

写真は造船所の船渠(ドック)で建造中の大型コンテナ船です。この船は日本と欧州を往復約2ヶ月の定期スケジュールで結んでおり、テレビやオートバイ、食料品など、様々な貨物を運びます。ここではこのコンテナ船を例に船ができるまでを見てみましょう。主要目は下記のとおりです。
| 全長 | 299.90 m | 機関の種類 | 2ストロークディーゼル機関 |
| 全幅 | 40.00 m | 最高出力 | 83,411 ps(61,350 kW) |
| 喫水(満載時) | 14.00 m | 航海速力 | 26.15 knots/@97.7 rpm |
| 国際総トン数 | 75,484 tons | 最大積載重量 | 81,171 tons |
| 航路 | 日本、シンガポール、欧州 | 最大コンテナ数 | 6,492個 |
| 造船所 | 株式会社IHIマリンユナイテッド 呉工場 |
(20フィートコンテナ換算) | |
| 建造 | 平成14年(2002年)11月 | 乗組員 | 24名 |
造船所の設備...造船所には船台および船渠(ドック)、艤装岸壁などを中心に、各種工場が隣接されます。平板工場、溶接工場、鋳造・鍛造工場、機械工場、艤装品 工場などが建造工程に従って合理的に配置されています。また研究施設や図面などを製作する事務所も備わります。
船ができるまで...船会社は受注に先立ち、船の用途や航路などをもとに、その大きさ、速力、そして設備などを造船所に提示し、見積もりを依頼します。この要求に従って造船所は基本設計を定めます。これを「引合い」といい、数社に依頼することもあります。造船所は過去に建造した同型船などを参考に一応の寸法、喫水、排水量などを決めます。さらに載貨重量、その他経済性と航行性能を調整しつつ模型試験を行い、最良の船形とエンジンを選定し、艤装を加えた一般配置(General Arrangement)を作成します。船体構造や強度、安全性はこれらを保証する<船級>を取得する必要があることから、船級を発効する専門機関<船級協会>の基準に従います。そして価格や工期などの合意が得られれば建造契約が結ばれます。建造は部材の切断、加工から始まり、船台での組立て開始のとき起工式が行われます。組立ては電気溶接とブロック工法で行われ、船殻が完成すると進水させます。その後艤装岸壁に係留して艤装を行い、完成した船は公試運転ののち船主に引き渡されます。


