マリアの百獣擬態 その弐
エリマキトカゲ〜6 - 3〜


このシリーズは、あらゆる惨めな珍芸を仕込まれ続ける
「マリア」の動物や昆虫の形態模写のみを厳選して
ご紹介するシリーズです。
クールで知的な男装の麗人のなれの果てをご笑覧下さいませ。

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罰ゲーム

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16.「再会 - 3」

午前10時15分

.

「ひああああああああっ!」

(うああっ!ばれちゃうっ!ばれちゃうっ!ばれちゃうっ!!)

「あ、あたひは、オミャンコ・クリトリスキー!」

(ご、ごまかさなくっちゃっ!ごまかさなくっちゃっ!)

「まりあなんてひとは、しりまへ〜んっ!」

(ひいっ!ママっ!やめてっ!きづかないでようっ!)

「・・・・・・・」

アンナが澄んだ目でマリアを見据える。
慈愛に溢れた表情にマリアがたじろぐ。


(どうしたのっ!ほらっ!ごまかしなよっ!)


(お店が燃えちゃいますよぅ!)

三人娘も、この再会劇のクライマックスに興味津々の様子だ!

「あひぃっ!ひ、ひとちがいれすぅっ!」


「・・・・・・・」

アンナが無言でマリアに近づく。

「ひゃあっ!ち、ちがうんれすっ!ちがうんれすようっ!」

いやいやをしながらマリアが後ずさりをする!
もし、素性がバレたら、店は火を放たれ老夫婦も殺害される
マリアは、その最悪のシナリオを回避するために
気の遠くなるような屈辱を味わってきた。
その努力が、今、水泡に帰そうとしているのだ。


「お、おい、アンナ、お前・・いくらなんでも・・」

楠が、愛妻の思わぬ行動に仰天した様子で問いかける。

無理もない

・・
 男装の麗人マリア・タチバナ                   恥知らずの変態トカゲ女

家族同様の付き合いをしてきた高貴な舞台女優と
珍妙な格好をして淫語を口走る、性器丸出しの恥知らずな変態女が
同一人物だとは想像も出来ない。
いや、比較すること自体が、男装の麗人、マリア・タチバナに対して失礼ではないのか!

楠がさらに言葉を続ける。


「アンナ、お前疲れてるんだよ、髪の毛の色が同じだからって……」

「し、し、しょうですようっ!」

(お、叔父様っ!ありがとうっ!ありがとうっ!)


「わ、わたひはへんたいなんでひゅようっ!」


「は、はにゃやしきから、ここまれ
おまんちょまるだしれ、はしってきたんれすようっ!」

マリアが我が意を得たりとばかりに「こんな変態がマリア・タチバナであるはずがない」と熱弁を振るう!

しかし・・

アンナはその歩みを止めようとはしない
聖母のようなほほえみをたたえて、ゆっくりとマリアに近づく!

「う、ああっ!よらにゃいでっ!よらにゃいで〜っ!」

(ま、ママっ!やめて〜っ!やめて〜っ!)

マリアが両手を突きだしてアンナを拒絶する!
閉じることもままならぬ瞳から涙がこぼれ落ちる!
つり上げられた鼻から糸を引いて鼻水が滴り落ちる!

「う、うひゃっ!くひゃあっ!」

(う、あああああっ!ち、ちびるっ!ちびるうううっ!)

そう、この瞬間ですらマリアは強烈な生理現象とも戦っているのだ!
思わぬ感情の発露に誘発され、増幅された尿意がマリアを苦しめる!
へっぴり腰で下腹を押さえる!
内股に閉じられた膝頭がガクガクと震える!

マリアはパニックに陥っていた!

すっ

アンナは錯乱しているマリアの右手を取り、両手で包み込むように握りしめた。


「ひゃあんっ!しゃっ、しゃわらにゃいでぇ〜っ!」

泣きながらマリアが手を引っ込めようとした瞬間!

バッ!

いきなりアンナがマリアに抱きついた!
突然の出来事に驚くマリアの耳元に、限りなく優しくアンナが話しかける。

.


「マリアちゃん、愛してるわ!」
「どんなことがあっても、私はあなたの味方よ!」

ぎゅっ!

さらに力を込めてマリアを抱きしめる!

.

マリアの体に電流が走った

.

外道会に捕らえられてから半年の間、侮蔑と嘲笑、怒号と命令以外の言葉は知らぬ!
アンナの暖かい言葉は砂漠のように乾ききったマリアの心に
すうーっと染み込み、それが彼女の心に安心と安らぎをもたらす!

同情でも哀れみでもない!
全ての行為を許した上で自分を認識してくれたのだ!

その瞬間、マリアは尿意すら忘れていた。

.

「ひ、うえ、うええええええん」

(ママ、ママ、ありがとう!ママ!)

マリアが声を上げて泣き出す!


「よしよし、いい子ね、もう大丈夫よ!ママがついてるんだから!」

アンナはそう言うとマリアの顔を醜く歪めているクリップをはずしだした。
見る見るうちにマリアの顔が元に戻っていく!


「う、うえええっ!うえええええっ!」

最後にアップに引き伸ばされた髪を元に戻して復元は完了した。


そこには、やつれ果ててはいるものの依然と変わらぬ美しい少女の姿があった。


「こ、こりゃ驚いた」

楠が目をまん丸にしてつぶやく。


「お帰りなさい!私の娘よ!」

アンナはそう言うと再びマリアを抱きしめる!



「うえっ!うえっ!うえっ!」

何度もしゃくり上げながらも、マリアの表情は歓喜に満ちあふれている。
もう二度と味わうことはないと思っていた至福のひととき!
愛情に満ちた、暖かい、人とのふれあい!


(ママッ!ママッ!愛してるっ!大好きよママッ!)

マリアが思わずアンナを抱きしめ返そうとしたその瞬間!

.


(はいっ!ゲームオーバー決定ですぅっ!)


(けっ!馬鹿なババァだよっ!自分の死刑執行書にサインしやがった!)


(さてっ!誰が火を付ける?!マリアちゃん!自分でやるぅっ?!)


(きゃははははははははっ!)

.


「うっ!うぎゃあああああっ!」

いきなりマリアが仰け反り返り、凄まじい絶叫を放った!
全身の血液が凍り付き、背筋に冷たい衝撃が走る!


(黒こげになった夫婦の死体は「スタァの便所」に埋めてあげるわ)


(これからはウンチするたびに毎日会えますようっ!)


(きゃははははははははっ!)


「うぎゃあああああああっ!」
「うぎゃあああああああっ!」


「ど、どうしたのマリアちゃん!」


「マリアちゃん!」

何かに取り憑かれたように絶叫を続けるマリアに
さすがのアンナもおろおろするばかり・・。

.

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17.「再会 - 4」

午前10時20分

.

「うぎゃあああああああっ!」

(うああっ!ゆ、許してっ!許してくださぁいっ!)

「うぎひいいいいいいいっ!」

(な、なんでもしますっ!なんでもやりますっ!)

「うぎゃあああああああんっ!」

(お、お願いっ!助けてっ!この人達を助けてくださいっ!)


(あれぇ?お願いするときはなにをするんでしたっけぇ?)

「うひゃあっ!」

「お許し下さいっ!お許し下さいっ!」
「お許し下さいっ!お許し下さいっ!」
「お許し下さいっ!お許し下さいっ!」

マリアはいきなりその場に跪き、無様極まる土下座を始めた。
本日四度目のスペシャル土下座だ!


「お許し下さいっ!お許し下さいっ!」
「お許し下さいっ!お許し下さいっ!」

(ど、どんな命令でもききますっ!どうかっ!どうかぁっ!)


「ま、マリアちゃん!?」

橘夫妻は、想像も出来ないマリアの痴態にただ目を白黒させるばかり!

なぜ、この娘はいきなり謝り始めたのか!?
いったい誰に謝っているのか!?
なにより、なぜ両手で尻たぶを拡げ尻の穴を露出せねばならぬのか!?

端から見れば、変質者が恥部を露出して自分の行為を恥じている位にしか見えぬ!

彼女は実は、「遙か遠く離れた三人の残忍な加虐者に、
愛する者を守るために恥知らずの哀願を行っている」
などと
彼らに理解できるはずなど無いのだ!

,


(きゃははははははははっ!)


(ほらっ!マリア!ママがびっくりしてますよう!)


(おじさんの方はあんたのケツの穴に目が釘付けみたいだけど!)


(あははははははははっ!)


(ああああっ!カスミさまっ!どうか、どうかお許しをっ!)


(そうねぇ!そこまでいうのならこいつらの命は助けてやってもいいけど・・)

「あ、あっ!ありがとうございます〜っ!」

マリアが尻を一層高く掲げ、額を床にこすりつける。
まさに究極の土下座だ!

.


(ただし、素性がばれちまったんだから、お前が二人を納得させるんだよ!)


(え?!)


(あいつらに、きっちりと説明するんだよっ!)
(まず、お前が
本当に露出狂の変態だってこと!)
(そして、
自分の意志で女優業を辞めてオマンコ女郎になったこと!)


(う、うああっ!)


(そうだっ!二人に
修行の成果を見せてあげなさいよっ!)


(あはっ!それいいわねぇ!
「マリアはこんなこともできるのよっ!」って!)


(ひいいいいっ!)


(うふふっ!せいぜい頑張って、自分が如何に変態かアピールしなさいな!)


(二人が呆れ果てて、こんな変態とは二度と関わり合いになりたくないって思うくらいにね!)


(はいっ!賭けの勝利条件変更〜!)


(二人の内、どちらかに
「二度とここに来るな!この変態女!」
って、言わせること〜!)

「うぎゃああああああっ!」

(あ、あんまりです!あんまりですぅ〜っ!)


(駅前の珍芸ショウの予行演習だよ!とっとと始めろよっ!)


(くくくっ!ちなみに
オシッコ漏らしたら負け!って、条件はまだ生きてるからね!)


(ほらっ!もたもたしてるとオシッコチビっちゃいますよぅ!)


(きゃははははははははっ!)


「うぎゃああああああっ!」
「うぎゃああああああっ!」
「うぎゃああああああっ!」

マリアの絶叫が露西亜堂の店内に響き渡る!

老夫婦は、これから何が起こるかも知らず、ただ呆然と
かつて家族同然の付き合いをしていた金髪美女の
キテレツな行動を見守るばかり!

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エリマキトカゲ 7-1(告白) に続く


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