手袋に関する
ちょっとした
雑学の
ページです・

注釈:以下の解説の中に、「香川県白鳥町」と書いていますが、平成
15年4月の白鳥町・引田町・大川町合併によって、3町が「東かがわ市」
になりました。この合併で、「白鳥町」の名称は無くなってしまいました。
けれども当面は歴史を残す意味で、以下の文章中の記載は「香川
県白鳥町」のままにしておきます。

★ 手袋の歴史  ★

手袋の歴史は古く、エジプトの壁画に描かれ、ピラミッドの中からも手袋が
見つかっているそうです。エジプトのツタンカーメン王の墓から麻製の手袋
が出土したんだそうですよ。
ところで、日本の手袋については、鎌倉時代に武士が着用した篭手(こて)
が始まりなんだそうです。
西洋式の手袋は、16世紀中頃「手覆(ておおい)」といわれて、ポルトガル
から伝わったとの事。
江戸時代にはオランダから輸入されたメリヤスの手袋が武士にもてはや
され、幕末には手袋作りが下級武士の内職にもなったそうです。

一方、工場で手袋が生産され始めたのは、明治4年に靴や洋服の工場を
日本で初めて設立した西村勝三が、靴工場の一角で軍靴とともに納める
手袋の製造を始めたのが最初らしいです。
その後、大阪でメリヤス手袋の製造を習った棚次辰吉が、今の香川県白
鳥町で手袋の製造を始め、現在ではその周辺で日本の手袋の約90%が
製造されています。といっても、日本国内での生産っていうのは殆ど無くな
って、工場そのものは中国をはじめとした海外に移転していますが。

 

★ 手袋の日 ★

11月23日は手袋の日!知ってました?知らないよね〜(笑)
1981年(昭和56年)に日本手袋工業組合が設けたんです。冬に向かい手
袋の需要が増すことから、手袋のPRを目的に勤労感謝の日を選んだと
の事。ちなみに、この手袋工業組合は、毎年2月頃のスポーツジャパン展示
会にブースを出して手袋の紹介に勤めています。

 

★ 香川県の地場産業 ★

東讃(香川県の東半分と考えてください)に栄えた手袋産業のルーツは、今
から百年以上さかのぼります。
白鳥町千光寺の僧りょだった両児舜礼(後に香山舜造と改名)は近所の19
歳の明石タケノと恋に落ちました。でも、身分が違えば結婚できなかった時
代の事。二人は大阪に駆け落ちし、生活費を稼ぐためタケノはメリヤス(伸
縮生地)の縫製の仕事につきました。その生地に舜礼は着目、手袋を作る
ようになったのが1886(明治21)年の事だそうです。
ところが、数年して舜礼は急死。いとこの棚次辰吉がその後を継ぎました。
商いは次第に軌道に乗り、1899年、松原村(今の香川県白鳥町)に戻った
辰吉は、タケノとともに手袋工場「積善商会」を創業。東讃に手袋産業の種
をまいたというお話です。

●手袋産業の守り神●

手袋の産地として名高い白鳥町には、なんと手袋神社っていうのがあるん
です。境内には、白鳥の手袋産業の産みの親である、千光寺の副住職で
あった両児舜礼師と、その技術を町に広めた棚次辰吉氏の銅像が建ち、
奉られているのです。私の勤めている会社も、本社はこの白鳥町にあるん
ですよ。