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マストとヤード |
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| 写真は船尾側から見たマスト群です。この帆船は船首からフォアマスト、メインマスト、ミズンマスト、そしてジガーマストの4本のマストを持ち、各マストは少しずつ後方傾斜させてあります。傾きは船尾側のマストほど強くなっており、この傾斜のことを<レイキ>といいます。マストから横にのびる棒は横帆が取り付けられる<ヤード>で、開く角度は<ブレース>と呼ばれるロープで調整し、風向きに合わせます。なお、帆船は後方から風を受けて航走するよう設計されているため、帆が前から風を受けると強度不足に陥り最悪の場合、マストが折損する危険もあります。これを「バックをうつ」といい、帆船で一番避けなければならない状態です。 | |||
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マストまわりのギア |
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| マスト周りには比較的荷重のかからないギア(ロープ)が集中しています。縦帆を降ろす<ダウンフォール>やひとつ前のマスト上部のヤードを操作する<ブレース>、コース(最下部の横帆)を絞帆する<バントライン>などがあります。上方のセイル用のものほど後ろ側、外側に配置されているのが特長です。なお、最後部のジガーマストは特殊な役目を持つため、ギア配置が全く異なります。 | |||
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シュラウドまわりのギア |
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| シュラウド下部には大型の横帆をセットする重たいギア(ロープ)の他、主に横帆を絞帆するのに使うギアがそろいます。横帆をセットする<ハリヤード>は荷重が大きく、操作は大仕事です。ところでロープの引き方には3通りあります。綱引きのように両手でたぐるように引く<その場引き>、歩きながら引いて最後尾の人が順番に前へ移動する<歩き引き>、2組で交互に引く<南京引き>です。重たいヤードを上げるハリヤードを引くときには歩き引きを用い、ヤードを回す際に使うブレースを引くときにはその場引きは用いられます。 | |||
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帆の調整 |
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| フォアマスト、メインマスト、ミズンマストに展張する横帆は計18枚ですが開く角度はすべて異なります。前のマストほど風に対して広く開かれ、同じマストでは下の横帆ほど大きく開かれます。一番開きの少ない帆はミズンマストの最上部に位置する「ミズン・ロイヤル」です。この帆はトリム(適帆、帆走状態)が悪くなったときに最初にシバーする(バタつく)ため、操舵員はこの帆を目安に操舵します。 | |||
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マストの踊り場、トップ台 |
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| 甲板からシュラウドを登ると半円形の踊り場<トップ台>にたどり着きます。ここで一息し、さらにマストの3分の2まで登りつめると<ゲルン台>に到着です。このゲルン台より上部のシュラウドはほぼ垂直になり、さらに幅が狭くなるため自然と手に力が入ります。 | |||
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動索と静索 |
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| 引いたり伸ばしたりして帆を操作するロープを「動索」といい、マストを固定するステイのような動かないロープを「静索」といいます。高所作業で安易に動索を握るのは危険です。やむを得ず動索を握る場合は複数の索をつかみます。横帆には、ヤードを動かして展帆するものとセイル下端をロープで引っ張るものに分類され、それぞれ使用するロープや手順が異なります。 | |||
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マストへの階段、シュラウド |
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| マストの登り降りは常に風上側のシュラウドを利用します。風下側を登ると風が上体に吹きつけられてあおられ、ふり落とされる危険があるからです。シュラウドは縦方向のリギン(ワイヤ)にラットラインと呼ばれる細いロープがわたしてあるだけなので、周りの人の登る反動でよく揺れます。 | |||
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帆の張り方 |
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| 展張する時はマスト下部のセイルから、畳むときは上部から着手します。この手順を間違えると、作業が困難になり、危険が伴います。また解くときは風下を先にし、畳むときは風上から行います。帆のバタつきを少なくするためヤードの末端<ヤーダム>から作業に取りかかります。帆船が無難に帆を広げることができるパフォーマンスのことを<Sail Carrying Capacity(展帆能力)>といいます。 | |||