((組み立て編))





作業台の上などをきれいにし、

部品などが落ちていないか、確認し整理します。

(それとちょっと休憩。。)


これからは、基本的に

消耗品を交換しながら、バラした逆の順序で組み立てていきます。

組み立て作業を開始する前にもう一度、

各部品と消耗品、ケミカル類

そして各種工具が準備されているか確認します。



(クーペはいづこへ。。)


シールキット

ガスケットキットです。

フライホイール側のオイルシール

はシャフトの径に合わせて

幾つかのサイズがあるので気をつける。

ちなみに自分のは19mmでした。


最初に、エンジンケースベアリングを組み込みます。

フライホイールが着くケース側

クランクシャフトにくっ付いてきて、

(それを)はずしたベアリングをはめ込みます。

ベアリングには、2ストオイルを塗っておきます。

ケースを安定させてゴムハンマーで叩きました。

ベアリング奥(はまるところ)まで

(動かなくなるまで)

きっちりとはめ込んでください。


写真に見えるのは、特種工具です。

これはフライホイール側(ケース外)から

クランクシャフト引っ張ることに

よってシャフトベアリング

はめ込む工具です。(有志の自作です)

もし、こういった工具が無い場合には、

そうです、

1次減速側(反対側、ケース内側)方向から

クランクシャフトを

力任せに叩いて入れる

しかありません。

少しやってみれば解りますが、

生半可な力では、

なかなかはまりません。

これではシャフトの精度

狂う(曲がる)と判断しました。

次はクランクシャフトをはめ込みます。


使い方ですが、真ん中のボルト

クランクシャフトにねじ込まれ、

もう一つの太い方が、

ベアリングに当たります。

さらに、これをねじ込むとクランク

引っ張り方向の力が加わり、

めでたくはめ込み完了です。

これも最後まで

引っ張ってはめ込みます。

(動かなくなるまで)



フライホイール側オイルシールは、

この時点では装着しません。

(特殊工具を使うため、はめられません)

このオイルシールは最後でもかまいません。


この時、

クランクとケース間の

クリアランス

めちゃくちゃに狭いです。

ベアリングの精度の関係で、

クランクをまわすと

ケースに当たり(擦れ)ますが、

エンジンを最後まで組み込めば

クリアランスが均等になり、

当たら(擦れ)なくなります。

ここでは、

この状態(ケースに当た(擦)って)でも

問題ありません


クランクシャフトがハマれば、

ちょっと山場超えます。。

反対側のケース
オイルシール

装着し、各ギア部分

ギアオイルを塗っておきます。

その後、

ガスケット液体ガスケットを塗り、

ケースを合わせます。
折角のオイルシールを傷つけないように。。






Vespa各部の締め付けトルクはここ

ケースをあわせる時に、

ギアなどが噛み合わず多少いらついたり

しますが、あせらずギアを2速

にでもいれてドライブシャフト

前後に回してみてください。

ストンと入ると思います。


ケースが合わさったら、

(A)各部のボルト/ナットを軽く締めます。

 [規定トルク内で行う]

それで、

(B)プラハンマーでケース各部(あちこち)を軽く叩いて下さい。

そして、

(C)クランクを手で回してみる。

 [最初はカタイ、ゴワゴワしてたりします]

Aに戻る。。

最後は規定トルクで締めつける。

ケースが無事合わさり、

クランクもそれなりに

回るようになれば、

後一息!

1次減速クラッチの取り付けです。

バラした時の逆で行っていきます。

くれぐれもスピルには注意!

クラッチケースは、

切れ目の大きいところがあるので、

写真のように、

ドライブシャフト側に配置してやると、

クラッチ一式を入れやすいです。

1次減速クラッチの装着完了!


この後、

クラッチカバーをつけます。

(ガスケット+液体ガスケット)

ケース同様に、

プラハンマーでポコポコ

して締め付けてください。。

クランク両側のクリアランスは同一で、

しかもかなり狭いです。

この状態でクランクがほぼ完全に、

手で軽やかに回るようになります。

回らないようであれば、

いままでの作業を振り返りましょう。


ピストンを装着します。この時、ピストンには向きがあります。

ピストンてっぺんに矢印(↑)が書いてあります。

この矢印の向き(先)をエキゾースト方向にしてください。

(写真では上方向)


次は、シリンダーです。

ケースシリンダーの間にもガスケット+液体ガスケットです。

2本のピストンリング切れ目を互い違いにし、

それを押さえながら、シリンダーに挿入します。

無事、おさまれば規定トルクで締め込みます。

ヘッド及びプラグをつけます。

(規定トルクにて)


また、ここで、

フライホイール側

オイルシールをつけます。

(まっすぐになるように、ツライチ)



リアブレーキ周辺もバラした逆の順序で組みつける。


点火時期の調整方法はここ

フライホイールバックプレート

の組み付け。

点火時期の調整位置は

とりあえず、中央位置にしておく。

(左上方向のネジの所に溝がある)


調整は、このバックプレート

回すことで行います。

ポイントの状態を確認する。

減っている場合には、交換。

荒れている場合には、

ヤスリなどで研く。


点火時期の調整方法はここ


ポイントギャップの調整をする。


フライホイールをつける。

フライホイール確認穴

左下方向に回してもってくる。

ポイントを確認。

ポイントギャップ

一番大きくなるところ

0.5mmとなるように、

下のプレートをずらして調整する。

ネジを緩めるだけで調整できます。

完全に外さないように。

すこしだけちゅーん!


右がノーマル。

左が今回の軽量化されたもの。。


激しく、効果有り!!

HTコイルなどを装着し、完成!!


車体に戻す時も

バラした時の逆順序です。

ただし、

ギアオイル入れるのを

忘れないでください!

ギアオイルは、

ちゅちゅーっと入れて、

溢れてきたらやめる。



結果から分析すると、

自分のべスパの不調の原因は2つでした。

(1)クランク室内1次減速側のオイルシール劣化

(2)ポイントの異常              

1については経年変化等かもしれません。

ショップが確認や整備をしていないのが解ります。

2については新車数キロ走行とは思えないほど、

偏磨耗してました。

おかしいなとは以前から思ってはいたのですが、
今回、新品を見て確信しました。

おそらくは中古か、なにかバッタもん(ジャンク)に

付け替えたものと思われます。(納車時に!!)

これら2つを改善することで、自分のべスパは

とんでもないパフォーマンスが出ました。

いままでの走りはなんだったのだろう?

と思ってしまいます。

パワー、のび、レスポンスのどれをとっても

もう別モノです。

完全調子に整備されたべスパは

50ccでも十分な性能でした。

ボアアップキットなどを

密かに用意してはいましたが、

しばらくはその必要が無いと感じています。



今回の作業は、
ハッキリ言って素人の自分には大変でした。

解らないことばかりで本を見ても不十分でした。


そんな時には諸先輩方にお聞きして難を逃れたことを

非常に簡単に表現したのがこのページです。


結果的には、

自分のべスパの事構造的に理解でき、

ますます気に入りました

これは某悪徳ショップにも感謝しなければなりません。(笑)


いや、本当に感謝しなければならないのは、

栃木の某御仁です。<ありがとございました




これから自分で自分のべスパの整備をしようと思っている人、

田舎に住んでいて、自分で整備をするしか無い人、<わたしです

そういう方の少しでも助けになれば幸いです。







ここまでやると。。

どうせワイヤー類も外れているし。。

ついでにフロントもやりますか?(つづく)