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1950年代の終わりに米国シーランド社が考案した輸送手段で、ある一定の規格のコンテナに荷物を分譲して運ぶといういかにもアメリカらしい合理的な輸送システムです。荷物の取り扱いや管理がしやすいというその便利さ故またたく間に全世界に普及し、貨物船の代名詞となるに至りました。現在、大きく分けて長さが20フィートと40フィートのコンテナが用いられています。荷物の多様化に対応すべく、冷凍冷蔵貨物を扱う「リーファーコンテナ」、液体を扱う「タンクコンテナ」、重機などの特殊荷物を運ぶ「フラットラックコンテナ」、穀物などを扱う「バルクコンテナ」など数多くのバリエーションがあります。基本的に全世界へ寄港する船ですが、大型コンテナ船はシンガポール、台湾、韓国、北米、欧州を中心として航海します。
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LNGを専門に輸送する船です。LNGとは液化天然ガスのことで、家庭用都市ガスのほかに火力発電所でも使われます。危険物であるうえマイナス160度近い極低温の液相状態で輸送するため、各部分に原子力発電施設さながらの最新技術が投入されています。特殊設備として、光ファイバを利用した船陸間緊急遮断装置、バックアップコンピュータの完備、極低温下に耐えうる金属の使用、LNG漏洩防止と爆発防止の為の数々の安全システム、気化ガス処理システムなどが挙げられます。この船のユニークな点は、航海中に自然気化して発生する余剰LNGをエンジンの燃料として利用できることで、いわば自分の体を食べて生き延びるような一面を備えています。最新技術の結晶ということで輸送船の中では最も高価な船です。天然ガスの産出するインドネシア、ペルシャ湾各国、オーストラリア、マレーシアに寄港します。
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船の華といえば客船でしょうか。一言に客船と言っても様々な種類があります。タイタニック号などのように外国間旅客輸送を行う定期客船、観光のみを目的としたクルーズ客船、国内の旅客および自動車運送に従事するカーフェリーなどがあります。20世紀中頃以降は航空機の発達により定期客船はほとんど姿を消したため、現在主流の客船はクルーズ客船とカーフェリーです。カリブ海やヨーロッパ周辺はクルーズ客船のメッカであり、クイーンエリザベスU世やクリスタルハーモニーなど、日本を含めた世界中の船社が最新鋭の超豪華客船を投入しています。欧米と比較して長期休暇の取りにくい日本ではまだまだクルーズ人口が少ないため、2万トンから3万トン程度のクルーズ客船が主流であり、旅行日数は2週間未満がほとんどです。写真は日本最大の豪華客船「飛鳥」で、世界一周クルーズが毎年行われています。
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油を運ぶのを専門とした船で、甲板上を縦横無尽に走るパイプラインが特徴です。しかし一言でタンカーといっても油田から産出した原油を運ぶ原油タンカー、ガソリンやナフサなどの製品油を運ぶ精製油タンカー、液化燃料ガスを運ぶLPGタンカーなど、数多くの種類に分けられます。そして1隻のタンカーで必ずしも1種類の油を運んでいるわけではなく、2種類以上を混載することが一般的です。危険物を大量に積載するタンカーは安全上、そして大きな喫水変化(軽荷時と満載時では約10メートルの落差があります)に対応するため陸から離れた沖合のブイに係留してゴムホースを繋いで油を揚げ降ろしする様式が採られる港もあります。大型タンカーは喫水が約20メートルとどの船より大きく(客船はだいたい7メートル程度)、航行するエリアがかなり制限されるため、世界中の多くの海域でタンカー用の安全航路(深喫水船用航路と呼ばれる)が設けられています。1970年代には日本の造船所で50万トン級の巨大タンカーが相次いで登場しましたが、近年、安全性と採算性の観点から25万トン級タンカーが最も多く造られています。25万トンといえどもその大きさは、長さ約330メートル、幅60メートルということで、ちょうど横浜ランドマークタワー(高さ297メートル)が横になって海に浮かんでいる姿と同等と言うことになりますからかなりの大きさです。そのため、操船にはかなりの神経を使います。20万トン以上のタンカーをVLCC(Very Large Crude oil Carrier/超大型原油輸送船)、40万トン以上のタンカーをULCC(Ultra Large Crude oil Carrier/極超大型原油輸送船)と呼ぶのが一般的です。油田の多いペルシャ湾各国、メキシコ湾が主な寄港地です。
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乗用車やトラックを輸送する船で輸送船の中では小型の部類に入ります。最近は甲板高さを変更できるリフタブルデッキを備え、ヘリコプタ、重機、モーターボートなどの様々な貨物に対応できるように設計されています。荷物が「走る」ために荷役効率が良く、熟練ドライバーが集まると乗用車5000台の積み付け作業は約1日半で終わってしまいます。基本的に全世界へ寄港しますが、日本車の一番のお得意先である北米にもっとも多く寄港します。
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昔ながらの貨物船で、名前のとおり何でも積む船です。こどもに描かせた船の絵で客船に次いで多いのがこの雑貨船でしょう。近年、コンテナ船の台頭によりその活躍の場を失いつつありますが、コンテナターミナルのない小規模な港を対象とした輸送に主として従事しています。そのために船形は小さいものが多く、荷役設備のない港でも荷物が扱えるようクレーンを備えたものが一般的です。ショベルカー、穀物、動物、コイル、電気製品、大型プラントなど、扱う貨物の大きさや重さがバラバラのため、バランスを考慮した積み付けに苦労する船でもあります。基本的に全世界へ寄港する船ですが、他船では寄港地することが少ないアフリカ、インドや東南アジアの小規模な町、そして南米に寄港します。
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石炭や鉄鉱石などを積む船をバラ積み船といいます。大きさ、外見が油タンカーそっくりなので間違える人も多いことでしょう。実際、鉱油兼用船といって油タンカーにも鉱石船にもなる船がありますので間違えるのも仕方ありません。タンカーとの構造上の大きな相違点はパイプがないのはもちろんですが、甲板上にハッチカバーがあること、荷崩れしやすい荷物を積むことから両サイドが総て大きな空洞(バラストタンクにもなる)になっていることです。主として鉱山の多いオーストラリアに寄港します。
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※国際航海に従事する船としてこの他に木材運搬船、セメント船、艦船、遠洋漁業船、気象観測船、ケーブル敷設船などがありますが省略します。

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