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これは当初から計画したものではありません。気ままに歩いているうちに空白域が気になってきて、それならば青梅までの両岸を歩いてみようと思い立った事から始まりました。 青梅の釜の淵公園は河口から61q地点なので、両岸だと約120qあまり。ずいぶん歩いた気もしますが、マラソンランナーが2時間で40qを走ることを思えば、たいした事ではありませんでした。 歩いてみて感じたことは― ―都市を流れる他の一級河川を知らない散歩人としては、都市河川にしてはコンクリート護岸の割合が少なく、礫・丸石河原が多い川辺の風景に、より自然に近い印象をうけた。荒川で唯一知っている彩湖周辺(中流)の運河のような流れと比べると、ずいぶん印象が異なる。 ―河川敷の広さにくらべて、実際に水が流れている澪筋は意外に狭い。あとで調べたところ、小作と羽村の堰で大量に取水されているためらしい。「新多摩川誌」によると、91年までは 9月21日から翌年 5月21日までの8ヶ月間は羽村堰で全量取水されて下流への放水はなく、平井川との合流点まで涸れ川になっていたという。福生市長からの要望によって、92年度から通年の放水が行なわれるようになったそうである。また「図説江戸・東京の川と水辺の事典」によると、流域降水量に対する取水量の割合は、一級河川の中では二番目に多いとのこと。…多摩川は搾り取られている川だった。 ―水質汚染のひどかった頃を知らないので、案外きれいに感じた。現在中流域の流水量の過半は下水処理水らしい。知人に多摩川を歩き回っていると話したら、「昔は臭かった」と言われた。かなり改善された様子。 ―河口から東名高速あたりまでは、河川敷をゴルフ場やグラウンドとして利用しているところが多い。都市部の土地事情を思えば、河川敷に公営グラウンドを設けるのは理解できるが、公共スペースであるはずの河川敷を、私企業がゴルフ場・自社グラウンドとして占有しているのは釈然としない。 ―川歩きは、さかのぼる方がいい。流れの勢いが増して感じられる。下流にくだると、歩行と水流が同じ向きなので、水の動きも相殺されてしまう。 以上のようなところです。 子供の頃の想い出があるわけではない。場所によっては、いかにも貧相な流れかもしれない。でもなぜか惹かれます。 買い替えたノートパソコンにたまたまHP作成ソフトがインストールされていたので、何となく始めてしまいました。 多摩川を調べ始めたとき、地域・話題ごとに"点"の情報として紹介しているサイトはあっても、流域を"線"として見られるものはほとんどなかった。藤田さんの「フライで多摩川の鯉を釣る/ポイント区分図」と、航空写真くらいしか見当たらなかった。これが動機になっているのかもしれません。無いのなら自分でつくってみるか、というわけです。 プロによる写真は往々にして現実よりも綺麗だったりして、実際に行ってみたらガッカリという事も少なからずあります。案外素人の撮影の方が現物に近かったりして…などと言い訳しつつ、ガイドブックではありませんので、疑問や失望も正直に言わせてもらいました。 歩くことが当初の目的で、撮影時はHP用に使う意図はなかったため、必ずしも散策路をうまく説明できる画像ではないかもしれません。煩雑な写真の集合体にお付き合いくださいまして、ありがとうございました。 |