さくらの犬修業1

「ほら、バカ犬っ!もっと尻を振って尻尾を動かすんだよっ!」

大帝国劇場の中庭に奇妙な光景が展開されていた。カン高い声で怒鳴っているのは、なんともさえない風貌の小男

である。怒鳴られているのは、年端もいかぬ一人の少女のようだ。

しかし、驚くべきは少女の格好である。

少女は、身に何も着けていなかった。

少女は、素っ裸で、犬這いになりむきだしの尻を振っているのだ

彼女に許されているのは桃色の足袋と、真っ赤な大きいリボン、よく見るとほっそりした首に頑丈そうな大型犬用の

首輪をさせれている。そして、少女の尻には‥‥‥

尻尾が生えていた もちろん人間の尻に尻尾などあるわけはない、その尻尾の先は張り型に

なっており、少女の肛門に挿し込まれているのだ

可愛らしい顔立ちをした少女の栗色の瞳は涙で潤み、あまりの惨めさに頬を桜色に染め、肩は羞恥で震えている。

しかも、まるで本物の犬のように桃色の舌を唇から突き出し、唇の端からは涎まで滴らせている。

少女の象牙のような肌にきらきらと汗が光る。形のよい乳房に、申し訳程度に顔を出しているピンク色の乳首も、

まだ男も知らぬであろう紅鮭色のたおやかな秘所も、あますところなく陽光のもとに晒されている。

そう、少女の名は「さくら」、歌劇団での舞台の上の彼女を知る人が、こんな光景を見たら卒倒するであろう。

凛々しく、爽やかな帝劇の庶民派スターが信じられぬほどの無様で惨めな生き恥をさらしているのだ。

無論、好き好んでこの様なことをするわけもない。

さくらは健気にも、いっしょに捕らわれた仲間の命を救う為、死ぬほどの恥辱に耐えているのである。

しかし、彼女にも限界が訪れた。

花も恥じらう乙女である。こんな陰惨な調教にいつまでも耐えられるわけがない。

さくらは、不意に体を震わせ泣き崩れる。

ああぁっ!も‥もういやぁ!」「こ、こんな惨めな‥惨めなかっこうさせないでぇ〜!」

パァンッ! 男の平手打ちがサクラの頬を捉えた!

ひいぃっ!

「馬鹿っ!この犬っころがっ!またしゃべりやがった!」

「てめぇは犬なんだよっ!」「犬が人様の言葉をしゃべるかっ!こら!」

「さっき教えた通りにほえてみろっ!この犬っ!」

「ひぁ‥わ、わんわん、わ‥‥ううっうえ〜ん
さくらは、あまりの惨めさに子供のようのに泣きじゃくる。

「えっ、えっ、えっうえ〜ん、うえ〜ん」

ガツッ! 男は、いきなり、さくらの尻に生えている尻尾を蹴り上げた!

「‥‥!、うびゃああああっ!」

さくらはあまりの激痛に一瞬、金魚のように口をぱくぱくさせ、そしてあられもなく絶叫した。

無理もない。しっぽ付きの張り型が、さくらの肛門にめり込んだのだ。

さくらは前につんのめり、尻を高々と上に突き出した格好で地面につっ伏した。

大股開きで尻を上げた陰部丸出しの無様な姿は、つぶれた蛙のように惨めな格好である。

男は、尻をひくひく痙攣させ白目を剥いている哀れなメス犬に怒鳴りつける。

「この馬鹿犬っ!犬がそんな鳴きかたするかぁっ!」

この前教えた<犬語>をもう忘れちまったのかよ!

男はさらに、さくらの尻を蹴り上げようと足を振り上げる。

「ひいぃっ!き、きゃんきゃんっ!」

「きゃいんっ!きゃいんっ!」

「きゃう〜〜〜〜〜〜ん!」

さくらは、必死で跳ね起きると!狂った様に「痛いとき、苦しいときの犬語」を絶叫した。

さらにさくらは腰をくねらせ、尻尾を振り立てつつ男の足下にすりよる。

「くう〜ん」「くうぅ〜ん」
さくらは、「許しをこう犬語」を鼻声で連呼し、上目遣いのおびえた目で男を見上げた。

「そうそう、やればできるじゃねーか」

「だけど、お前は犬としての自覚がまだまだたりねーみてぇだなぁ」

男は懐から鋼線入りの一本鞭を取り出した。さくらの瞳が恐怖で見開かれる。

「くう〜ん」「くうぅ〜ん!」

さくらは、さらに男に許しを請い、狂った様に尻を振り立てた。恥も外聞もない。

「だめだなぁ、やっぱり畜生には、体に覚えさせねぇとなぁ」

男は嬉々として鞭をかまえ、さくらに思いっきり振り降ろす!

「ぎゃっ‥い〜〜〜〜ん!」

帝劇の中庭に、さくら犬の奇妙な鳴き声が何度も何度も響き渡る。

第一話完

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