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帆はハンドメイドです(セイルロッカーにて) |
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| 建造時には2セットの帆を備えますが、それ以降の帆は航海中に乗組員および実習生の手で縫製されまます。一番小さなロイヤルスル(最上帆)でもタタミ30畳分もあり、1回の航海で製作できるのはせいぜい5、6枚です。セイルを縫うことを<シーミング>といい、パーム(手革)を手にはめてタタミ針のような極太の針でキャンバス(帆布)を縫います。凧糸ほどの糸は、滑りやすくするためにタロー(獣脂)を塗りますが、シーミング作業はかなりの力仕事です。 | |||
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帆船はロープでいっぱい(ロープストアにて) |
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| 甲板上も縦横無尽に行き交うロープでいっぱいですが、船倉にも予備のロープが山盛りされています。一口にロープといってもクロスロープ、Zよりロープ、ラングZよりロープ、綿索など多種の種類があり、用途によって使い分けられます。ロープの端はそのままではほどけてしまうため、テープを巻いたり糸でシーミングします。ところでロープの端がほつれることを、牛のしっぽに似ていることから「カウズ・テイル」といいます。現在、船を岸壁につなぎ止める係船索を含めた殆どのロープが腐敗の心配がなく柔軟性のある合成繊維です。 | |||
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洗濯はタライで(船底庫にて) |
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| 写真のタライは洗濯用です。この旧・海王丸と旧・日本丸は造水能力が貧弱だったため、船首にある小さな清水タンク1杯分が1日で使える水の量でした。また節水のため、遠洋航海中の洗濯は毎週土曜日に限られており、船長以下全員が甲板に出て、タライと洗濯板で手洗いしていました。現在の日本丸と海王丸には高性能の造水器が備わるため、洗濯は洗濯機で自由に行えます。しかし水1トンをつくるには約5,000円の燃料費がかかるため、現在でも節水を心がけています。 | |||
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マストは折れることもあります(船倉にて) |
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| 現在の帆船ではマスト、ヤードなどの帆装艤装円材は中空円筒形状の鋼板溶接構造となっていますが、旧・海王丸では一部木製でした。強風下や荒天時に折損の恐れも考えられたため、最低限の修理が船上でできるよう、補修資材が積み込まれていました。この船倉には汚水処理装置が設置されており、船内の排泄物を滅菌処理して船外へ排出します。 | |||
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狭い船内はとことん利用(船底庫にて) |
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| 限られたスペースを有効利用するため、船倉は下へ下へと続きます。まるで隠し部屋のように、重たい床板を持ち上げてハシゴをつたってくだります。船底庫には使用頻度の低い予備品が保管されています。 | |||
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固形バラスト(船底庫の床より) |
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| ヨットのフィンキールの役目をするのが固形バラストです。底部に設けられた固形バラスト区画がには、定形状の石造ブロックが敷き詰められています。このバラストにより、船底付近を重くして復元性を高めています。現在の帆船では銑鉄製のブロックを使用しています。なお、固形バラストだけでなく、船体のバランスを調整する海水バラストタンクも備わります。 | |||
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冷凍冷蔵庫(士官居住区にて) |
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| 食事用の食糧庫とは別に設けられた乗組員、実習生兼用の冷蔵庫で、個人で購入した嗜好品やビールなどを冷やします。班別、部屋別に区切って使用し、無記名の場合は自由に食べていいルール?となっています。ところで冷蔵庫のなかった時代の昔の帆船では現在とくらべようもないほど悲惨なもので、ビタミン不足により脚気に苦しみ、命をおとす人もいたそうです。 | |||