マリアの百獣擬態 その弐
エリマキトカゲ〜5-1〜
このシリーズは、あらゆる惨めな珍芸を仕込まれ続ける
「マリア」の動物や昆虫の形態模写のみを厳選して
ご紹介するシリーズです。
クールで知的な男装の麗人のなれの果てをご笑覧下さいませ。
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罰ゲーム
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8.「賭け」
午前9時36分
.
「うぎゃああああっ!」
「うぎゃああああっ!」
「うぎゃああああっ!」

(あらどうしたのぉ!マリアちゃん!)
(半年も行方不明になってるんだから、あのご夫婦も心配してますよぅ!)

(元気な姿を見せてあげなさいよっ!)
(マリアはこんなに元気です!お肌の色つやもいいでしょう〜、ってね!)

(“オマンコの色つや”の方ががよくありません?)

(あはははっ!いやぁん、ツバキちゃん、それ、傑作ぅ〜っ!)
「い、いやあああああっ!」

(お、お許し下さいっ!それだけはお許し下さいっ!)
「ひぎいいいいいいんっ!」

(お、お願いしますっ!お願いしますっ!)
「ひぎいいいいいいんっ!」

(カ、カスミさまっ!堪忍っ!堪忍してくださあいっ!)

(うふふっ!マリアちゃん!スペシャル土下座でお願いしたらぁ!)
「はいいっ!」

「お許し下さいっ!お許し下さいっ!」
「お許し下さいっ!お許し下さいっ!」
「お許し下さいっ!お許し下さいっ!」
マリアが両の手で尻たぶを拡げた無様極まる土下座を始めた。
幸いあたりに人影は少ない。
綺麗な身なりをした婦人がアタマのおかしな露出狂から目を背けるように走り去る。
「お許し下さいっ!お許し下さいっ!」
「お許し下さいっ!お許し下さいっ!」
「お許し下さいっ!お許し下さいっ!」
尻たぶを掴むマリアの手が小刻みに震える!
内股に汗が滴り落ちる!
そう、彼女はもうひとつ、重大な危機を迎えていたのだ。
それは、極限を通り越した気の狂わんばかりの尿意!

(はああっ!こんな時にっ!こんな時にっ!こんな時にっ!)
(も、もれちゃうっ!もれちゃうっ!もれちゃうようっ!)



(きゃはははははははっ!)

(マリアっ!お前、何をお願いしたいんだよっ!)
(露西亜堂にいくのを勘弁して貰いたいんじゃなかったのかいっ!?)
(さっきから、ションベンが漏れそうだって念波しか届いてないぜっ!)
「はっ!あっ!はああああっ!」

(す、すみませんっ!すみませんっ!)
「ろ、露西亜堂だけは勘弁っ!勘弁して下さいっ!」

(あああっ!おしっこでちゃう〜〜っ!)
(あああっ!おしっこでちゃう〜〜っ!)
(あああっ!おしっこでちゃう〜〜っ!)



(あははははははははっ!)

(ぷっ!くくっ!マリアさん、あんたってサイテー!)
沈黙を守っていたカスミがマリアに口を開いた。

(土下座して謝ってる割には、頭の中はオシッコのことばっかり!)
(す、すみませんっ!すみませんっ!)
(で、でもっ、ホントにもれそうなんですっ!)

(ははっ!いいわ、マリア・オマンコスキーさん、私と賭けをしない?)

(その賭けにあなたが勝ったらトイレでオシッコさせたげる!)
「えっ!ええぇっ!
ト、トイレでおしっこできるんですかっ?!」
本当に嬉しそうにマリアが声に出して叫ぶ!
関わり合いになるのを避けるように足早で通り過ぎた女子学生が
変態女の突然の絶叫に、嫌悪の表情で振り返る。
マリアは外道会に拉致されてから、屋外に設置された通称
「スタァの便所」
(マリア自身が掘った穴ぼこ)でしか排泄を許されていない!
その場所は常に見物人を三人以上連れてこなければ使用できないし
また、見られながらの排泄を喜ぶ素振りを見せなければ尻を拭くことも許されない。



(きゃはははははははっ!)

(うふっ!気が早いわねぇ!あくまでも賭けに勝ったらの話よ!)
(賭けの勝利条件はね……)

(露西亜堂で、マリア・タチバナ本人だと
悟られずにお使いを済ませること!)
「ひいいいいいいいっ!」

(そ、そんな!む、無理ですっ!)

(うるさいっ!話を最後までお聞きっ!)

(でも、それじゃあすぐばれちゃってマリアちゃんが不利でしょう?)
「は、はい……」
マリアがいつのまにか路上に正座している。
尿意でヒザをモジモジさせながら必死で心話に集中する。

(特別に変装させてあげる!)

(へ、変装?!)

(変装して、お得意の演技力で他人になりすませば、
あながち不利な条件じゃないでしょう!)
(……)

(うわあっ!マリアちゃん!いい条件じゃない!)

(賭けに勝ったら、トイレでオシッコできるのよう!)

(でもぉ!もしマリアちゃんが途中でオシッコ漏らしちゃったり、
自分が歌劇団の看板女優様だってことをばらしちゃったりしたら
どうするんですかぁ?)

(そうねぇ!その時は、今日の晩にでもここの近所で火事が起こるんじゃないの!)

(ひいっ!)

(なるほどぉ!雑誌とか古書とかは良く燃えそうですねぇ!)
意味ありげにツバキが相槌を打つ!
「ひぎいいいいいっ!」
「ひぎいいいいいっ!」
(や、やめてぇっ!お、お願いよぅっ!)
(あ、あの人達には、手を出さないでぇっ!)
「お、お許し下さいっ!お許し下さいっ!」

「お許し下さいっ!お許し下さいっ!」
「お許し下さいっ!お許し下さいっ!」
マリアが指示もされていないのに「スペシャル土下座」を始めた
自転車で通りかかった青年が呆気にとられた表情でマリアの剥き出しの肛門を見つめている。

(また、それですかぁ?もう飽きちゃいましたよう!)

(馬鹿トカゲっ!時間の無駄だよ!とっとと変装の準備をしなっ!)

(オマンコスキーさん!賭けはもう始まってるのよ!)
(あなたが、このまま露西亜堂にいかないって駄々をこねるのならそれでいいわっ!)
(ただし!マリアちゃんがオシッコ漏らした時点で賭けはあんたの負け!)

(あわれ、老夫婦の人生は炎と共に終わりを告げるのでした〜)

(ちゃんちゃん!)



(ぎゃははははははははははっ!)
「うひいいいいい〜〜〜んっ!」

「うひいいいいい〜〜〜んっ!」
「うひいいいいい〜〜〜んっ!」
どうあっても逃れられない!
どれほどの恥を晒せばこの地獄は終わるのか!
「うひいいいいい〜〜〜っ!」

(誰かっ!だれか、たすけてようっ!!)
マリアは肛門を天に突き出した無様な格好のまま
極限の尿意に尻を震わせ
突っ伏した地面に絶望の涙を流し続けるのであった。
エリマキトカゲ 5-2に続く
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