マリアの百獣擬態 その弐
エリマキトカゲ〜8 -2〜

このシリーズは、あらゆる惨めな珍芸を仕込まれ続ける
「マリア」の動物や昆虫の形態模写のみを厳選して
ご紹介するシリーズです。
クールで知的な男装の麗人のなれの果てをご笑覧下さいませ。
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罰ゲーム
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21.「相姦-1」
午前10時45分
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ブルブルブルブルッ!
彼女が体を震わせているのは排泄感の残滓だけではない
マリアは陶酔していたのだ。
極限状態であった生理的欲求が満たされたことによる排泄の快感は言うに及ばず
大恩人に小便をひっかけるという背徳行為に対する自虐の快楽!
取り返しの付かないことをしてしまったという自己破壊の快感!
そして、親とも仰ぐ人物に排泄行為を見せるという露出の悦楽!
誇り高き歌劇団の花形男優は、身も心も破廉恥な見せ物女優になりきっているのだ!
トロり・・
だらしなく股を広げて床にへたり込むマリアの股間から
小便とは違う半透明の液体が尻に向かって伝い落ちる!

「はあぁ〜〜〜っ!」
マリアが満足げに大きなため息を付いた!
上気した頬をピンク色に染め、熱い吐息を吐く口元は笑みの形で固まり
その端からは涎まで垂らしている。
しかし、その至福の陶酔は三人娘のけたたましい笑い声によって破られた!



(キャハハハハハハハッ!!)

(おいっ!いつまで寝てんだよっ!)

(起きろっ!このっ、オモラシ芸者っ!)

「うひゃああああっ!」
マリアが両耳を押さえて跳ね上がる!
ボリュウムを一杯にしたラジオを頭の中に放り込まれたような大音響がマリアの脳髄を直撃した!
機械によって増幅された心話は凶器にも変貌しうる。
ツバキが心話装置の出力を最大に変更したのだ!

(この人でなしっ!)
(この人でなしっ!)
(この人でなしっ!)

(恩知らずっ!)
(恩知らずっ!)
(恩知らずっ!)

(変態っ!変態っ!変態っ!!)
(変態っ!変態っ!変態っ!!)
(変態っ!変態っ!変態っ!!)

「うぎゃあああああんっ!」
脳髄に鳴り響く凄まじい大音響にマリアが涙を流してのたうち回った!
頭の中で力一杯ドラを打ち鳴らしたかのように反響する三人娘の罵声は
まるで、電流のようにマリアの神経を焼き尽くすのだ!

「ぎへえええええっ!」
マリアの真っ白い肉体が別の生き物のようにびくんびくんと跳ね上がる!
媚肉をよじらせ豊乳を震わせ美脚を痙攣させる様は
まるで断末魔の白蛇の舞のようだ!

「ぴぎゃあああああっ!」
「お、お許しをっ!お許しを〜〜っ!」

(あははははっ!目が覚めましたかぁ!?)
ツバキが出力を普通に戻す。常人なら最初の一声で失神していたであろう。

(あ〜あ、やっちゃったよ、変態女!)

(恩人にションベンひっかけるなんて人間のクズねっ!)

(廻りをよく見て自分が何をやったのか思い出してくださいよぅっ!)

「!」
マリアが何かに気付いたように涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔を上げた。

オドオドとゆっくりあたりを見回す。
狭いがきちんと整理された老夫婦の城は、惨憺たるありさまに変貌を遂げていた。
アンナの趣味のバラのポプリの香りで満たされていた店内にはアンモニア臭がたちこめ
ひっくりかえった棚から落ちた古書がまだ湯気が立っている小便にまみれ、
壁に飾られた楠自慢の洋書のコレクションは
マリアの黄色い奔流の直撃を受け表紙がめくり上がっていた。
そして、店の隅にびしょぬれになって横たわる老婦人の姿を見た瞬間、マリアは全てを思い出した!

「あ、あ、あ、あぁっ!」

「あ〜っ!あ〜っ!あ〜っ!あ〜っ!」
(わ、わたしは・・・わたしは・・な、なんてことをっ!)

(オシッコひっかけたのよ!ママにね!)



(キャハハハハハハハッ!!)

「あああああああああ〜〜〜〜〜っ!」
マリアは、自分がやってしまった取り返しのない行為に悲痛な絶叫を漏らした!
愛する者の命を守るためとはいえ、マリアの行動はとても許されるものではない。

「ま、ママッ!だ、大丈夫っ!」
娘とも慕う舞台女優の信じられぬ行為に耐えられず
失神してしまったアンナの元に思わずマリアが駆け寄る!
「さわるなっ!」
バシンッ!
しかし、マリアの手は老婦人に届く寸前に何者かによってはねのけられた。

「ひぁっ!」
思わず手を引っ込めたマリアの視線の先に映るのは、怒りに肩を震わせる楠の姿!

「あ・・・あ・・・」
マリアが思わず視線をそらす
なんと言ったらいいかわからない、説明のしようも有るわけもない。
本当のことを言えば老夫婦は殺されてしまうのだ!

(あらあら・・このおじさんカンカンだよっ!)

(ほらっ!マリア!謝っちゃいなよ!)

(はいっ!スペシャル土下座〜〜〜っ!)

「お、叔父様っ!」

「お、お許し下さいっ!」

「お許し下さいっ!お許し下さいっ!お許し下さいっ!」
「お許し下さいっ!お許し下さいっ!お許し下さいっ!」
マリアは小便で濡れた床の上にカエルのように這い蹲り
肛門を天に掲げたおなじみのポーズをとって床に額をこすりつけ
惨めな土下座を始めた!

「お許し下さいっ!お許し下さいっ!お許し下さいっ!」
「お許し下さいっ!お許し下さいっ!お許し下さいっ!」
しかし、大切な店を滅茶苦茶にされ、愛する妻をも傷つけた不埒な闖入者に
楠の怒りは納まる気配もない。

「早く出ていけっ!お前の顔など見たくもないわっ!」

「ああぁっ!お、お許し下さいっ!お許し下さいっ!」
「お許し下さいっ!お許し下さいっ!お許し下さいっ!」
なおも無様な格好で謝り続ける全裸の痴女に楠が叫ぶ!

「やめろっ!もうお前がどういう奴かはよーくわかった!」

「警察に突き出すのだけは勘弁してやる!」

「二度と顔を見せるなっ!この変態女がっ!」
「!」
楠のその言葉にぶるぶるっと体を震わせたマリアがゆっくりと顔を上げた。
これ以上はないという最悪な別離の言葉にさぞかし顔を曇らせているであろうと
思われたマリアの表情はなんとこぼれんばかりの笑顔!

涙を流して喜ぶその表情は聖母のような慈愛に満ちている!
思わず橘がたじろぐ!
彼にわかろうはずもない。
その瞬間、彼女は勝利したのだ!
マリアはついに残虐な三人娘との賭けに勝ち、愛する者の命を守り通したのだ!

(ピンポ〜ン!あ〜あ!マリアちゃんの勝ちぃ〜!)

(ちぇっ!この爺ぃ、よけいなことを!)

「おじさま・・今日のことは本当にすみませんでした」

「お、おう」
明らかに先程とは様子の違うマリアに橘は毒気を抜かれてしまった様に頷く。

「とても許して貰えるような事ではありません。私は二度とこのお店には
顔を出しませんので、死んだと思って忘れてくださって結構です。」
「・・・」

「ママに、・・いや、アンナさんのことくれぐれも宜しく御願いします」

「・・わかった」
先程までの痴女とは思えぬ変貌振りに呆気にとられている楠に深々と一礼し
マリアは古書店の扉に手を掛けた。

(これでママ達を守ることが出来た・・ママ!元気でね!)
彼女が別離の涙に唇を震わせ扉を開けようとした瞬間!
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(ちょっとまったぁ〜〜〜〜っ!!!)
ユリの甲高い心話がマリアの脳内に響き渡った!
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21.「相姦-2」
午前10時50分

(ねえ、カスミさん、ちょっとマズイわよぉこれぇ!)

(あのさぁ!マリアが外道会の使い、って名乗っちゃったから
あの爺ぃ、店の本の損害賠償とか花屋敷に言ってくるんじゃないのぉ!)

(それはあり得るわねぇ〜!)

(・・うざいよねぇ!いっそのこと殺しちゃおうよ!)

「ひいいいっ!」
(そ、そんな・・約束がちがいますぅ〜〜っ!)

(黙ってなっ!変態っ!)
(元はといえばお前がションベンまき散らしたのが悪いんだよっ!)

(責任はみぃんなマリアちゃんにありますよねぇ・・)

(そうだ!マリアちゃんに弁償してもらいましょうよ!)

(あぁ・・そ、そんな・・)
家畜奴隷であるマリアは一銭の金も自由に出来ない、それどころか先程の変装道具の一件で、
一生かかっても返せないほどの借金を背負ったばかりなのである。

(くすくす!マリアちゃん!私達に良い考えがあるわ!)
遠く離れた外道会の特設ステージで、三人娘が顔を見合わせほくそえんだ。

(お前にはお金はないけど、他に捧げるものがあるだろう?)

(え、え?)
いぶかるマリアにユリが驚くべき回答を与える!

(カラダで払うんだよっ!)

「ひっ!?」

(あははっ!正確に言うとオマンコで払うんですけどぉ!)

(店を滅茶苦茶にしたお詫びにお前が
そこの爺ぃに抱かれるんだよっ!)

「っていうかぁ、そこの爺ぃを強チンしてくださぁい!」



「キャハハハハハハハハッ!」

「ぎ、ぎゃああああああっ!」
(ひいいいいいっ!そ、それだけは、それだけはお許しを〜〜っ!)

「ぎゃああああああっ!」
「ぎゃああああああっ!」
.
.
店の入り口に手を掛けたまま絶叫を繰り返すマリアを楠が気味悪気に見つめる。

(この娘は本当に気がふれてしまったのだろうか・・)
しかし、楠はこのすぐ後に訪れる陰惨な相姦劇に自分が巻き込まれることなど
想像もしていなかったのである。
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エリマキトカゲ 8 - 3「相姦-3」 に続く
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