ)
コヴェント・ガーデンにおけるシェイクスピア
26.ほら、スパルタ種の猟犬はみな(「夏の夜の夢」) **
27.さあ、わたしといっしょになって(「間違いつづき」) *
28.行け、妖精たちよ(「夏の夜の夢」) **

Total Time: 63:52

* はリコーダーの登場する曲、 **はトラヴェルソの登場する曲です。耳での判断なので、リコーダーとトラヴェルソを間違えているもの、また、聞き逃しなどあるかも知れません。

演奏者;

ミュージシャンズ・オブ・ザ・グローブ
フィリップ・ピケット(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

リビー・クラブトゥリー、レイチェル・エリオット、メレディス・ホール、ジョアン・ラン、ロザリンド・ウォータース(以上、ソプラノ)
ジャネット・エイガー(メゾソプラノ)
ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)
ヅェイコブ・ヘリングマン(リュート)
ゲアリー・クーパー(チェンバロ、ヴァージナル)

 

録音;

1995.4 ロンドン

製品;

PHILIPS PHCP-11202
\3,059(税込、ボーナスCD付き

備考;

シェイクスピアの戯曲が上演されたグローブ座があったロンドンのサウスバンクに、1997年、シェイクスピア専用劇場「ニュー・グローブ座」が再建されました。ミュージシャンズ・オブ・ザ・グローブは、このニュー・グローブ座付きの音楽団体。音楽監督のフィリップ・ピケットは、古楽に造詣の深いリコーダー奏者です。

シェイクスピアは、音楽史上ではちょうどルネサンスとバロックの端境期に生きた人でした(1564-1616)。シェイクスピアの戯曲は、今日の演劇のイメージとはやや異なって、今でいうミュージカルに近いものだったようです。台詞もリアルさを追究するというより朗誦的なものだったと、どこかで読んだ記憶があります。このアルバムは、シェイクスピアの戯曲に登場する、あるいは、登場した可能性のある歌や舞曲
を集めたものです。

劇音楽といっても、今日のオペラや映画音楽のようなものものしく大仰なものではなく、今の私たちの耳には軽く快く響きます。冒頭のリズミカルな室内楽を聞いた途端に、イギリス古楽の楽しさと美しさに引き込まれます。同じメロディを他の作曲家がアレンジしたものなども収録してあって、大いに楽しめるアルバムです。

リコーダーの出てくる曲目には、* をつけておきました。耳での判断なので聞き落としがあるかも知れません。また、リコーダーの音色、とりわけルネサンス・モデルの楽器は、トラヴェルソと間違えやすく、トラヴェルソと判断したためにチェック漏れが生じるとつまらないので、トラヴェルソと思われるものには ** をつけておきました。でも、 * のものでも、実はトラヴェルソというのもあるかも知れません。判断にあまり自信はないです。

リコーダー奏者についての記載はありませんが、当然、ピケットが吹いているはずです。

ボーナスCDとして、オマケが1枚ついています。ミュージシャンズ・オブ・ザ・グローブがこれまでにリリースした7枚のアルバムからの抜粋です(7枚のアルバムにはこの『シェイクスピアの音楽』も含まれていますので、その分は音源がダブっています)。 (O)

リリース:2000.6.24