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clear.gif (820 バイト) ここでは世界の船、そして港をぶらぶら徘徊して見つけた貴重なワンシーン、そして皆様から寄せられた写真を紹介しましょう(7/11ページ)。
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家族とともに
船上生活を一貫して<職場>と考える日本ではまず見られませんが、船の上は職場であると同時に<生活空間>と捉える欧米の船会社では乗船勤務中、家族が同行することも珍しくありません。特に子供が未就学の家庭は4ヶ月以上もの夫の乗船中、生活を共にします。写真は奥さんと2才児を連れて乗船するインド人航海士です。日本でも国内巡航中に限って家族が訪船することがありますが、さすがに数ヶ月間もの家族の同伴は同僚や会社の白い目もあり(?)、ダブー視されているようです。因みに乗船中の家族の負担は乗下船費用と食事代のみです。


↑こちらは大都会横浜をバックにピクニック気分で昼食をとる親子。

年々きびしくなる環境保護
“より豊かな海、そして美しい地球を”で始まるある船会社の環境指針に見られるように、船に求められる環境対策は年々厳しくなります。今まで野放しだった船の排ガスも、1997年のMARPOL73/78(海洋汚染防止条約)会議で「船舶による大気汚染防止に関する議定書」が採択され、いよいよNOx、SOxの削減を目的とした船の排ガス規制が始まります。発効条件は15ヶ国以上の批准、かつその船腹量が総トン数比で世界の50パーセント以上となった日から12ヶ月後となっていますが、早ければ2005年にも発効される予定です。各船会社は電子制御エンジンの採用や燃料系統の改善など、対応に追われています。


↑煙突から大量に排出される有害物質を含んだ煤煙。これまで船のトレードマークでもあったスモークだが、現在の船ではあまり見られなくなった。

これが“KICS”だ!
川崎重工自慢のコンピュータ操船システム<KICS(Kawasaki Integrated Control System)>。可変ピッチプロペラ、サイドスラスタ、旋回式スラスタ、フラップラダーなど、複数の操船機器をコンピュータで総合制御し、船を自由自在に操れる統括操縦装置です。ジョイスティックと回頭ダイヤルによる優れた操作性とダグボートの支援なしで離着岸可能な合理性から、入出港の多いフェリーで広く採用されています。このモデルには下記2つのモードが用意されています。

(1)離接岸モード...ジョイスティックと回頭ダイヤルにより、船の前後左右の動きと回頭を制御(回頭ダイヤルで船の向きをセット、ジョイスティックで進行方向指定)。
(2)航行モード...ジョイスティックで可変ピッチプロペラ、回頭ダイヤルで舵を制御。

造船と操船機器の開発を自社で行う川崎重工ならではの土壌が産み出した万能メカ。離接岸時のジョイスティックによる操船用から自動ルートトラック、自動定点保持用まで、目的に合わせて様々な仕様が選べるようです。

 
 
大がかりなエンジン取り付け作業
船のエンジンは別会社または別工場で製造されるのが一般的で、船体がある程度完成した時点で組み込まれます。三菱重工業や三井造船のように造船と共に舶用エンジンの製作を行っている会社もありますが、エンジン製造のみを行う会社としてIHI系列のディーゼルユナイテッド(DU)社や日立造船系列の日立造船ディー・アンド・イー(HZ D&E)社が有名です。写真は豊橋で建造中の自動車専用船に、神戸で製造されたエンジンを取り付ける様子です。門型走行式300トンクレーンで慎重に作業が進められ、取り付け後にはプロペラ軸とのズレを修正しながらリーマボルトという特殊なネジで固定されます。


↑一旦取り付けられると2度と触れられない土台部分は取り付け前、入念に研磨されます。


↑300トンの能力を持つ門型走行式クレーンで吊り上げられたメインエンジン。慎重にエンジンルームまで運ばれます。


↑前後左右わずか10センチ程度の隙間で、ゆっくりと下ろされるエンジン。プロペラ軸との整合を時間をかけて調整したのち、ボルトで船体に固定されます。

あまり見られなくなったテープカット
航空機が発達する以前の定期旅客船時代、船の出港といえばテープカットが付き物でした。しかし船による旅客輸送が少なくなり、船旅の主流がクルーズ船(クルーズ船とは目的地がない船旅のことです)となった現在、出港儀式の定番だったテープカットを見る機会が少なくなりました。しかし離島を結ぶ大切な生活航路では、今も就職や結婚などで島を離れてゆく親類の別れを惜しむテープカットが見られます。
港みなとにビジネスマン
停泊時間が短い現在の商船では、上陸する機会が少なくなりました。そこで商売繁盛なのが中古品などを売り歩くビジネスマン。インド人やフィリピン人が経営していることも多く、最近の売れ筋はデジタルカメラと中古パソコンだとか。またプリペイド式携帯電話を持ち込んで公衆電話サービスを行うビジネスマンもいます。
覆面パトカー?、実は税関です
車体には擦り傷も多く、「今どきダサイなぁ」と思わせる廉価グレードのマツダカペラ1.8Ci。何の変哲もないファミリーカーに見えますが、やけに後部座席のスモークが濃いのでよ〜く見ると車内には無線機が。これ、実は税関のパトロール車、港界隈を目立たないクルマで巡回し、不審者や密輸を監視しています。この他、釣り人に化けたり倉庫や港湾施設の屋上から目を光らせて日本の水際を守っています。

<見分け方はこれだ!>

(1)車種...一般的なファミリーカー(カムリ、カペラ)だけではなくミニバン(エスティマ、ステップワゴン、MPVなど)も。写真のカペラはホイールキャップがないが、あるクルマが大半である。

(2)外観...ファミリーカーの出で立ちなのに後部座席のスモークが異常に濃い。しかし前部座席は<親方日の丸>なのでもちろんノーマル(法令遵守!)。覆面パトカーで見られる特装品がほとんどないうえ、スキーキャリアやルーフボックスまで備えてファミリーカーに偽装しているものもあり、見分けにくい。リアに無線アンテナがあるのが唯一の識別点か。

(3)車内...目立たない場所に無線機あり。その他際だって税関と判るものはない。社用車のような素っ気なさが見分けるポイントか。

(4)搭乗者...私服、それもかなりカジュアルなファッション(Tシャツ、サンダル姿)。大学生風や釣り人風で必ず2名乗車しており、比較的若い人が多いようである。


↑センターコンソール脇に隠された無線機。これ以外これといった特装品がないため、覆面パトカーより見分けにくい。

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