ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ
「ほらっ!汚れが全然落ちてないじゃない!」
「もっとしっかり舐めなさいよ!」
パンッ!
さくらの裸の背中にズベ公の罵声が飛び、激しくさくらの尻を叩く。
「ひっ、あっ」
「わんっ!」
さくらが、顔をあげ服従の犬語を吠える。
先程、自らの菊座を蹂躙しつくした男の性器の汚れをようやく舐め清めたさくらだったが、
「あんたが汚い汁を撒き散らしたおかげで、皆の靴が汚れちゃったのよね〜」
というズベ公の一言で、三下どもの履き古した臭くて汚い靴を全部、舌できれいにするよう命じられたのだ。
帝国歌劇団の新人アイドルは、三下ども一人ひとりの前に素っ裸で犬這いになり、懸命に桃色の舌を動かす。
以前の凛々しくも可愛らしいさくらの面影はどこにもない。
そこにいるのは、あまりにも激しい虐めと苦痛に屈服した哀れな負け犬の姿である。
さくらは、栄光ある花組の隊員から確実に家畜奴隷に変貌しつつあった。
「犬っ!目をつぶるんじゃねぇっ!」
「ちゃんと、ご主人様の顔を見つめながら舐めるんだよっ!」
「わんっ!」
ぺろっ、べろっ、べろっ、ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ、………………………
「よしっ!次ぃっ!」
「わんっ!」
ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ、………………………
「よしっ!次ぃっ!」
「わんっ!」
5人目のチンピラは素足に草履を履いている。
彼は草履を脱ぎ、さくらの顔に臭い足先をつきつけると
「おらっ!指の股まできれいにするんだぜっ!」
と、可愛らしい口の中に悪臭を放つつま先をこじ入れ、無理やり口にくわえさせた。
「んがぁっ」
さくらが豚のようなうめき声をあげる。

さくらは、目を白黒させむせ返り「ふぁいんっ!」「ふぁいんっ!」と珍妙な犬語を連発する。
順番を待っているギャラリーは、美しい家畜女優の無様で惨めな様子を眺めては大笑いする。
「おえっ …… おえぇぇっ」
のどの奥を足指で突かれたさくらは、口からよだれを滴らせ、逆流する胃液を必死に我慢しつつも
なんとか猛烈な吐き気を押さえ込んだ。
「おいおいっ!こんなところでゲロなんてしやがったらただじゃおかねえぜっ!」
「大丈夫よ、このメス犬はきれい好きみたいだから全部お掃除してくれるわ」
「ねえ〜糞犬さん!」
ズベ公は、なおもせき込んでいるさくらの髪を掴み引き寄せると、顔をのぞき込む。
「けほっ …… く ……わんっ!」
さくらの顔は涙とよだれと鼻水でぐしゃぐしゃになっている。
「あらあら、せっかくの美人が台無しねぇ」
「うふふ … 」
女はなにかを思いついたようだ。
「おいっ!三吉!こっちにおいでっ!」
女は後ろを振り返ると、部屋の隅でこちらの様子をじっと見ていた少年に声をかけた
しかし三吉と呼ばれた少年は、おどおどとするばかりで近づこうとしない。
「おらっ!とっとと来やがれっ!」
チンピラの一人がいらついた怒鳴り声をあげる。
男は、怒鳴り声にびくっと体を震わせると慌ててこちらに近づく。
年は14才から15才位であろうか。
顔のニキビが思春期を証明するかのように顔中にできているが
栄養が行き渡っていないがりがりに痩せた貧相な体と低い身長で、見方によっては
小学生の高学年といっても通るであろう。
大戦後町に溢れた浮浪児といったいでたちである。
さくらは、その少年を一目見るなり顔色を変えた!
「あ…あぁっ!さ…三吉くんっ!」
さくらは、くりんとした大きな目を見開き、言葉を封じられていることすら忘れ、叫んだ。
「み、見ないでぇっ!」
「み、惨めなさくらを みないでよぉっ!」
「う、うええええん!」
「みないでっ!みないでえぇ〜!」
「ひ、ひいぃぃいん!」
「ひいいい〜んっ!」
さくらは、今までため込んでいた羞恥を一気に放出したかのように顔を真っ赤にさせ、身をよじり
顔を両手で隠して泣きじゃくる。
実は、さくらと三吉は顔見知りなのだ。
かつて三吉は帝国劇場お抱えの庭師の見習いとして、ちょくちょく劇場に出入りしていた。
しかし、田舎訛りが抜けず仕事の覚えも悪い三吉は、仲間達から馬鹿にされ仲間外れになっていたのである。
劇場の中庭の片隅で泣いている三吉をみかけたさくらは、三吉にやさしく声をかけた。
そして、庭師の親方に掛け合い三吉へのイジメをやめさせるよう進言したのである。
従来がお人よしで、快活な性格のさくらは、ことあるごとに三吉の失敗をかばい、励ました。
そして、三吉は自分のような者にやさしく接してくれるさくらをまるで女神のように崇拝して
いたのである。
「い、いゃああああ〜っ」「みないでえぇ〜」
「うぇっ、うえ〜ん」「うえ〜ん」
「うえ〜ん!」「うえ〜ん!」
さくらは肩を震わせ、いやいやをするように首を左右に振り、子供のように泣きじゃくる。
知り合いに自分の惨めな姿を見られたことが、よほどショックだったらしい。
ここで見ず知らずの人間に屈服し嬲られ尽くされても、所詮、密室の中の出来事ですむが、
外部の人間、ましてや、自分のよく知っている者に最高に無様で惨めな姿を見られてしまったのだ!
たとえクロノス会から開放されたとしても、もう、さくらは二度と舞台には立てぬだろう。
(ああっ、見られてしまった、悪漢どもに屈服し、最低の生き恥を晒している姿をっ!)
(ううっ、恥ずかしい!恥ずかしい!恥ずかしい〜っ!)
三吉は呆然として、泣き叫ぶすっぱだかの帝劇のアイドルを眺めている。
パン!パン!パン!
ズベ公が両手をたたきさくらに声をかける。
「ほらっ!感激の御対面は終わりだよっ!」
「さっさと犬に戻りなっ!」
「チンチンして新しい御主人様に御挨拶するんだよっ!」
「うえ…ひっく、ひっく」
さくらは答えない。
うつむいて、しゃくりあげている。
ぱあんっ!
三下の一人がさくらの頬を思いっきりビンタする!
「おらっ!返事はどうしたぁっ!犬ぅっ!」
「… … …」
その場にさくらは頬を押さえ崩れ込むが、唇を噛み嗚咽を堪えるばかりで押し黙っている。
「この…!」
男はさらにさくらを打ち据えようと片手を振り上げる。
そのとき、さくらは爆発した!
「ひいいいいいいん!」
「もういやっ!もういやようっ!」
「殺してっ!あたしを殺してっ!」
「もうどうなってもいい〜っ!」
「ひっ!ひっ!ひいいいいいんっ!」
「ひい〜んっ!」
さくらは、身をよじり、髪を振り乱し絶叫する!
完全なヒステリー状態だ。
三下どもは顔を見合わせ苦笑いする。
この状況で調教を行うのは好ましくない。
舌をかまれてこんな最高の美畜を失うわけにはいかないし、精神に異常をきたす場合もある。
そして、そんなことになったら彼らも厳しく処罰されるのだから。
男の一人がズベ公に目配せする。
彼女は、軽くうなずくと嗚咽を続けるさくらに近づいた。
「よしよし、今日のところはこれで勘弁してあげるわ」
「よく頑張ったわね」
そっとさくらの肩を抱く。
「う、うえええっ!うええええっ!」
さくらは、涙と鼻水で顔をくしゃくしゃにさせ、さらに激しくしゃくりあげる。
「お尻にお薬を塗ってあげるわ」「痛かったでしょう」
そう、さくらの耳元でやさしく囁くと、ズベ公はバックから軟膏を取り出した。
彼女は、さくらの尻を軽く持ち上げて、傷ついた肛門にそっと薬を塗りだした。
さくらは泣きながら、なすがままになっている。
「中も傷ついてるみたいね、さくらさん、お尻の力を抜いて頂戴」
軟膏がさくらの肛門の奥深くまで塗り込まれていく。
(ふふふっ犬女優さん、実はね、今日はまだ終わりじゃないの。)
(これから、たっぷり生き地獄を味合わせてあげる!)
ズベ公がそんなことを考えているとは夢にも思わず、さくらは冷たい軟膏が
傷ついた腸壁に塗り込まれていく感触にあえぎつつ、急速に冷静さを取り戻しつつあった。
(よかった、今日はこれで開放される)
(冷静に考えれば、三吉くんがここにいるということは、私に味方ができたってことじゃない)
(今にきっと脱出してみせるわ、三吉さんにも協力してもらわなくっちゃ)
さくらは涙にぬれた顔をあげ、三吉と目を合わせる。
三吉が唇を噛みしめて目を逸らす。
しかし、この後、この二人はとんでも無い運命を辿る事になるのである。
帝畜犬組第二話「菊花無残-後編-1終わり」
さくらの犬修業2-4<後編-2>に続く