帝 国 家 畜 団
犬組日誌スペシャル
絵物語「サクラ犬のお散歩」〜

その3

「あっ、そうだっ!」

「忘れてたけど、お外に出て逃げようなんて馬鹿な考えは捨てるのよっ!」

「わんっ」

「お前は、世間では、帝都転覆を企んだ大悪人なんだからねっ!」

「!?」

「何その顔っ!何も知らないのかいっ!」

「お前が怪我で寝ていた二ヶ月の間に、天海様が支配したのは政府だけじゃぁないんだよっ!」

「日本全国、あらゆるマスコミをも妖力で操ったのさっ!」

「!」

「お前達、歌劇団は霊力を使って帝都に災いをなし、十数万人の人命を奪った……」

「世紀の極悪人なんだよっ!」

「ひっ!ぁひっ!」

毒婦!さくら!っていったら、日本全国知らない者はいない位さっ!」

「お前達は、本来なら死刑になるはずだったんだけど、歌劇団以外の仲間を全員売って
惨めに命乞いをした
最低女ってふれ込みなんだよっ!」

「お前が、人権を奪われて犬畜生に堕ちたのは、
死刑なんかで楽には死なせないっていう
世論なのさっ!」

「ひっ!ひっ!ひっ!」

馬鹿だねぇっ!命を懸けて守ろうとした連中にお前はにされたんだよっ!」

「う、うわあああぁ〜っ!」

「さぁっ!いくわよっ!愚かな民衆どもに正義のヒロインの末路を見せてあげなくっちゃっ!」

「あたしがね、ご覧下さいっ!これが帝劇のアイドルスターのなれの果てですぅ〜って、言ったらねぇ!」

「うふふっ!さっきの尻振りダンスを踊るんだよっ!」

「ひ、いっ!きゃ、きゃいんっ!きゃいんっ!

「ほらっ!返事っ!」

ボカッ!

「ぐひっ、う、……わんっ!

かくして、さくら犬の惨めな屋外散歩が始まるのである。

さくら犬のお散歩ー3終了
さくら犬のお散歩ー4に続く

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