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clear.gif (820 バイト) ここでは世界の船、そして港をぶらぶら徘徊して見つけた貴重なワンシーン、そして皆様から寄せられた写真を紹介しましょう(4/11ページ)。
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↑強烈な悪臭を絶え間なく放つ、ボートマンの入った部屋。シャネル5番の香水をひとビン空けても負けそう。


↑欧州船では豪華「Suez Crew Room」が用意されます。

スエズのボートマンたち
スエズ運河では、運河内で待機する作業に使用するボートを、現地作業員とともに積み込まなければなりません。この作業員のことをボートマンと呼び、運河入航直前の早朝に乗船します。まるでジプシーのような出で立ちでガラが悪いため、写真のような作業員控え室を寝室として与えることが多いのですが「ちゃんとしたベッドをよこせ!」とよく口論になります。しかしこの部屋、複雑なニオイが混じり合った独特のスゴイ悪臭です。誌面でその香りを味わっていただけないのが残念。

ところで人権を大切にする(?)欧州の船では「Suez Crew Room」と名付けられた左下写真のような専用部屋が与えられます。「さすが生活大国、ヨーロッパ!」と言いたいところですが乗組員居住区から遠く離れており、居住区への立ち入りを厳しく制限している状況を見ると、アパルトヘイトのような差別に見えなくもないかな。

雀卓を待っていそうな面面
マレー人が好む、独特のタバコの匂いがただよう港湾作業員のたまり場。港湾作業員のことを船乗りたちは英名「Stevedores(ステベドア)」をもじって「ステベ」と呼びます。ここシンガポールのステベはほとんどがインドやマレーシア、インドネシアからの出稼ぎ労働者です。
船のゴミは産業廃棄物に...
環境保護が注目される今、どの船会社も船内廃棄物の処理方法についてルール化しています。しかし陸揚げされるゴミはメチャメチャ...処分後ゆうに1ヶ月以上経過して腐敗した生(?)ゴミから空き缶、果ては油ウエスまで入っており、日本で陸揚げされる船内ゴミは分別が困難なことから産業廃棄物として処理されます。廃棄物処理業者によると一番分別がひどいゴミはインド人船とのこと。日本やドイツなどの先進国で日常化したゴミの分別回収やリサイクルも、発展途上国の人たちには無意味なものとして理解されないのかな。
ここまで進んだ乗組員管理
新しい国際条約では船上教育(Onboard Training)、すなわち船上での課業についても定めています。航海ルールや国際条約、運航に関する設問がドリル形式でまとめられた写真のようなソフトウェアを導入している船もあり、採点結果はEメール(通信衛星経由)で船舶管理会社へ送ることもできます。最近の条約改正により、海の安全を守るルールには船体(=ハードウェア)だけでなく運航者(=ソフトウェア)についての取り決めも加えられ、自己完結型家業の代名詞だった<船>も陸上から管理されつつあります。

右下写真は韓国の大型コンテナ船の「Computer Based Training Room」と記された部屋に置かれた3D操船シミュレータです。TVゲームのようなこの装置で乗船中、航海士たちの操船能力が評価されるのかな。

ザ・タリーマン
荷物の船積み状態をチェックするため、検数会社(Tally)が手配されることもあります。どの荷物がどの船倉にいくつ積み込まれたか、ストウェージプラン(写真)と呼ばれる船の輪郭をかたどった専用紙に記入します。荷物の種類や船積み港、仕向け地のほか、損傷の有無等その状態についてもチェックし、発効される関係書類は公式な証明書として使用され、通関手続きや貨物保険にも適用されます。また検数会社は盗難車の輸出を水際で防止する一役を果たすこともあります。
荒波もなんのその
水先人(パイロット)を入港船へ送り届けるパイロットボート。通常、モーターボートのような小型艇が転用されますが、波の高い地域では大型艇が運用されます。写真はドイツ、エルベ川入口でパイロット送迎に活躍する大型双胴船です。荒波に打ち勝つ高出力エンジンとパイロットを安全に送迎できる可動式プラットフォームが特徴です。

オランダでは衣食住設備の整った母船を拠点に、小型ボートでパイロットを送り出す方法を活用しています。

立派なメニューだけれども
テーブルに掲げられたある船の昼食メニュー(インド人用)。「オッ洒落てるな!」と内容を見ると、オリーブ油やミルク、ライスまでリストアップされたインチキ商品(?)でした。因みに左写真がこのメニューの食卓ですが、体臭が瞬く間にインド人並みに変身する強烈スパイスはさておき、日本ではまず味わえないなかなかの美味でした(翌朝のトイレが辛かったけれど...)。


こんなものまで海を渡ります
大型プラントやクレーンも海を渡ります。遠距離であれば重量物船を用い、近距離であればはしけで用を済ますこともあります。写真ははしけに乗せられて海を渡るコンテナ積み卸し用ガントリークレーンですが、バランスを崩して転倒しないよう根元はしっかり船に溶接されています。陸揚げの際には船にクレーンを組込んだ「フローティングクレーン」という海上クレーンが手配されます。フローティングクレーンは巨大なもので数千トンもの吊り上げ能力を持っています。


↑大型ガントリークレーンを「ヒョイっ」と持ち上げる巨大フローティングクレーンの図。

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