ネックの加工
2002.12.10. 12/20追加


随分とUPまでに年数がかかりましたが、加工済みのネック在庫が多くて最初からの加工をする機会がありませんでした。やっと630mmというレディス・サイズを作る事になったので、加工の途中で写真を撮りながらのUPになりました。


まずは、への字に製材したネック材の表にカンナをかけてから、木目を確認して型を木目に沿って(平行に)置きます。この写真でも木目は斜めに走っているので、それに合わせ墨付けします。余分な上と下を切り落とし、横はバンドソーで1mm位残して切り取ります。バンドソーのデコボコはカンナで均して墨の位置まで削ります。

上はヘッドの長さより5mmくらい長く、下はナット巾と弦長の半分とアリ溝の12mmと予備の5mmを足した長さで切り取ります。例えば630mmだと5+315+12+5=337mmと、なります。

ヒールの接着面とネックの接着面にカンナをかけます。この時は、まっ平らで捩れ、歪みなどないように慎重にカンナをかけます。カンナの調整で巧くいくかどうかが決まります。真ん中が凹んだりすると接着強度は悪くなります。ヒールにカンナをかける時は後ろに支えのブロックを置くと安定して削れます。巧くいかなくても、ここだけはペーパーなどで仕上げない方が良いかと思います。あくまでカンナだけで仕上げてください。


カンナかけの途中で何度も接着面に歪みなどないか確認します。ネックを固定し、ヒールを片手で持って 360度ぐるっと回して確認します。強く押し付けると引っ付く位に合わせます。


最後にニカワで接着します。この時は強力ドライヤーで接着面の両面共に暖めてからニカワで接着します。ニカワの濃度はやや濃い目にします。シャコ万で締めた後もドライヤーで暖めれば不安はなくなります。 この時、ホルマリンを巧く使えば接着強度、耐水性、耐熱性などが上がりますが、熟練してないと逆効果になってしまいます。私も最近はニカワ作業が多くないのでホルマリンは使いません。それに、ホルマリンは発ガン性が高くリスクが多すぎます。見習の頃は一日中ホルマリンを使っていた日もあったのでホルマリンが目にしみて涙が止まりませんでした。泣きながらの作業でした(笑)。 この部分の接着面の剥がれ修理は意外と多いのです、気を付けましょう。(幸い私のは今まで一度も剥がれた事がありませんが・・)。

今回はネックの上に黒・白(0.8mm)、緑・白(0.8mm)、ハカランダ板(1.3mm)の順で貼り付けました。 12/17
接着剤で滑るのでテープで止めてからシャコ万で締めます。刷毛を使えば最小限の接着剤使用で出来るので真ん中一本のシャコ万があれば良いのですが刷毛を洗うのが面倒な時は接着剤を伸ばすのにヘラを使うので、どうしても余分な接着剤が付いてしまうのでこのように3本も使って接着剤を出し切ります。はて、どちらが楽なのか分らない(笑) 12/17

バンドソーで1mmくらいの
余裕をもって切り取る。
バンドソーで荒削り。
特にヒール部は最初から
ノミで削り出すより
はるかに楽だ。
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