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邪魔モノは抹殺、外国人船員の恐ろしい逆切れ体質−フィリピン人船員数名が公用電話を不正利用していた。これを現認した当直航海士が注意したところ、逆切れしたフィリピン人船員がこの航海士が当直中の深夜を見計らい、袋叩きにした。そして竹製のヤリもどきでブスリ、この時点で命には別状なかったが「やめろ、やめろ!!!」と叫ぶこの航海士の声もむなしく、証拠抹殺のため生きたまま海上に投棄された。翌朝、自殺したものとして行方不明者の海上捜索が行われた。しかし船橋に血痕が残っていたことから不審に思い内部調査したところ、脅迫によって口止めされていた当直操舵手の証言によって殺人事件であることが発覚した。 (解説)中南米や東南アジアの一部の国では経済活動の半分以上が裏経済(麻薬や売春、密輸など)と言われています。そのような社会で幼い頃から育った人の中には邪魔モノは抹殺するという体質が根付いているため、逆切れすると不運な結果を招きます。またこの例では電話の不正利用が一因ですが、NTT船舶電話がフリーダイヤルにつながらないことを知らない日本人船員を横目に、「フリーダイヤルでかけるから!」と言って堂々と国際電話プリペイドカードを不正利用する例も多いと聞きます。因みにフィリピンの大多数が信教するキリスト教(カトリック)では、殺人や戦いはおろか離婚や中絶さえ禁じていますが現状はこの有様、どこの国でも人間の欲望は宗教の拡大解釈で解決しているようです。 |
![]() ↑「舵」は外国人船員がにぎります。ウサ晴らしでメチャクチャな方向に切ることも??? |
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ある日突然、食料がカラッポ。フィリピン人コックの管理能力−ある日突然、食卓のメニューが半減した。船長(日本人)がフィリピン人料理長を追求すると、食材が底を尽きたと苦笑いしながら答えた。食料庫を確認するとほとんどカラッポであり、管理体制を厳重注意すると「オレは食事をつくることだけが仕事だ」と既に開き直っている。急きょ食料調達のために最寄りの港へ緊急入港することになった。 (解説)フィリピン人はどちらかと言うと物事を長期的に計画したり管理する能力が苦手で「明日はなんとかなるサ」という意識が強いように見受けられます。そこで怖いのが乗組員の命にも関わる食料品の管理です。フィリピン人料理長を信用せず、船長自ら食材の在庫管理をしている船もあるとか。 |
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盗まれた荷物。犯人は乗組員だった−外国人船員が運航する貨物船が日本から半完成車(ノックダウン生産車といい、組立に必要な自動車部品を木箱に収めて輸出)を東南アジアへ輸送する航路に従事していた。ある時期を境に荷受け人(現地工場)からいくつかの部品が欠品しているとのクレームが度々発生した。船会社は日本での工場出荷時の検査ミスか、陸揚げ後に盗難された疑いが強いと主張したが、自動車会社は厳しく品質管理されたはずの部品が欠品しているのはその船だけだと主張、徹底捜査を強く指示していた。そんなある日、自動車会社が抜き打ちで貨物検査員を手配し、荷物の陸揚げ前に船内捜査を実施した。すると船内のロッカーなどから半完成車の部品であるカーステレオやエアコン部品、パワーウィンドウのレギュレータ等が見つかり、乗組員ぐるみの仕業であることが判明した。 (解説)東南アジアや南アメリカ、アフリカなどの発展途上国では盗品を買い取る業者が蔓延ります。特に人気なのが電気製品やカーステレオ、自動車部品です。安い賃金で集められた亜流船会社の乗組員の中には、小遣い稼ぎにこうした悪事を働く不心得者もいます。 |
![]() ↑日本から輸出されるポンコツ車(11年落ち)のカーステレオに貼られた盗難防止用テープ−日本では二束三文のMDどころかCDもついていないカーステレオでも発展途上国へ行けば高級品!? |
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電話の無断利用。残された巨額の請求書−フィリピン人通信士が8ヶ月の乗船期間中、私用電話を公用通信として不正利用していた。悪行はその通信士が下船後に発覚、その額なんと15,000米ドル(約200万円)であった。直ちに船会社はフィリピンの人材派遣会社へ全額返済を要求したが、本人は支払い能力がないとして拒否した。 (解説)現在の船は通信料金の精算を専門サービス会社に任せているため、不正が発覚するまでに時間がかかることもあります。終身雇用体制が主流の日本人社会の場合、業務上横領(犯罪)を理由に解雇したり損害賠償を請求することが容易ですが、外国人船員は期間雇用(約8〜10ヶ月)のため不正発覚時には既に契約が満了していることも多く、回収は困難となります。こうしたトラブルを未然に防止するため、無線室への立ち入りを制限したり、私用電話の利用許可を通信士だけでなく船長に確認させる船もあります。 |
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厳しすぎる管理に反逆。壊されたテレビ−教育熱心な船長(日本人)は船内生活に厳格であった。私生活についても介入し、またフィリピン人乗組員のミスは一切許さなかった。そんな日々が続いた船内に次第に異変がおきた。何時しかテレビのスイッチがつぶされ、ステレオのCDトレイが破壊され、書類が海に捨てられているらしく目に見えるように紛失するようになった。対策として冷蔵庫やテレビ、ステレオにカギをかけて乗組員への使用を制限した。表面上は何事もなかったように装っているが日々、陰湿なイタズラは続く。船長が交代後、トラブルは無くなった。 (解説)フィリピン人は一旦ことを構えると、平素は親しみを持って接しているのに突如非常に憎々しい態度をあらわします。しかし物事が解決すればたちまち平常心に戻ります。その見事な変貌にはビックリしますが、日本的なジメジメとしたしこりが残らない点は長所かもしれません。 |
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コツンと軽く叩いただけなのに。ボディタッチが招く悲劇−インドネシア人乗組員が甲板で整備作業に従事していた。いつも行っている作業であったが、その乗組員はいつまでたっても作業内容を理解できず、腹を立てた一等航海士(日本人)がその乗組員の頭を軽く叩いた。するとその乗組員は激昂し、4日後に入港した港で船を去っていった。 (解説)日本人はどちらかというと体罰(ボディタッチ)に抵抗がなく、トラブルや些細なケンカの際に小突いたり手を出すのが一般的とも言えます。しかし外国ではボディタッチは大きな屈辱のひとつであり、特に頭部に触れることは最大の侮辱となります。因みに外国人乗組員(特にフィリピン人)が腹を立てた際に怖いのが、ボディタッチを通り越してナイフや鉄棒で簡単に殺傷してしまう民族性です。 |
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あれ、水が出ない。消失したプール半分の水−ある日の早朝、料理士が朝食をつくるために厨房の蛇口をひねるが水が出なかった。給水装置やポンプに異常があるものと思われたが、清水タンクの水がカラッポであることが判明した。3日前に250トン(25メートルプール半分の量に相当)もの水を補給したはずなので不審に思い、一等航海士(日本人)が調査すると昨日の朝まで確かに280トンの残量があったことを確認した。わずか1日で280トンもの水がなくなるのは不思議であるので乗組員一同を集めて原因調査を行った。聞くところによると昨日夕方に機関員の1人が当直時間に遅れて厳しく注意されたことが判明、また昨日午後、メインエンジンの冷却水を交換する作業をしていたことがわかった。どちらかが原因であると思われるが結局不明であった。 (解説)上記の例では注意された腹いせに機関員が悪意をもって捨てたとも考えられます。相手にダメージを与えることを計算しつくして復讐する、テロリストさながらの嫌がらせ戦法をとる国民性をもつ国もあるため、一歩間違えると恐ろしい結果を招きます。また別の要因として上の例ではエンジンの冷却水交換作業での作業ミス、過ちが考えられます。しかし期間雇用制の外国人乗組員は重大な職務上のミスがあると解雇されることもあります。そのため、トラブル発生時には皆、口裏合わせたかのように黙秘をするのが一般的のため、原因究明が困難に陥ることも多々あります。 |
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キレたら怖い!、船内刃傷トラブル−夕方6時、あるフィリピン人乗組員の誕生日パーティが開かれていた。パーティもたけなわ、若手乗組員と年配機関士(共にフィリピン人)の間で口論となり、その後殴り合いとなった。劣勢となった若手乗組員は無意識のうちに隠し持っていたバタフライナイフで年配機関士の下腹部を刺した。 (解説)フィリピン人は普段おとなしそうな人でも、上から押しつけるようなことをすると飲酒後の暴挙に結びつくことがあります。これは現在日本で問題になりつつある、よい子が突然キレる姿に共通点があるように思えます。フィリピン人は概して叩いたりビンタしたりのボディタッチをタブー視する国民性ですが、キレると暴力団的な側面をあらわします。またナイフなどの護身具を隠し持つ習慣があるため、乗船時の持ち込みを禁止したり定期的に居住区の点検を行うことによって刃傷トラブルを未然防止します。 |
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アッラーへの祈りを悪用するマレーシア人船員−マレーシア人船員が航海当直中、礼拝を理由に当直航海士(日本人)の許可を得て船橋をはなれた。しかし2時間たっても帰ってこない。そんなことが続いたある日、礼拝しているはずのその乗組員が娯楽室で悠々と映画ビデオをみているところが目撃された。礼拝を事由にサボっていたようである。 (解説)イスラム教徒が大多数であるマレーシア人、インドネシア人が乗船する船には船内にモスク(礼拝堂)が設けられていることもあります。1日5回の礼拝を熱心に行う乗組員の中には仕事中でさえ、モスクで礼拝することにこだわります。しかしこの例のように礼拝時間を悪用して仕事をサボる不届き者もいます。ところでイスラム教は最近のイスラム原理主義の台頭で恐ろしいイメージを抱く人が多いかもしれませんが、実は曖昧でいい加減!?な教えと言われています。殆どの教えが「しなければならない」ではなく「したほうが良い」とされており、断食も本人の健康次第で取りやめることもあるそうです。イスラムの教えを完全に強制するのがイスラム原理主義で、「イスラム教=イスラム原理主義」ではありません。 |
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