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エンジンの出力を段階的に変化させて出力と速力の関係をチェックするのが速力試験です。通常、主機出力回転教を1/2、3/4、85%、そして4/4(最大)に設定し、出力が安定したのを見計らってデータ収集を開始します。仕様書どおりの速力が得られなければ契約上大きな問題となるため、造船所関係者は固唾を呑んで見守っています。写真は連続最大出力(MCR)で試験航行中の出力計で、毎分105回転で59,490kW(約81,000馬力)の出力を示しています。
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回転速度計
Tachometer

レブリミット間近の連続最大出力で航行中のタコメータ。ところで船の速力にはいろいろな種類があります。連続して航行できる最大の出力を<連続最大出力>といい、MCR(Maximum Continuous Rating)とも言われます。MCRでの航行は燃料消費量も多く非効率なため、通常このMCRの85パーセントを<常用出力>またはNOR(Normal Output Rating)と呼び、船の航海速力の目安とされます。しかし通常、波の抵抗や船底の汚れによる速力低下を考慮し、余裕をみてNORの85〜90%の出力で運航されるのが一般的です。因みにMCRで走ることは船の一生のうちまずありませんが、その船の性能を知るうえで重要なデータとなります。
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うなるメインエンジン
Hum of Main Engine

連続最大出力(MCR)に達すると機関室の温度も徐々に上昇、各計器の針もぐんぐん上がり、エンジンのうなりも高鳴ります。MCRは完成直後の海上公試における速力試験のみで披露されると言っても過言ではなく、船が貨物を積まない一定のバラスト状態で最良の燃料を使って計測されます。
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インジケータ線図
Indicator Diagram

燃焼室のインジケータ弁に専用の計測器をつなぎ、インジケータ線図(指圧図)と呼ばれる線図を撮ることにより、シリンダ内部の圧力変化を知ることが出来ます。インジケータ線図には様々な種類があり、燃焼状態やバルブタイミングの良否のほか、特別の計算式でその時のエンジン出力を算出することもできます。
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機関制御室のようす
At Engine Control Room

機関室各部に設置されたセンサーを集計する集中監視装置により、各機器の運転状態を確認しています。エンジンの運転状態を左右する海水温度、機関室温度なども記録します。
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船橋のようす
At Navigation Bridge

ドックマスターの指示で徐々にスピードが上げられます。船で使用される大型エンジンは熱応力による悪影響を防ぐため、最大出力まで30分以上かけて増速します。速力試験中は速力計の誤差や操舵装置の作動状態も確認されます。
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航跡
Wake

風向や潮流の影響を平準化するため、同じ海域を往復することによって同じ出力の計測を何度も行います。写真は電子海図上に残された航跡です(中央二重丸が現在位置、現在画面下(南)に向かって航行中です)。
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全速前進
Full Throttle

速力試験中は速度の変化を抑えるため、できる限り舵を操作せずに直進します。まさに操舵手の腕の見せどころ(?)でもあります。速力試験中はそれを示す「S」と「M」の国際信号旗を掲げて周囲の船に注意喚起しますが、周囲の船を蹴散らしながら突進する姿は豪快そのものでした。
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灼熱のピストン
Scorching Piston

海上公試の前に実施された試運転の後に抽出された直径96センチもあるピストンです。僅か数日間の使用でご覧のとおり。ピストンリングの摩耗状態や潤滑油の付着状態、光沢のほかピストン頂部の焼損状態からシリンダの異常の有無を確認します。

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